前節、2位につける筑波大との直接対決で引き分けた(△0-0)早大。今節で優勝を決めるには早大が勝利し同時刻にキックオフの筑波大が引き分け以下、もしくは早大が引き分け、筑波大が敗れることが条件であった。悲願のリーグ優勝を懸けて挑んだ今節の相…

 前節、2位につける筑波大との直接対決で引き分けた(△0-0)早大。今節で優勝を決めるには早大が勝利し同時刻にキックオフの筑波大が引き分け以下、もしくは早大が引き分け、筑波大が敗れることが条件であった。悲願のリーグ優勝を懸けて挑んだ今節の相手は、1部残留のためにはもう負けが許されない東京国際大。互いに優勝と残留を懸けた大一番、先制したのは東京国際大だった。しかしその後は立て直し、35分にMF相馬勇紀(スポ4=三菱養和SCユース)のゴールで追いつき、42分にはMF岡田優希主将(スポ4=川崎フロンターレU18)が勝ち越しゴール。後半は全員で体を張ってリードを守り切り、2-1で勝利した。他会場の筑波大が後半の追加タイムに追い付かれて引き分けたため、早大の3年ぶり27回目のリーグ優勝が決まった。


スターティングイレブン

 試合が動いたのは7分。「相手の勢いで失点してしまった」(GK小島亨介、スポ4=名古屋グランパスU18)。右サイドからのクロスに反応した東京国際大のFW町田ブライトに中央でしっかりボールを収められ、その後反転してゴール左隅へ決められ、先制を許した。しかしここで崩れないのが早大。「そこからうまく修正して、順応してきて、時間とともに解決していけるような形にできた」(外池大亮監督、平9社卒=東京・早実)。16分にフォーメーションを4-2-3-1からMF鍬先祐弥(スポ2=東福岡)をアンカーに置く4-1-4-1に変更するなど修正を施し、相手に押し込まれる回数は大幅に減った。31分にMF栗島健太(社3=千葉・流通経大柏)から岡田へ、32分にはDF牧野潤(スポ3=JFAアカデミー福島)から相馬へと立て続けにボールが供給されるなど、攻める姿勢を見せる。そんな中迎えた35分、左サイドから上げられた岡田のクロスを栗島がスルー。ゴール前の相馬が冷静にコントロールし同点弾を決める。これで完全に波に乗った早大。続く37分には岡田が積極的にシュートを打っていく。そして42分、左サイドからFW武田太一(スポ3=ガンバ大阪ユース)の上げたクロスをMF金田拓海(社3=ヴィッセル神戸U18)がスルーし、中央で待っていた岡田が豪快にネットを揺らして勝ち越しに成功。前半のうちに同点、勝ち越しまで持ち込めたことは早大としては大きかったといえよう。


逆転弾を叩き込んだ岡田主将

 エンドが変わった後半、立ち上がりこそ東京国際大の時間が長かったが、徐々に早大がペースを取り戻し、果敢にゴールへ向かって攻め続ける。62分に岡田がシュートを打つがわずかにバーの上。63分には中央で収めた武田がシュートし、こぼれ球に岡田が反応したものの惜しくも枠の外。続く70分、抜け出した武田のシュートはポストを直撃。こぼれ球に詰めた栗島のシュートも枠の上へ飛び、なかなかゴールネットは揺らせない。互いにゴールを奪えない中で迎えた84分、残留のためには1点を取り返さなければならない東京国際大が猛攻を仕掛ける。早大はピンチを迎えるが、しっかり反応した小島がビッグセーブ。小島の活躍はこれだけにとどまらない。86分に相手のCKから中央でシュートを打たれたが確実に止め、89分にも相手CKから生まれた混戦を小島をはじめとした全員で守り切った。「全員が体を張って守って、締めはすごく良い試合ができたと思う」(小島)。試合は2-1で早大の勝利で終わった。試合後、他会場で筑波大が後半追加タイム5分にPKを決められ2-2で引き分けたとの情報が入り、残り2試合を残した状況で、外池監督就任1年目での悲願のリーグ優勝が確定した。


