男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会5日目、グループステージ「レイトン・ヒューイット」第3戦で錦織圭(日本/日清食品)がドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦…

男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会5日目、グループステージ「レイトン・ヒューイット」第3戦で錦織圭(日本/日清食品)がドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。1-6、4-6のストレートで錦織が敗れた。錦織はこれでティームと並び1勝2敗。しかしゲーム取得率でティームに負けており、この後行われる試合でロジャー・フェデラー(スイス)が敗れ1勝2敗と3人が並んでも2位にはならず、グループステージ敗退となった。

第1セットで錦織はミスが目立ち、ブレークのチャンスも活かすことができなかった。結果として1-6という大差で第1セットを落とした錦織は、ベンチに戻った際にフラストレーションが溜まっていたようで、大きな声を上げていた。しかし、第2セットの第1ゲームでは華麗なジャンピングバックボレーを決めてキープし、いつも通りの動きを見せ始めた。

お互いにキープして迎えた第5ゲームではティームにブレークポイントを握られたが、ネット際の攻防を制してキープする。しかし第7ゲームでブレークを喫し、またもリードを許す展開となった。

なんとかブレークのチャンスを作りたい錦織は、第8ゲームでデュースまで持ち込んだが、ここでもブレークポイントを握ることができず、ゲームカウント3-5と厳しい状況に立たされた。

第9ゲームはなんとかキープしたが、ティームのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで錦織も粘ったが、準決勝への望みを繋ぐことができず、4-6で第2セットを落として敗れた。

錦織はこれでグループステージ敗退が決定し、2018年シーズンが幕を閉じた。怪我からの復帰シーズンとなった今季、素晴らしい復活劇でトップ10へ返り咲いた錦織に、来季も期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」第3戦での錦織

(Photo by Julian Finney/Getty Images)