高い壁に阻まれた。準々決勝で当たった法大は昨年度の全日本選手権を制覇している名実ともに日本一のチーム。試合は岸貴範主将(営4=埼玉栄)が計18点を奪う活躍を見せるも、法大のペースは崩れず。29―43と大差で敗れた。◆11・14~16 第6…
高い壁に阻まれた。準々決勝で当たった法大は昨年度の全日本選手権を制覇している名実ともに日本一のチーム。試合は岸貴範主将(営4=埼玉栄)が計18点を奪う活躍を見せるも、法大のペースは崩れず。29―43と大差で敗れた。
◆11・14~16 第68回全日本学生個人選手権(大山崎町体育館)
▼男子エペ 毛利――2回戦敗退、荒金――予選敗退
◆11・16~18 第58回全日本大学対抗選手権(大山崎町体育館)
▼男子フルーレ――ベスト8
王者を相手に、意地が垣間見えた。チーム最年長の岸が29点中計18点を獲得。最終9セット目で初日のインカレ個人戦で準優勝した鈴村健太(法大)から8連続得点を奪う大立ち回りを披露した。初戦の愛知工大戦ではチーム一番の失点を負っていた岸。法大戦では長年の対戦経験や観戦していた時の様子から「相手の得意なところでは勝負しない」ことを意識した。高校からの後輩である村元友大(政経2=埼玉栄)も「ただただ頼もしい」と感嘆。最後となるインカレで見事な勇姿を見せた。
今大会の結果により、全日本選手権の出場権も獲得。高校から社会人までのトップチームが参戦し、次は更に熾烈(しれつ)な戦いになる。「練習量を倍にしても法大に勝つのは難しい」(長尾康司監督)と言うように、レベルの差は歴然。いかに立ち向かっていくかがカギとなってくる。法大戦では「中等半端にはしない」(岸)と方針を立て、前述の健闘が生まれた。最上級生の岸にとっては引退試合の舞台にもなる。2年連続ベスト8の壁を超え、花道を飾りたい。
[三ツ橋和希]
長尾監督
――ベスト8という結果はどう思われますか。
「最初トーナメント表を見て法政と当たることが分かりましたので、勝負する前にそんなこと言ってはいけないけど難しいとは思ってました。愛知工大にきっちりと勝つことをポイントにしていたのでそれができたのは良かったと思います。ベスト8はうちの戦力を見ると妥当なところという感じがします」
――全日本選手権に向けての意気込みをお願いします。
「どんな相手が出てくるか分かりませんし、取りこぼさないように一戦ずつやっていきたいと思います」
岸
――全体としての敗因は何でしょうか。
「スピードとか判断力、接近戦は特に近付いたあとに何するかの体制とかも大事で、向こうの方がちょっと早くやられてしまったりとか。たくさんありますね」
久米春貴(営3=愛工大名電)
――全日本選手権は岸選手と戦う最後の団体戦になります。
「岸さんに迷惑を掛けないように、来年からは僕が引っ張っていかないといけないので最後周りでやるという気持ちでやっていきたいですね」
村元
――王者の法大が相手でした。
「自分は日本でも最高レベルの人たちとやれることを楽しみにしていた部分があって、自分の実力がどれくらいなのか試せたので良かったです」