新体制として初めて挑んだ今大会。序盤から主導権を握り、攻守ともに積極的なプレーで圧倒した。格上・中大相手に18―9のダブルスコアで勝利。関東学生リーグ戦の上位争いを予感させる、堂々の3位で新人戦を締めくくった。◆11・3~11・25関東学…
新体制として初めて挑んだ今大会。序盤から主導権を握り、攻守ともに積極的なプレーで圧倒した。格上・中大相手に18―9のダブルスコアで勝利。関東学生リーグ戦の上位争いを予感させる、堂々の3位で新人戦を締めくくった。
◆11・3~11・25関東学生新人戦
▼11・25 3位決定戦 対中大戦(早大所沢プール)
○明大18{6―4、2―0、3―2、7―3}9中大
最大の勝因は〝泳力〟にあった。「1対1やフィジカルの面で強くなれるように」(増田隆広・商2=明大中野)と力を入れてきたのは、泳ぎ込みや基礎練習だ。これまで強豪相手に終盤の失点で苦しんでいた明大。今試合も、勝つためには序盤のリードが必須と考えていた。その作戦通り、第3ピリオド終了時までに5点差を付ける。しかしそれだけでなく、第4ピリオドもチームの勢いは止まらなかった。ゴール前のディフェンスでミスを誘い、スキをついてカウンター。「みんなが最後まで泳ぎ切った」(五味原魁・政経1=明大中野)と、チーム一丸となって取った一勝となった。
全員が成長を遂げている中でも、明石将裕監督が「今日のMVP」と太鼓判を押したのは、松島健(理工2=名古屋)だ。今大会いまだ無得点の前島であったが、積極的な攻めを展開。第4ピリオドでは、DFとGKの2枚を抜くシュートで、自陣のベンチを沸かせた。4得点を挙げる活躍で、主力の一角として名乗りを上げた。
来年度の関東学生リーグ戦まで、チームはオフシーズンに入る。「もっと泳げる、がむしゃらになれるチームをつくりたい」(増田)。この3位を躍進の布石とし、強豪相手に競り勝つ姿に期待がかかる。
[仁科せい]
試合後のコメント
明石監督
――試合の振り返りをお願いします。
「今日は非常にまとまった、いい試合でした。第2ピリオドが2-0で、そこを我慢してやれたことはとても良かったと思います」
――新人戦全体を振り返っていかがですか。
「来年のリーグに向けてのテストマッチと思っていましたが、やるにつれて彼らも本気になってきて目の色が変わってきたので、非常にやってよかったなと思います」
――来年度のビジョンは見えましたか。
「今回の新人戦の3位というのを含めてですけど、ベスト4にいける実力はあるのかな、と。まだまだ若いチームなので伸びしろはあるとも思っています」
増田
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「新人戦の3位決定戦ということで、チーム一丸となって勝利に結び付けたので、良かったです」
――新体制になり、攻守の形はいかがですか。
「基本的には、ディフェンスの形や攻め方は変わっていないです。三城先輩の抜けた穴というのはすごく大きく、そこをみんながレベルアップして、穴を埋めるようにしてきました」
五味原
――勝因はどこにありましたか。
「みんなが最後まで泳ぎ切って、気を緩めることなくいけたところです」