9日の楽天戦で、8回を2失点に抑えて6勝目をマークしたソフトバンク・東浜巨。お立ち台では「いいところはなかった。野手のおかげ」と語っていたが、その後の囲み取材でも「よく2点で収まったなと思います」と自らのピッチングを振り返った。■まさかの“…
9日の楽天戦で、8回を2失点に抑えて6勝目をマークしたソフトバンク・東浜巨。お立ち台では「いいところはなかった。野手のおかげ」と語っていたが、その後の囲み取材でも「よく2点で収まったなと思います」と自らのピッチングを振り返った。
■まさかの“打ち直し被弾”には「しっかり捉えたバッターがすごい」
9日の楽天戦で、8回を2失点に抑えて6勝目をマークしたソフトバンク・東浜巨。お立ち台では「いいところはなかった。野手のおかげ」と語っていたが、その後の囲み取材でも「よく2点で収まったなと思います」と自らのピッチングを振り返った。
「球の走りが良くなかった。ただ、途中でマウンドに立った時に身体が三塁側にねじれていることに気がついたんです。振りかぶった時に見える景色がちょっと違うな、と。ズルズル行く前にそれを修正できたので、5回以降は良くなったと思います」
8回には、岡島豪郎にまさかの“打ち直し本塁打”を浴びたが「ボクの失投をしっかり捉えたバッターがすごい」と、さほど気にする素振りも見せなかった。青いユニフォームでの連敗を5で止めたことも「特に意識はしていませんでした」とサバサバ。
■規定投球回未満も防御率2.21、リーグ5位相当にも「特に意識はしていない」
「それよりも、昨日カードの頭で負けていたし、カードに勝ち越すためには大事な試合という意識はありました。その中で、初回に3点を取ってもらったことはメンタル的にもとても大きかったです」
これで防御率は2.21。わずかに投球規定回数に達していないため、パ・リーグの投手成績には顔を出していないが、現状ではリーグのベスト5圏内に相当する成績だ。ただ、東浜は「規定に到達すればうれしいですが、特に意識はしていません。とにかく目の前の試合でしっかり投げることだけ」と話す。
工藤公康監督の指導のもとで開幕からハードなトレーニングを続けているが、その成果を着実にマウンドでの結果に結びつけている。来週はオールスターゲームブレークとなるが「その後のシーズン後半戦でもしっかりと投げられるように、少し休んだうえで(トレーニングを)継続して追い込んでいきたい」と意欲を見せた。
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura