3-0で快勝してJ2降格が決まる--。 Jリーグ第33節、セレッソ大阪対柏レイソル。17位の柏にとって、負ければJ2降…
3-0で快勝してJ2降格が決まる--。
Jリーグ第33節、セレッソ大阪対柏レイソル。17位の柏にとって、負ければJ2降格が決まる試合だった。その柏は加藤望監督を解任し、岩瀬健コーチを昇格させて残り2試合に賭けた。
試合開始早々、柏は伊東純也が右サイドから何度かチャンスを作り出す。だが、時間が経つにつれ、C大阪が得意のパスワークで主導権を握り、柏ゴールに迫った。ところが後半に入ると、C大阪のパスが雑になり、柏の網にかかるようになる。
後半8分、中山雄太が中央右から強烈なミドルシュートを決め、柏が先制する。その5分後にも、右サイドの伊東からのマイナスぎみのクロスを江坂任が決めて2-0。後半39分には、途中から入った山崎亮平からのパスを、伊東がダイレクトでクリスティアーノに出して3点目。これで勝負あり、だった。
誰もが柏が生き残ったと思った。しかし、残留争いをしている湘南ベルマーレ、名古屋グランパス、サガン鳥栖の3チームすべてが勝利したため、柏の9年ぶりのJ2降格が決まった。

セレッソ大阪戦で先制ゴールを決めた中山雄太(柏レイソル)
そんなドラマとは別に、この試合でもっとも注目されるべき選手は柏の21歳、中山だった。先制ゴールのシーンを振り返れば、まず下がって自分の前にスペースを作り、さらに逆サイドを見て味方の選手が上がっていないことを確認している。だからこそ、クリスティアーノからパスを受けると、迷わず左足を振り抜けたのだろう。
中山は、U-20W杯で現日本代表の冨安健洋(シント・トロイデン)とセンターバックのコンビを組み、将来を期待されている選手だ。DFだが、正確なロングパスを蹴ることができ、チャンスと見ればドリブルで攻め上がるなど、攻撃に魅力があった。今年のトゥーロン国際大会からはポジションをボランチに上げている、11月のU-21日本代表のUAE遠征でもボランチでプレーし、その魅力を発揮してきた。
この日も中山は、ベテラン大谷秀和とボランチを組んだ。守備に追われる場面が多かったが、得意の左足で正確な縦へのミドルパスを通すなど、その攻撃的センスを披露している。
今季はケガのため満足のいく結果は残せず、8月のアジア大会メンバーからも外れた。その不在は柏の低迷の一因ともなった。
だが、C大阪戦のプレーを見る限り、頼もしい選手が復活してきたと言えるだろう。来季の柏にとっても、東京五輪に向けても、それはひとつの希望である。