手堅く初戦をモノにした。2部3位の駒大との入替戦1回戦に臨んだ明大。序盤こそリードを許したが、その後は攻守において安定した試合運びを見せた。最終スコアは82―68で勝利。残留に王手をかけた。▼8・25~11・11 第94回関東大学1部リー…

 手堅く初戦をモノにした。2部3位の駒大との入替戦1回戦に臨んだ明大。序盤こそリードを許したが、その後は攻守において安定した試合運びを見せた。最終スコアは82―68で勝利。残留に王手をかけた。

▼8・25~11・11 第94回関東大学1部リーグ戦(駒沢屋内球技場他)
◆11・13 対駒大戦 1回戦(駒沢屋内球技場)
◯明大82{23ー16、16ー17、23ー11、27ー23}68駒大

 

 スターターは、PG渡辺翔太(政経2=宇都宮工)、SG綱井勇介(文4=大阪学院)、SF須藤昂矢(営3=桐光学園)、PF森山修斗(政経4=瀬田工)、C今川友哲(営4=大阪桐蔭)。

 残留への道をぐっと手繰り寄せた。第1クオーター(Q)は「重い展開になってしまった」(渡辺)。リーグ2連戦から中2日と厳しい日程による疲労に加え、入替戦という独特の雰囲気が選手の足を止めた。その空気に飲まれ13―17と相手にリードを奪われる。しかし「絶対に負けられないという気持ちがあった」(綱井)。続く第2Q、その思いがプレーに現れる。開始40秒で須藤が2連続シュートを沈めると、2分30秒には渡辺が厳しい守備でスティールに成功し、相手の攻撃をシャットアウト。攻守で気迫あるプレーを見せ、前半終了時点で36―30と逆転に成功した。軌道に乗った明大は後半、一度もリードを許さず試合終了。82―68で勝利を収めた。
 4年生ガードとしてリーグ戦で活躍してきた綱井は、チームトップの9アシストをマーク。状況に応じた的確なパスでチームの潤滑油としての役割を果たした。それでも綱井は「みんながいいところに走ってくれただけ」と謙虚に語った。

 勝利を収めたものの「まだ満足できない」(渡辺)。立ち上がりでは、簡単なミスから相手にリードを奪われた。課題を克服し、1部残留をつかみ取る。

[浅野拓磨]


試合後のコメント
綱井

――今年度はアシストが多いです。
 「シンプルにボールを持つ時間が増えましたし、自分や今川が作っているプレーなので戦術が分かっているというのが要因ですね。その分ターンオーバーが増えているので修正しなければいけないです。でもちょっとずつ視野は広がってきているなと感じます」

――3Pシュートで流れを止めるシーンもありました。
 「ああいうプレーをリーグ戦でもっと出せれば良かったですね。久々にいいプレーができて良かったかなと思います」

――課題はありましたか。
 「ディフェンスです。インカレに向けて次戦はしっかり修正していきたいです」

森山
――第1Qで苦戦しました。
「入替戦の独特の雰囲気に飲まれたのもあると思うんですけど、一つにこだわりすぎてその後が応用が利かなかったです」

――次戦に向けて意気込みをお願いします。
「絶対勝って、1部残留、インカレ出場ってのが最低条件です。来年度に繋げたいし、自分たちの代で落としたとか言われたくないので、勝って2試合で終わらせたいと思います」