16日ベネズエラ戦と先発メンバーを全て代えた森保ジャパン。ベネズエラ、ウルグアイなど南米の強豪相手に結果を出した前線メンバーに割って入るアピールができるか注目される。フォーメーションは4-2-3-1。GKは権田。DFは左から山中、槙野、三浦…

16日ベネズエラ戦と先発メンバーを全て代えた森保ジャパン。ベネズエラ、ウルグアイなど南米の強豪相手に結果を出した前線メンバーに割って入るアピールができるか注目される。

フォーメーションは4-2-3-1。GKは権田。DFは左から山中、槙野、三浦、室屋。ボランチは三竿、守田。2列目は原口、北川、伊東。ワントップ杉本。対するキルギスは5-4-1。

前半2分、いきなり日本が先制する。北川がドリブルで持ち上がってペナルティエリア手前に走り込む杉本へと縦パスを打ち込み、杉本はタメを作ってはたく。

ペナルティエリア左まで駆け上がった山中がこれに反応し、左足でダイレクトでのシュートを放つと、右ポストに当たってゴールに吸い込まれる。山中は代表初出場のファーストタッチで、Jリーグで見せているミドルからのシュートをいきなり突き刺した。

山中はどちらかと言うとサイドの大外を駆け上がると言うよりも、ハーフスペース気味にポジションを取ることも多いので、縦に仕掛けられる原口との相性はいいのかもしれない。

先制してからの日本は攻撃の手を緩めず、ボランチから前線の杉本、北川にもボールが入り、サイドの伊東や原口を使った攻撃が続く。キルギスは後ろに人員を多く配置して、FWへのチェックを早くしているが、跳ね返すのに精一杯と言う印象。

前半19分、ペナルティエリア左手前で得たFK。キッカーは原口。右足で低い弾道のシュートを放つと、壁の右を巻いた鋭いボールはマティアシュの正面に飛ぶ。これがマティアシュの手の中からこぼれてゴールネットを揺らし、追加点を奪取。

中島がいない場合に山中がFKをけると思われたが、原口の見事なゴール。その後も前線にボールを当てて日本が展開するが、シュートをふかしてしまったり、最後の精度をかく。伊東は2回チャンスを潰してしまった。

原口、伊東はシンプルに縦にドリブルしてサイドを攻略できるため、中島、堂安に比べて連動性は低いが違った攻撃を見せた。キルギスはセカンドボールを拾えず、またマイボールにした際も、後ろに重心がかかっているためか、中々日本のゴールに迫ることができない。守田は要所で縦へのボール供給と守備でのセカンドボール奪取や、カウンター対策をした。


後半開始キルギスはメンバーを2名交代。立ち上がりは左サイド、山中からのクロスが何回か続く。山中は初出場と思えないほど、起点となっていたが、何回かクロスが山なりになっており、意図してやったものかどうかが気になった。

後半11分には山中から杉本にクロスがわたるがヘディングはGK正面となる。キルギスは1名選手交代。後半14分に槙野がゴール前の接触で頭をうち負傷。杉本OUT→大迫IN、伊東OUT→21堂安、三竿OUT→柴崎IN、槙野OUT→吉田IN 4名の交代を行う。

後半27分DFのクリアボールに反応した守田。縦パスを打ち込み、ペナルティアーク内の北川が足裏を使ったダイレクトパスで巧みに落とす。これに大迫が反応し、右足で流し込んで追加点を奪取。

直後北川OUT→中島IN、原口OUT→南野IN。後半28分 右サイドの敵陣浅い位置でボールを持った大迫が対角線上にパスを出す。ボールを受けた南野から堂安、中島と素早いパスが回る。中島がペナルティエリア内で右足でのダイレクトシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。

中島はファーストタッチでゴールを奪う。その後は大迫、中島、南野、堂安がポジションチェンジを繰り返し厚みのある創造性溢れるコンビネーションを見せる。

特に中島のドリブルは全く取れないと思わせるほど切れており、中盤からドリブルで持ち上がりながら、機を見てシュート、スルーパスを繰り出し、攻撃の起点となっていた。

ポジションチェンジを繰り返すとしばしば、味方と重なったりするが、前線4人はフィーリングが合うのか全く衝突することはなかった。最後何度かキルギスが攻撃を仕掛けるがそのまま試合終了。年内最後の試合を4-0で締めくくった。守田、山中は及第点のデビューであったと言える。

テキスト /  KOJI

___

キリンチャレンジカップ2018 日本代表 対キルギス代表戦 試合スタッツ&ハイライトは、無料スポーツアプリ「スポーツブル」内の「サッカー日本代表ページ」で閲覧可能。