今年度のチームでの最終戦はロースコアのゲームとなった。第3Q10分、PC(ペナルティーコーナー)からFW加藤大椰(文1=今市)の一発で先制するも、続く第4Qに失点。SO(シュートアウト)戦までもつれ込んだが、リーグ優勝に一歩及ばなかった。悲…

今年度のチームでの最終戦はロースコアのゲームとなった。第3Q10分、PC(ペナルティーコーナー)からFW加藤大椰(文1=今市)の一発で先制するも、続く第4Qに失点。SO(シュートアウト)戦までもつれ込んだが、リーグ優勝に一歩及ばなかった。

悲願のリーグ優勝に一歩及ばなかった。勝っても負けても4年生が引退という大一番。試合前半、山梨学大の素早いカウンターで再三のピンチを招くも、GK野井辰真(法2=伊予)の好プレーなどで無失点に抑える。0-0で折り返した第3Q。この試合で明大唯一のPCを獲得すると今季急成長のルーキー・加藤が鮮やかな一発で試合を動かした。「今年やってきた練習が出せた」(FW平井一樹・文4=天理)と先輩も笑顔で振り返る。課題としていたPCをここぞの場面で決め切った。しかし第4Q3分、インカレ王者が牙をむいた。ⅮFのスキを突かれ相手FWに一気にサークルインされると、こぼれ球を押し込まれ同点に。その後はスコアが動かずSO戦へ。

SO戦は1-2と後がない状況でエースの平井。「決めようという以外には考えてなかった」(平井)と執念を見せたがボールは無情にも枠の外へ。4年生の最後は準優勝に終わった。

 敗戦にも試合後は晴れやかだった。チームを引っ張ってきたⅮF前田隆昭主将(営4=丹生)は「僕のチームになってから一番の試合」と学生最後の試合を締めた。それでも「今年優勝できなかったので来年は一つでも優勝してほしい」(前田主将)と後輩に期待。雪辱は次世代に託された。

[中野拓土]

試合後のコメント

小池監督

――今年のチームはどんなチームでしたか。

  「本当に一生懸命にやっていていいチームだった。結果が出なかっただけであって本当にいいチームでした。前田、平井がしっかり積み重ねてきてくれたので、下級生もこれからしっかりやってくれると思います」

――前田さんはどのような主将でしたか。

  「キャプテンシーも最初はぎこちなかったんだけど、秋になってグッと伸びてどこの大学からも慕われるようになりました。他大の監督さんも褒めてくれます」

――来年はどのようなチーム作りをしていきたいですか。

  「今年と引き続きFW強化ですね。苦しい時でもワンチャンスあれば一点というチームを作りたいです」

前田主将

――今日の試合を振り返って。

「僕のチームになってから一番良い試合ができたと思っています。自分たちのホッケーである中盤を使ってパスワークで相手の陣地に攻め入るというのが本当によくできました。あとはPCを決められたので。それは新チーム始まってから一番よかった点ですね。練習してきたことが出せました。本当の最後の最後に自分たちのホッケーができました」

――負けた後も笑顔だった。

「そうですね。自分たちのホッケーが出せるだけ出せたので。内容で負けてなかったと思います。悔しいですけど、心残りはないですね」

平井

――第2からも明治のサークルインも多かった。

「良かったのはカウンターで常に攻め切れていたっていうのが全体通して良かったです。相手がそれでビビってくれたおかげで次はFWがディフェンスしづらくなっていました。明治のこれからの強みはカウンターかなと思いました」

――チームとしては秋リーグを振り返っていかがでしたか。

「やっと最後ここでいいチームになれた。前だったらPCで2、3点は取られているし。最後だからというのもあるかもしれないですけど、全員が声出していたのでそれが成長したところ。実績としても成長しました、特に加藤とか」

MF舘亮佑(政経3=丹生)

――来年の目標は何ですか。

「とりあえずは4冠。春リーグ、秋リーグ、王座、インカレ。今年成し遂げられなかったので、その悔しさは後輩に伝わっているので、しっかりそこで4冠達成して、先輩たちに伝えたいです」