英国の名門F1チーム、ウィリアムズは22日、来季2019年のレースドライバーとしてロバート・クビサの起用を発表した。クビサのF1実戦参戦は2010年以来、9シーズンぶりとなる。クビサはこの12月で34歳になるポーランド国籍の選手。「クビカ」…

英国の名門F1チーム、ウィリアムズは22日、来季2019年のレースドライバーとしてロバート・クビサの起用を発表した。クビサのF1実戦参戦は2010年以来、9シーズンぶりとなる。

クビサはこの12月で34歳になるポーランド国籍の選手。「クビカ」と表されることも多い。F1ドライバーになるのに有利とはいえない地勢の国の出身で、長身という不利要素も抱えながら、その才能と実績でチャンスをつかみ、2006年シーズン途中に当時のBMWザウバーからF1実戦デビューを飾った。

2008年カナダGPで初優勝(現段階でF1通算1勝)。2010年はルノーに移籍して戦った。しかし2011年2月に参戦したラリーで大きな負傷をしてしまい、そのキャリアは一旦途切れることに。

不屈の闘志で競技に復帰したクビサは、世界ラリー選手権(WRC)などに参戦、近年は次第にF1の周辺でも再びその名が聞かれるようになっていた。今季2018年はウイリアムズのリザーブドライバーに就任。そして来季2019年のレースシートを獲得し、9シーズンぶりとなるF1実戦復帰を果たすこととなった。

なお、ウィリアムズのもうひとつの来季実戦シートに関しては、F1実戦デビューとなる英国籍の若手ジョージ・ラッセル(来年2月で21歳、今季FIA-F2で最終大会を前にシリーズ1位)の起用が既決で、発表済み。今季は最終戦を前にコンストラクターズランキング実質最下位が決定的な名門は、ラッセルとクビサという新ラインアップで、大不振からの脱却を狙う。

F1実戦復帰を発表するクビサ(11月22日、F1アブダビGP) (c) Getty Images

F1実戦復帰を発表するクビサ(11月22日、F1アブダビGP) (c) Getty Images

クビサ(11月22日、F1アブダビGP) (c) Getty Images

クビサ(11月22日、F1アブダビGP) (c) Getty Images

F1オーストリアGPで練習走行するクビサ。  (c) Getty Images

F1オーストリアGPで練習走行するクビサ。  (c) Getty Images

2006年1月、BMWザウバーのテストドライバーになったクビサ。 (c) Getty Images

2006年1月、BMWザウバーのテストドライバーになったクビサ。 (c) Getty Images

2008年6月、F1カナダGP優勝。 (c) Getty Images

2008年6月、F1カナダGP優勝。 (c) Getty Images

2016年1月、WRCモンテカルロラリーでシェイクダウン走行するクビサ。 (c) Getty Images

2016年1月、WRCモンテカルロラリーでシェイクダウン走行するクビサ。 (c) Getty Images