試合終了の約3分後に筑波大引き分けの知らせが入り、歓喜に沸いた

 「最後に苦しい中でも個の力やチーム全体としてやられないという空気を出した試合がこれまでも多かった。このチームは本当に大事なところでは踏ん張れる」。試合後、外池監督はそう語った。今節も終盤は東京国際大の猛攻に苦しめられたが、チームが一つになって粘り強く諦めずに踏ん張るという、まさに今季の早大らしい勝ち方で勝利を手にしたのだ。そんな中、筑波大引き分けの一報が届き、スタジアムは歓喜の渦に包まれた。外池監督や岡田主将をはじめとしてほとんどの選手が「優勝の実感がまだ沸かない」と口を揃えたのも無理はない急展開だった。今後は全日本大学選手権(インカレ)が待ち受ける。ただやるべきことは変わらない。「リーグを獲ったからには日本一を目指したい。何よりも大事なのはそこに向かうために一歩ずつ冷静に進んでいくこと。インカレに対してもブレずに一戦一戦しっかり向き合ってやっていきたい」(岡田)。これまで様々な戦況の中でもぶれることなく、チームが一つとなって戦い抜いてきた早大。目指すは日本一。日本の頂点から見える景色はいかなるものか。リーグ戦残り2試合、そしてインカレに向かって外池ワセダの成長はまだまだ続いていく。


関東王者の座を3年ぶりに奪還。次なる目標は大学日本一だ!

(記事 堤春嘉、写真 守屋郁宏)


★Vから一夜、『4年早慶戦』に勝利!


今季最後の早慶戦を勝利で飾った選手たち

 リーグ優勝から一夜明けた11日、慶大下田サッカー場で慶大との練習試合『4年早慶戦』が行われた。両校の4年生にとっては最後の早慶戦となる一戦。早大は、今季チームマネージャーに就く蓮川雄大(スポ4=FC東京U18)が監督を務め、この日から世代別代表に帯同した小島、欠場となったMF山本隼平(スポ4=新潟・北越)を除く4年生14人と、同世代のDF道渕和基(スポ3=ベガルタ仙台ユース)が試合に出場した。前日のリーグ戦では、慶大も後半追加タイムの得点による劇的勝利を挙げており、トップチームの好調の流れも汲んだ両者が立ち上がりからプライドをかけてボールに食らいつき、全力プレーを披露。90分間を通し、互いに一歩も引かない熱戦を繰り広げた。早慶の3年生以下の部員が陣取った応援席からはワンプレーごとに歓声やどよめきが飛び交い、味方に得点が生まれるとピッチ内になだれ込んだ。
 試合は25分にMF飯原健斗(文4=東京・国学院久我山)が左45度の位置から左足一閃。自身が高校3年時に全国高校選手権予選の決勝で決めた一発を彷彿とさせるビューティフルゴールで早大が先制した。後半の立ち上がりにはMF平岡拓巳(スポ4=熊本・大津)がGKとの一対一を制して追加点。試合終了間際に慶大FW牛岡佑輔に追撃弾を許したが、2-1で勝利し、最後はチーム全員で『紺碧の空』を歌い上げた。

(記事 守屋郁宏、写真 大山遼佳)


