初チャレンジイヤーのスーパーラグビーで2勝目をめざす日本のサンウルブズだが、南アフリカのプレトリア(ロフタス・ヴァースフェルド)で現地時間9日におこなわれたブルズ戦は、3-50で敗れた。ノートライに終わったのは、3月19日のレベルズ戦と、…

 初チャレンジイヤーのスーパーラグビーで2勝目をめざす日本のサンウルブズだが、南アフリカのプレトリア(ロフタス・ヴァースフェルド)で現地時間9日におこなわれたブルズ戦は、3-50で敗れた。ノートライに終わったのは、3月19日のレベルズ戦と、先週のワラターズ戦に続いて3度目。守りではミスタックルが多く、相手に7トライを奪われた。

 序盤、攻め込まれながらもFL安藤泰洋がブレイクダウンでターンオーバーし、キックを使ってゴールを襲ってきた相手に対してWTB笹倉康誉が落ち着いてセーブするなど、辛抱していたサンウルブズだったが、ブルズは前半11分にトライラッシュの口火を切った。クイックスローインからのカウンターアタックでWTBジャンバ・ウレンゴが左サイドを突破し、FLピーター“ラピース”・ラブスカフニにつないで先制。互いにPGを1本ずつ決めたあとの20分には、相手のキックを難なく処理して攻めに転じ、SHピート・ファンジールがダミーも使って自陣から大きくゲインすると、サポートも次々についてCTBドリース・スワネポールがスコアラーとなった。

 ボールをキープし続けるブルズは26分、フィジカル強いFWたちがパワフルな突進を繰り返し、最後はFLヤネス・カーステンがインゴールに突っ込む。
 31分にはサンウルブズが自陣でパスを乱し、ブルズのSOフランソワ・ブランマーがボールを足にかけてインゴールで押さえた。

 サンウルブズは前半終了前にゴールに迫ったが、堅守を武器とするブルズはトライを許さなかった。

 3-31でハーフタイム。

 プレーオフ進出の可能性が残っているブルズは後半の立ち上がりもよく、敵陣深く中央でのスクラムから攻め込み、主将のHOアドリアーン・ストラウスがトライを挙げた。

 反撃したいサンウルブズは53分(後半13分)、ゴール前のPKからタップ&ゴーで仕掛け、ゲームキャプテンのCTB立川理道がラインを越えたが、ブルズのしぶとい守りに阻まれグラウンディングできなかった。

 結局、流れは変わらず、ブルズは終盤にWTBトラヴィズ・イスマイエルが2トライを追加し、サンウルブズに力の差を見せつけた。

 なおこの試合では、後半途中から出場したFL金正奎が、71分頃、タックルを受けた際に左ひざあたりを負傷してストレッチャーで運ばれており、状態が心配される。

 これまで14試合を戦ってきて1勝1分12敗(勝点9)となったサンウルブズだが、次週が今季ラストゲーム。南アのダーバンで現地時間15日、ワイルドカードでのプレーオフ進出をめざすシャークスに全力で挑む。