男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)で残念ながらグループステージ敗退となった錦織圭(日本/日清食品)。しかしドミニク・ティーム(オーストリア)との第3戦、第2セットで…

男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)で残念ながらグループステージ敗退となった錦織圭(日本/日清食品)。しかしドミニク・ティーム(オーストリア)との第3戦、第2セットで見せた粘りのプレーがATP公式ライブビデオストリーミングサービスである「Tennis TV」公式twitterで紹介された。

第1セットを落とし後がなくなった錦織は、第2セット第1ゲームで華麗なジャンピングバックボレーを決めてキープ。そしてゲームカウント2-2で迎えた錦織のサービスゲームで、ティームにブレークポイントを握られる大ピンチ。錦織はプレッシャーのかかるこの局面で、粘りのプレーを見せたのだ。

何とかここを打開しようと錦織がサーブ&ボレーを仕掛けると、ティームも負けじと必死にボールを打ち返す。錦織は何が何でもとボールに食らいつき続け、二人はネット際でのボレー対ボレーの攻防に。最後は相手の逆サイドへのクロスボレーを身体いっぱいに伸ばして跳ね返し、錦織がブレークポイントを見事凌いだ。

この錦織のプレーに観客は拍手喝采、一方ティームは痛恨の表情を見せていた。錦織が見せたこの粘りのプレーを「Tennis TV」公式twitterが動画と共に投稿。「まだ戦っている。錦織は最も"型破りなショット"でブレークポイントを凌いだ」と称している。

結果としてはツアー最終戦はグループステージ敗退ではあったが、数々の名プレーで観衆やファンを魅了してくれた錦織。今季は怪我からの復帰シーズンであり、本人も試合後の記者会見で「本当に十分良かった1年でした。手首も正直かなり痛みがあったのでそれと戦いつつ、自分のテニスとも色々戦いつつ、色んな事を乗り越えられた1年」と振り返った。

しっかりと休養を取り、2019年シーズンもまたファンの心を震わす、熱い戦いを見せてくれることに期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」での錦織

(Photo by Julian Finney/Getty Images)