JR東日本カップ2018 第92回関東大学リーグ戦 第20節
早大2-1
0-0
東京国際大
【得点】
(早大)35’相馬 勇紀、42’岡田 優希
(東京国際大)07’町田 ブライト
早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属(加入内定)
GK小島 亨介スポ4名古屋グランパスU18
(大分トリニータ内定)
DF牧野 潤スポ3JFAアカデミー福島
DF17工藤 泰平スポ2神奈川・日大藤沢
→87分13高岡 大翼社4広島皆実
DF大桃 海斗スポ3新潟・帝京長岡
DF冨田 康平スポ4埼玉・市浦和
(京都サンガF.C.内定)
MF鍬先 祐弥スポ2東福岡
MF11相馬 勇紀スポ4三菱養和SCユース
(名古屋グランパス内定)
MF金田 拓海社3ヴィッセル神戸U18
MF栗島 健太社3千葉・流通経大柏
→79分14藤沢 和也商3東京・早実
MF◎10岡田 優希スポ4川崎フロンターレU18
(FC町田ゼルビア内定)
FW武田 太一スポ3ガンバ大阪ユース
リザーブ:GK31上川琢(スポ1)、DF12小笠原学(スポ4)、MF22神山皓亮(商3)、
MF38田中雄大(スポ1)、FW15直江健太郎(商4)
◎=ゲームキャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
JR東日本カップ2018 第92回関東大学リーグ戦 1部順位表
順位大学名勝点試合数得点失点得失差
★早大4320134634+12
★筑波大3520103624+12
★明大32203620+16
順大32203421+13
法大32203224+8
駒大29203432+2
東洋大28202725+2
流通経大27203241-9
桐蔭横浜大23202932-3
10専大23202841-13
11東京国際大1520112140-19
12国士舘大1220142243-21
※第20節終了時点
※★は第67回全日本大学選手権(インカレ)出場権獲得チーム。第42回総理大臣杯全日本大学トーナメント優勝の明大と、今リーグ戦1~6位のチームが関東地区からインカレに出場する。明大が6位以上の場合は7位のチームがインカレ出場権を獲得
※11、12位のチームは2部リーグに自動降格
※早大は3年ぶり27回目の優勝
※東京国際大、国士舘大は降格が決定

コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――リーグ優勝が決まりました。今のお気持ちは

いやー……なんか、まだ信じられないですけど(笑)。でもそういうことなんだろうなという感じですかね。

――この試合に向けたテーマ設定、準備の部分を教えてください

先週の筑波さんとの試合で守備の安定ということができたので、残り3試合と考えた時に、この試合で勝ち切る、決め切るということでした。この間もゼロだったので、テーマの部分はそこ(守備)に重きを置いてやってきていました。手応えはあったので、その点は大丈夫かなと思っていたんですけど。でも、入りが固くて、かつ失点もしてしまったので、『これはちょっと……』といろんなことが脳裏をよぎって、『なんとかここで奮い立たせないと』というところはありました。でも、選手たちもそこからうまく修正して、順応してきて、時間とともに解決していけるような形にはできたかなと思いますね。

――立ち上がりの固さはやはり優勝が近付いていたことが原因なのでしょうか

やっぱり経験が無いということで、どう(優勝に)向かっていくのかというのがない中で今年はやってきていたので、それが少し出てしまったかなというところはあります。でも本当によく修正して取り戻したなと、そういう実感がありますね。

――布陣変更などもありましたが、流れを変えることができた要因は

ボールをちょっとずつ動かせるようになってから、自分たちのこの試合のあるべき姿に対して、多少手応えを感じてきていたと思うんですよね。最初はどちらかといえばショートカウンターやミドルカウンターを狙っていたんですけど、ボールを動かして押し込んでいったほうがチャンスになるなと。だんだん右サイドを引っ張れるという形もあって、流動的にサイドが使えるようになってきたところがあったと思うので、みんなが気付いたというのが重要だったかなと思います。

――試合終了時点では筑波大がリード、遅れて他会場の引き分けと優勝の報せが届きました。その時の心境は

優勝が決まった瞬間はなんか本当によくわからなかったです。もう(筑波大対流通経大が)2-1で終わり、みたいに言っていたので。気持ちが来週に向かっていたし、この試合の最後に小島がスーパーセーブを連発していて、『来週小島がいないとなると3点くらいは見積もらないといけないかな』とか『うわ、このあと2試合って本当にしんどくなるな』と思って試合が終了した感じだったので、全然実感がなかったですね。

