卓球ワールドツアー スウェーデンオープン(女子シングルス)、
オーストリアオープン(女子ダブルス)で優勝した伊藤美誠スターツSC)が13日、関西空港で帰国取材に応じた。



 スウェーデンオープンでは世界ランク6位の劉詩ブン、同2位の丁寧、そして同1位の朱雨玲を破り優勝を果たして世界王座に君臨する卓球帝国・中国を震撼させた。伊藤を脅威と見た中国メディアも彼女を「大魔王」と報じて警戒。伊藤は中国にとって、これまで以上に危険な存在となっている。


【伊藤美誠インタビュー】

― 今回シングルス、ダブルスで優勝でしたが

 結果的にはすごい良かったのかなとは思うんですけど。スウェーデンの優勝も、最初は全然自分の力を発揮できなくて、まさか優勝できるとは思えないくらいの調子だったので、決勝戦だけ自分でよく調整できたなって。良くない部分から良いところまで全部出た大会だったかなと。良かったり、悪かったりと色んな、たくさんの経験ができた大会でした。

 力を抜いてできたというか、最終的には淡々とできたかなと思いますし、戦術とか全く決めずに入って、自分の全力を出し切るというふうに試合に臨みましたし、全力を全部出せたかというとあんまり出せてないなという気はあるんですけど、でも良くない中でも1ゲーム毎に自分のプレーを変えていったりとか気持ちの面でもリカバリーできて、そこはすごい成長した点かなと思いました。


― 厳しい(試合)展開でもあったが

 スウェーデンの大会はめちゃめちゃ苦しくて2試合目(フォン・ティエンウェイ戦)から逆転勝ちがたくさんあって、少し前の自分では考えられないくらいの勝ち方をしたりとかしましたし、本当にそういう部分ではスゴイ成長したなと思います。一ヵ月、二カ月前より全然変わったのでもっともっと練習して実力を上げていきたいです。


― 中国選手に対しての対策はあったのか

 技術の対策というよりかは、中国人選手のボールだったり、ラバーを沢山受けて慣れるという練習を本当に、毎日のようにしていたので前より中国人選手のボールが嫌だなというところはなくなって、今ではそのラバーが普通と思えるようになってきているので、そこはたくさん練習してきてよかったなと思っています。


―(中国)から対策されている中で勝つことができましたが、手応えは

(中国から)対策されている感がすごくて、毎大会、選手だけではなくコーチ陣。選手とコーチ陣が一丸となって倒しに来ていると感じています。でも私にとってはスゴイ嬉しいことですし、逆にもっともっと、対策を練られても自分のプレーを出し切って勝てれば私ももっとに上にいけるので。

 負けて得るものもあるし、勝って得るものもあるのでもっともっと勝って、もっともっと対策を練られてもっと強くなりたいです。


―次の(大会の)目標と、強化したい部分は

 あと一ヵ月もないんですけどグランドファイナル(12月13日~16日開催 シングルス・ダブルス・混合ダブルスに出場)のためにたくさん練習して、やっぱり一ヵ月でも自分は変われるんだなと思ったので、この一ヵ月を大事にしていきたいですし、今回は中国人選手とたくさん試合ができているので、次のファイナルでもちゃんと勝ち越して終われるように頑張りたいです。


東京オリンピックまで2年を切っていますが中国に対しての手応えは

 だんだんというか結構近づいてはきているなと思うんですけど、世界選手権(世界卓球)とかオリンピックの場所で中国人選手に勝つっていうのは本当に、ツアーで勝つより違って、大きいことではあるので。中国人選手がスゴイ力を入れてくる場所なので。でも、ツアーで(中国人選手に)勝てているとスゴイ自信にもなるので。もちろんオリンピックで一番になりたいんですけど、ツアーの中で積み重ねていくということが大事かなと思っているので、段々と近づいて、東京でもしっかり勝てるようにしていきたいなと思っています。