イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日〜7月10日)の第12日、男子ダブルス決勝。 第1シードのピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウがジュリアン・ベネトー/エドゥアール・ロジェ バセランを6…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日〜7月10日)の第12日、男子ダブルス決勝。

 第1シードのピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウがジュリアン・ベネトー/エドゥアール・ロジェ バセランを6-4 7-6(1) 6-3で破り、初のウィンブルドン・タイトルを獲得した。4人全員がフランス人というグランドスラムの男子ダブルス決勝は、オープン化後、初の出来事だった。

 この勝利でマウはウィンブルドンから、よりよい思い出を授かった。彼は2010年の男子シングルス1回戦でジョン・イズナー(アメリカ)と戦い、テニス史上最長試合となる第5セット70-68というスコアの試合を落としていたのだ。

 「僕らはすでにその試合について大いに話してきた。とても誇りに思う」とマウ。

 マウは3日間にまたがり、11時間以上かかったその試合を指して、こう言った。

「今やっと別のことができた。僕はウィンブルドン(ダブルス)チャンピオンとして記者会見に臨むことができる。素晴らしいよ」

 昨年の全米オープンのダブルスも優勝しているマウとエルベールにとって、グランドスラム大会でのタイトルはこれで2つ目。彼らは、1968年以降のオープン化の時代に、ウィンブルドンの男子ダブルスで優勝した2組目のフランス人ペアとなった。以前に優勝しているのはアルノー・クレメンとミカエル・ロドラのペアで、2007年のウィンブルドンで優勝している。

 一方、ベネトー/ロジェ バセランは、2014年の全仏オープン・ダブルスで優勝している。

 マウは、ベネトーとロジェ バセランをかなりよく知っていたと話す。というのも、双方とペアを組んだことがあり、ATP大会のダブルスで優勝したことがあるからだ。マウとベネトーは、まだ十代だった1999年に7つのジュニアのダブルス・タイトルを勝ち獲るという大きな成功を収め、ともに勝利を謳歌したこともあった。(C)AP