――今季を振り返って、優勝にふさわしいチームであると手応えを得た瞬間は

前期は特にないんですけど、後期はどちらかというと苦しくなるだろうなと予想していた中で、(明大戦の)1-6から桐蔭横浜との3-3があって、平塚でやった専修戦で勝てた(3-2)ところですかね。あの試合も脆さはあったんですけど、今日の試合とも似ていますけど、最後に苦しい中でも集中力みたいなものがあって、個の力やチーム全体としてやられないという空気を出した試合でした。これまでそういう試合が多かったと思うんですよね。前期にここで東京国際とやった試合もそうですけど。みんな最後まで諦めないとか、『きわ』みたいなもので戦える強さを感じて、それがいくつか重なった時に、このチームは本当に大事なところでは踏ん張れるんだろうなというところはありましたね。

――開幕前、このリーグ戦のタイトルを「大学サッカー界の最高峰」と表現されていました。就任1年目でそのタイトル奪還を達成ということになりました

自分がマネジメントをしていく中で、「変化こそが成長だ」と。試合ではメンバーも毎回変えるし、勝ったからそのまま行くというわけではないと、そういうことをずっと言ってやり続けてきました。それは一つの蓄積だと思うんですよね。学生たちがついてきてくれたし、僕もすごく変化したと思います。そういう可能性について、なんとなく漠然としたものは自分の中にありましたけど、雲をつかむようなところから一つずつ手応えと形と実感を得て変えていけたと思います。この前の筑波の試合でこれは確信に変わっているなというところまで来たので、これはもう(今後も続けて)やっていこうと。今日も、上川(GK上川琢、スポ1=湘南ベルマーレユース)を初めてメンバーに入れたり、こういう時こそ変化させるという部分は、自分の中でもぶれることはなかったので、そこはやり切れたと思います。1年間の取り組みに手応えはありました。

――リーグ戦の残り2試合はどういう試合にしていきますか

もうこれは一つの成果なので、インカレに向かうことも含めてもう1回ぶっ壊すというか、新しい姿を示せるチャンスだと思っていて、そういう場にしたいなと思います。学生たちがその環境をどう生かすかということも含めて、もう1回チャレンジしたいなと思うので、一つ今日で完結したものもあるし、だからこそ次に開かれる道もできたと思うので、さらにいろいろと変化をするということには僕自身もチャレンジしたいなと思います。

FW岡田優希主将(スポ4=川崎フロンターレU18)

――優勝おめでとうございます!今のお気持ちをお聞かせください

ありがとうございます!いやーもう実感がないのが正直なところで、涙も出てきませんでしたし(笑)。本当に実感がないですね、頭が真っ白です。

――流経大と筑波大の結果次第というところでしたが、結果は気にしないで臨んだのですか

いや、僕だけ蓮川雄大(チームマネージャー、スポ4=FC東京U18)に確認して、「教えてくれ」ってのは頼んでいました。全体としてはそれ(他会場の結果)は関係ないというスタンスでしたが、無視するわけにもいかなかったので、キャプテンの僕だけは蓮川に戦況を聞いていました。途中で筑波が2-1でリードしていると聞いたので、まずはここで失点をしないようにするとか、そういったことを考えて戦っていました。相手の変化もあったので、そこに対応できるようにしていました。

――リーグ戦開幕前の対談で、「優勝への道は見えている」とおっしゃっていましたが、その通りになりました

あの時思い描いていたものより100倍しんどかったですけど、100倍楽しかったですし、100倍成長させてくれたと思います。

――何がそうさせてくれたのでしょうか

何でしょうね、でも優勝というのがそうさせてくれたのだと思います。優勝に向かうということは、そのままの姿じゃダメですし、もちろん自分たちが元々持っている実力や最初の戦力などはありますけど、そこから優勝に向かうにあたって、いかに結果として成長した姿を示せるかを問われてきたので、本当に優勝に向かうというのがそうさせてくれたのだと思います。

――相手の東京国際大も残留がかかっていて手ごわい相手でした

立ち上がりに失点してしまって。でもそんなのは腐るほどやってきたし、何度も崩れてきたので。僕としてはキャプテンが倒れてはいけないってことを一番に考えてきたし、最初から最後までぶれずにやっていこうと思っていたので、僕自身は慌てることはなかったです。結果として、チームとしても個人としてもやり続けることで、前半のうちにひっくり返せたので、これまで、立ち上がり5分に失点するとか、後半30分に失点するとか、誰かが負傷するとか、いろんな状況や敗戦がありましたけど、それら全てが凝縮されたものを今回乗り越えたのかなと思いますね。

