11月15日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)大会5日目。男子シングルス「レイトン・ヒューイット」第3戦、男子ダブルス「ロドラ/サントロ」第3戦が行われた。シング…

11月15日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)大会5日目。男子シングルス「レイトン・ヒューイット」第3戦、男子ダブルス「ロドラ/サントロ」第3戦が行われた。

シングルスでは、世界9位の錦織圭(日本/日清食品)が世界8位のドミニク・ティーム(オーストリア)に1-6、4-6とストレートで敗れた。錦織は決勝トーナメント進出ならず、2018年シーズンに幕を閉じた。

第1セット、第2ゲームでブレークされた錦織は、第5ゲームでブレークバックのチャンスを4度得るも活かせず。第6ゲームでもブレークを喫し、錦織はセットを落とした。後がなくなった錦織、第2セットではブレークのチャンスを得ることができず、第7ゲームでブレークされリードを許す展開に。そのまま第2セットも落とし、グループステージ敗退となった。

ATP公式サイトによると、錦織は試合後「たくさんアンフォーストエラーをおかした。僕は今日とても簡単にミスをしてしまい、彼(ティーム)は良いプレーをしていた」と振り返った。右手首故障からの復帰シーズンとなった今シーズン、年内にトップ10へ返り咲く素晴らしいカムバックを果たした錦織。2019年シーズンもまた元気にプレーする姿を見せてくれることに期待したい。

一方、世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)は世界6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に6-4、6-3とストレート勝利。この結果、「レイトン・ヒューイット」からはフェデラーとアンダーソンが決勝トーナメントへ進出することとなった。

フェデラーはツアー最終戦15回目の決勝トーナメント進出。試合後フェデラーは「とても嬉しい。最初の圭との試合は難しく、リズムをつかめなかった。分からないが、追い詰められたことでプレーしやすくなったのかもしれない。しかし私は激しく戦った」「応援に感謝しています。準決勝へ行くことにわくわくしています」と語った。

また、アンダーソンはツアー最終戦初出場で、決勝トーナメント進出。1970年にツアー最終戦が開催されてから、最初の決勝トーナメント進出を果たした南アフリカ人選手となった。

■グループ「レイトン・ヒューイット」グループステージ最終戦績

[2]ロジャー・フェデラー(スイス) 2勝1敗

[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 2勝1敗

[6]ドミニク・ティーム(オーストリア) 1勝2敗

[7]錦織圭(日本/日清食品) 1勝2敗

ダブルスでは、フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)がレイブン・クラーセン(南アフリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)に6-3、7-6(5)で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。もう一組は、第2戦終了時点で決定していたジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)。

同大会には、1年の終わりに年間獲得ポイントの高い上位8人(ダブルスは8組)が出場。4人(4組)ずつ2つのグループに分かれ総当たりで戦い、上位2人(2組)ずつが決勝トーナメントに進むというルールだ。◇   ◇   ◇

【11月15日 試合結果】

◆男子シングルス グループステージ「レイトン・ヒューイット」 第3戦

〇[6]ドミニク・ティーム(オーストリア)6-1、6-4 ●[7]錦織圭(日本/日清食品)

〇[2]ロジャー・フェデラー(スイス)6-4、6-3 ●[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ)

◆男子ダブルス グループステージ「ロドラ/サントロ」 第3戦

〇[2]フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)6-3、7-6(5) ●[6]レイブン・クラーセン(南アフリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)

〇[4]ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)3-6、7-6(3)、10-3 ●[9]ヘンリー・コンティネン(フィンランド)/ジョン・ピアース(オーストラリア)(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」での錦織

(Photo by Alberto Pezzali/NurPhoto via Getty Images)