最後まで粘り切った。第20節は、今季の公式戦で3度対戦し、1分2敗の駒大との一戦。前半19分に森下が先制点を挙げる。その後は、精彩なディフェンスでピンチを防ぎ、1-0の完封勝利で3位浮上を果たした。 気迫の守備でゴールを死守した。開始直後…

 最後まで粘り切った。第20節は、今季の公式戦で3度対戦し、1分2敗の駒大との一戦。前半19分に森下が先制点を挙げる。その後は、精彩なディフェンスでピンチを防ぎ、1-0の完封勝利で3位浮上を果たした。

 気迫の守備でゴールを死守した。開始直後から相手の攻勢に苦戦するも「前節から守備を修正して、成果が出た」(村田)。ディフェンス陣の体を張った守備で危機を回避する。そして前半19分には、中村健が放ったシュートを相手DFが弾き、そのこぼれ球を森下が押し込み先制ゴール。「守備陣の締まったプレーが、攻撃陣を奮起させた」(森下)。後半中盤には、自陣ペナルティーエリア付近で相手にフリーキックを与えるも、GK・長沢が好セーブ。「信頼しているので、止めてくれて良かった」(岩武)と、ピンチを守り切った。最後まで粘りの守備で無失点に抑え、試合は1-0で終了。駒大に今季初勝利を挙げた。

 目標を切り替えた。前節で優勝の可能性を失った明大。しかし「気持ちを切り替えて2位を目指してやり切る」(村田)。次節は前期リーグ戦で逆転勝利を収めた2位・筑波大戦。勝てば2位浮上となる重要な試合だ。「集中応援ということで、応援してくれる人に結果で返したい」(森下)。集中応援で必ず勝利を得て、最終戦へ臨む。

[佐々木崚太]

試合後のコメント
栗田大輔監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「力強いサッカーをやろうと臨みました。1-0という結果で勝利したので、すごく良かったと思っています」

――前節から今節への切り替えはいかがでしたか。
 「ハイプレスとプレスバックとディフェンス面で圧倒していこう。球際を含め、そこをもう一度思い出そうと今週の練習に入りました。そこが今日、出ていました」

岩武
――完封勝利を納めました。

 「体を張ってシュートを抑えられたので良かったと思います」

村田
――攻撃のリズムはどうでしたか。

 「相手が蹴り込んでくるのは分かっていたので、受けないように守備から入ることを意識しました。守備が粘り強く耐えてくれたおかげで攻撃の時間も増え、リズムが出たと思います。あとは攻撃されたときにセカンドボールをしっかり拾うことを意識したことで、攻撃のリズムが生まれたと思います」

森下
――得点を決めた心境をお願いします。

 「ここ最近、納得できない試合が続いていました。4年生とプレーする最後の時間が刻一刻と迫っていて、恩返ししないといけないという気持ちがありました。とてもうれしかったです」