写真は荘智淵(琉球アスティーダ・左)、丹羽孝希(琉球アスティーダ)/ラリーズ編集部<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 11月17日(土)岡山武道館>琉球が4戦目にして嬉しい初勝利17日、琉球アスティーダが岡山リベッツを3-1で下した。…

写真は荘智淵(琉球アスティーダ・左)、丹羽孝希(琉球アスティーダ)/ラリーズ編集部

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン 11月17日(土)岡山武道館>

琉球が4戦目にして嬉しい初勝利

17日、琉球アスティーダが岡山リベッツを3-1で下した。10月の対戦では2-0からの大逆転負けを喫した琉球だったが、今回はエースの丹羽と台湾トップ2の荘・陳が接戦を制し、勝負強さを見せた。

初勝利を挙げた琉球アスティーダ外間監督は「4番手で出遅れた出発となったが、勝てて嬉しい。岡山というホームから離れた場所での試合となったが、多くの声援を頂けて嬉しかった」とコメントした。

2日連続となった岡山ホーム戦は連日観戦に訪れる観客も多く、会場となった岡山武道館前に車が渋滞するほどの人気ぶり。学校帰りの学生が多かった前夜のナイトゲームに比べると、目の肥えた社会人のファンが多い休日デーゲームは、両球団ファンの声援がぶつかり合う大熱戦となった。

卓球競技において、失点したシーンでの観客のため息が選手のモチベーションを下げる要因になるとの意見もある中、この試合では失点シーンで観客が選手にエールを送る光景が多く見られた。Tリーグ開幕をきっかけに卓球の観戦文化が確実に変わろうとしている。

岡山リベッツ vs 琉球アスティーダ 各マッチの解説



1番:上田仁/森薗政崇 2-1 陳建安/江宏傑

台湾代表でリオ五輪でも活躍した陳/江ペアが1ゲームを先取するもダブルス巧者の上田/森薗組が逆転で勝利した。上田/森薗組はペア結成をした2戦目以降3戦全勝を誇る。上田/森薗組は、卓球のダブルスにおいて重要な台上テクニックの上手さとラリーの安定性が突出しており、ここまで無類の強さを見せる。

2番:イムジョンフン 1-3 丹羽孝希

注目の日韓左腕対決は丹羽に軍配が上がった。1ゲームを先取した丹羽に対し、イムも2ゲーム目9本連取で流れを引き戻す。3ゲーム目の長いデュースを制した丹羽が得意のカウンタープレーの精度が徐々に高まり、最後は豪快なフォアハンドで試合を決めた。

3番:吉村和弘 1-3 陳建安

学生Tリーガーの吉村和弘が台湾代表左腕の陳建安に挑むも惜しくも敗れた。クールな試合態度の吉村に対し、陳はポイントするたびに自らを鼓舞するように声を出す。吉村のワールドクラスのバックハンドと陳の威力あるフォアドライブが見事にぶつかり合う大熱戦に会場のボルテージは最高潮となった。陳はシングルス初出場初勝利を飾った。

4番:イ・サンス 2-3 荘智淵

韓国と台湾のエース対決となった一戦は、37歳の荘がベテランの意地を見せる。ゲームオールデュースの熱戦を制し、嬉しいTリーグでのシングルス初勝利を挙げた。

11/17 Tリーグ岡山リベッツ 1-3 琉球アスティーダ

◯上田仁/森薗政崇2-1陳建安/江宏傑
8-11/11-8/11-7

イムジョンフン1-3◯丹羽孝希
8-11/11-4/14-16/8-11

吉村和弘1-3◯陳建安
10-12/16-18/11-6/8-11

イ・サンス2-3◯荘智淵
4-11/13-11/11-7/7-11/11-13

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文:ラリーズ編集部