春季リーグ戦は5勝6敗の6位と悔しい結果に終わり、迎えた秋季リーグ戦。初戦で負けを喫するも、2戦目から快進撃を見せ破竹の5連勝を飾り、上位チームに食らいつく。しかし早大や筑波大に敗れ、結果は惜しくも7勝4敗の4位に終…

  春季リーグ戦は5勝6敗の6位と悔しい結果に終わり、迎えた秋季リーグ戦。初戦で負けを喫するも、2戦目から快進撃を見せ破竹の5連勝を飾り、上位チームに食らいつく。しかし早大や筑波大に敗れ、結果は惜しくも7勝4敗の4位に終わった。それでもLi小川智大主将(政経4=川崎橘)が3大会連続のリベロ賞、ルーキー・MB三輪大将(政経1=高川学園)がスパイク賞を獲得。11月末に控える全日本大学選手権へ実りある秋となった。

 上位チームと競り合うも、粘り切れなかった。秋季リーグ戦開幕前に小川は「下位チームには確実に勝って、早大と勝負する」と語った。そして迎えた初戦は春季リーグ戦で勝ちを献上した東海大と当たった。フルセットまで持ち込みマッチポイントを握るも、「詰めの甘さが出た」(松田)。試合終了間際で4連続失点。黒星スタートで秋季リーグ戦は開幕した。しかし2戦目から立て直しを見せ、連勝街道を驀進(ばくしん)。下位チームを次々と打ち負かし、5連勝で3位まで登り詰めた。そして前半戦を折り返し迎えた早大との試合。「早大をずっと目標に」(小松)。この一戦に照準を合わせてきた。序盤から競り合いを見せ、最後はブレークを取りセットを先取。幸先の良いスタートを切った。しかし「(第2、3セットは)相手が修正をかけてきた」(松田)。連続で相手にセットを献上。そして4セット目中盤に10連続得点でセットを勝ち取りフルセットまで持ち込むが、最後は5―15の大差で5セット目を奪われて敗北。それでも「春季リーグ戦と比べたら全然やれている」(小松)と、負けたことに決して否定的にならず。その後筑波大や中大に惜敗し7勝4敗、結果は惜しくも4位でリーグ戦は閉幕した。

 上級生として意識を変えた。今夏は主将・小川がアジアカップ出場のためチームから一時離脱。そのため夏合宿は「下級生への声掛けや、練習試合の振り返りを自分がやらなければならないと意識した」(小松)。3年生であるOH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)やOH小松一哉(政経3=雄物川)を主軸としてチームを引っ張った。「(小川の指示や声掛けを手本に)来年は自分がそういうポジションで務めていけたらと思う」(鎌田)と来年を見据え、上級生としての自覚を持ち始めた。

 収穫の秋となった。小川が3大会連続でリベロ賞、ルーキー・三輪もスパイク賞を獲得。また「池田がエースとして自覚を持ち始めている」(小川)と今大会は下級生が奮起した。そして「(今大会は、苦しい思いをしたが)上位で戦えることを再認識できた」(小松)と自らを奮い立たせた。全日本インカレでは気持ちを切り替え、上位チームから白星を奪い、悲願の優勝を狙う。

 [佐々木崚太]