男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会5日目、グループステージ「レイトン・ヒューイット」第3戦で、錦織圭(日本/日清食品)はドミニク・ティーム(オーストリア)に1…

男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会5日目、グループステージ「レイトン・ヒューイット」第3戦で、錦織圭(日本/日清食品)はドミニク・ティーム(オーストリア)に1-6、4-6のストレートで敗れた。これにより決勝トーナメント進出はならず、錦織の2018年シーズンは幕を閉じた。

錦織はこの最終戦、第1戦ではロジャー・フェデラー(スイス)を相手に4年8ヵ月ぶりの勝利を挙げ好スタートを切ったものの、第2戦とこの第3戦では本来のプレーがなかなかできず、悔しい結果となった。

それでも怪我からの復帰シーズンとなった今シーズン、1月には下部大会へ出場して初戦敗退を喫していたことを考えると、年内にトップ10へ返り咲くまでの素晴らしいカムバックを果たしたことを忘れてはならない。特に「全米オープン」からの最後の2ヵ月半は怒涛の追い上げを見せた。

錦織は「全米オープン」で2年ぶり3度目のベスト4に輝くと、「楽天ジャパンオープン」と「ATP500 ウィーン」で準優勝、マスターズ1000の2大会でもベスト8へ進出。「全米オープン」以降レギュラーシーズンでは、19勝6敗の好成績を収め、単純な合計ポイントで1,770ポイントを積み上げた。これはこのポイントだけでも世界ランキングで23位(2018年11月12日付)に相当する数字。約11ヵ月間戦い続ける選手たちの中で、これだけのポイントをわずか2ヵ月半で稼いだ。

錦織はレギュラーシーズンでの3,390ポイントに加え、さらに最終戦の1勝による200ポイントを積み上げて、年末時点でのポイントは3,590ポイントになる予定。

怪我からの復帰シーズンとなった今シーズン、素晴らしい復活劇でトップ10へ返り咲いた錦織。短いオフシーズンではあるが、休養を取ってリフレッシュし、来年また元気にプレーする姿を見せてくれることを期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」での錦織

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)