今回の日米野球で来日しているMLBオールスターチームは選手のみならず、ドン・マッティングリー監督や松井秀喜ベースコ…

 今回の日米野球で来日しているMLBオールスターチームは選手のみならず、ドン・マッティングリー監督や松井秀喜ベースコーチなど、首脳陣も豪華だ。そのなかには、打撃コーチとして帯同しているエドガー・マルティネスもいる。

 現役時代はシアトル・マリナーズ一筋。18年間プレーして、首位打者2回(1992年、1995年)、通算2247安打を放つなど、メジャー屈指の強打者として鳴らした。そのマルティネスに教え子であるミッチ・ハニガー、そしてかつてともにプレーしたこともあるイチローについても話を聞いた。

── これまで日本に来られたことはありましたか。



現役時代は首位打者を2回獲得するなど名打者として鳴らしたエドガー・マルティネス

「まだ一度も来たことがなかった。初めてだよ。とても楽しんでいるよ」

── 日米野球は長いシーズンのあとに開催されるので、両軍の選手たちはとても疲れていると思います。日米野球というコンセプトについてはどう思っていますか。

「選手のためにはいいことだし、なにより野球というスポーツにおいても重要なことだと思っています。我々メジャーリーグの人間にとっては、日本に来て、こちらの熱心なファンの前でプレーすることはとても意義があることだと思っていますし、両軍とも楽しんでいるんじゃないかな」

── マリナーズにはイチロー選手というあなたと同じようなレジェンドがいます。現役時代にイチロー選手とは4年ほど一緒にプレーしていますが、バッティングにおいてイチロー選手と共通点みたいなものはありましたか。

「打撃フォームを見ても似ているところはあるし、足の使い方などもそうだね。それにフィールドの全方向を使えることや、インパクトへのアプローチの仕方も近いものがあると思っています。なにより、私もイチローも打つことが大好きなんです。だから、イチローとはいつもバッティングの話をしていましたね」



今シーズン、飛躍的な成長を遂げたマリナーズのミッチ・ハニガー

── 近年、メジャーリーグは本塁打を含めた長打重視の傾向が見受けられます。でも現役時代のあなたは、そういうタイプとは異なるコンタクトヒッターでした。現在の打撃傾向についてどう思いますか。

「それが今の流れということなのだろう。選手たちはトレーニングを一生懸命するようになって、よりパワーをつけている。だけど、すべての選手がそういうタイプの打者というわけではなく、もともとコンタクトヒッターだった選手は、これまでと変わらずにミート中心のバッティングを心がけていると思います」

── 今回のMLBオールスターチームには、マリナーズのミッチ・ハニガー選手がいます。今シーズン、チームでMVP級の活躍をしましたが、ハニガー選手のすぐれている点はどのあたりですか。

「絶対に準備を怠らないし、彼は本物のプロフェッショナルです。常に上達しようという意欲にあふれている。まだまだ成長できる素養があります。まだ若い(27歳)のに、すでにリーダーシップを発揮している」

── バッティングもすばらしいですが、守備でもチームに貢献しています。

「彼はどんな時も手を抜かない。こういう選手がいてくれるだけで、ベンチはすごく助かります。チームにとって心強い存在の選手です」

── 最後に、あなた自身のことについて聞かせてください。現役時代、おもに指名打者だったことで、資格を得てから9年間、これまで野球殿堂入りを逃してきました。とはいえ、年々、得票数を伸ばしています。来年の1月が殿堂入りをかなえる最後のチャンスとなりますが、その可能性についてどう考えていますか。

「歴代の殿堂入りした選手たちの傾向を見ていると、自分も可能性は小さくないと感じています。去年は70%まで得票率が伸びました(殿堂入りに必要なのは得票率75%以上)。だからチャンスはあると思っています。願わくはそうなってほしいけど、どうかな……。”座して待つ”といったところです」