――今年の戦いを振り返ると、手痛い敗北を喫した後でも絶対に連敗しませんでした。そういったことも大きかったのでは

そうですね。でも「連敗はしない」というマインドで試合に入ったわけではなくて、そこでの敗因を冷静に分析した上で次に向かっていったので、決して負けたことをネガティブではなく、ポジティブなエネルギーとして持ち続けられたことが一番大きいんじゃないかと思います。僕自身そう考えていましたし、分析を通してしっかりやってくれた仲間もいたので。チームが不安定な状況の時はそれを見てくれる4年生もいたし、その中で精一杯力を発揮してくれた下級生もいたので、本当に全員の力だと思います。

――みなさん今年は「チームに立ち返る場所ができた」という発言をよくしてくださいます。それがあったから負けを引きずらずに前を向けたのではないかと思いますがいかがですか

まずは自分たちの特徴、武器をしっかり認識できていたのが良かったんだと思います。相手を引き込んでからの崩しや、スペースがある中でのショートカウンター、ロングカウンター。これで勝ち切れるのはわかっていたので。いくら失点してもそこに立ち戻ることができたし、守備においても、もちろん課題がたくさんある中でも、しっかり分析をしながら一歩ずつ前に進んで来れたので、自分たちの特徴とともに、課題と冷静に向き合う姿勢というのが、立ち返る場所だったんじゃないかなと思います。

――リーグ戦の次はインカレです。意気込みをお願いします

僕たちのビジョンは『日本をリードする存在になる』ということで、もちろん関東大学リーグも歴史があってハイレベルな戦いですけど、日本一という景色はその年に1チームしか見れない景色なので、このリーグを獲ったからには日本一を目指したいです。何よりも大事なのはそこに向かうために、一歩ずつ冷静に進んでいくことだと思うので、結果としてリーグ戦で優勝したみたいに、インカレに対しても自分たちはブレずに一戦一戦しっかり向き合ってやっていきたいです。

GK小島亨介(スポ4=名古屋グランパスU18)

――優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせてください

ありがとうございます。素直に嬉しいですけど、あんまり実感がないのでもっと実感が出たらもっと喜びたいなって思います。

――試合を振り返っていかがですか

最初、前半の立ち上がりに相手の勢いで失点してしまって、ただそこでワセダとしては崩れずにすぐ修正できたことはすごく良かったと思います。そこから立て続けに2得点取れたので。最後の試合の締めというところで言えば、全員が体を張って守ってすごく良い試合ができたのかなと思います。

――大学で、そしてこのチームで優勝したいと以前からおっしゃっていましたが、悲願の優勝ですね

本当にうれしいですし、僕が1年の時に一応リーグ戦は優勝してたんですけど、僕は1試合も公式戦に出られなかったので、嬉しさと悔しさもありという感じでした。今回は今のところリーグ戦で全試合フル出場してチームに直接的に貢献できたので、本当に嬉しいです。

――小島選手は明日からU21代表のUAE遠征がありますし、その後もインカレなど続くと思いますが、意気込みを聞かせてください

今シーズンの締めにもう入っているので、短い期間で個人としてもっと成長して、来年はJリーグという舞台に変わるので、そこも見据えながら成長していきたいなと思います。

MF相馬勇紀(スポ4=三菱養和SCユース)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちは

ありがとうございます。本当にうれしいです。あんまり実感はないですけど…(笑)。

――今日の試合を振り返って

今日は立ち上がりはみんながゆるかったので、自分が球際行け、切り替え行けと鼓舞しながらやっていました。それが結果として良かったのかなと思います。

――大きな同点弾がありました

この間のセレッソ戦(6日、明治安田生命J1リーグ第28節)で決めたゴールもそうですけど、ペナルティーエリア内に入っていくというところで、自分がシュートを打てる位置にボールを止めることができたのが良かったかなと思います。

――ここまでの戦いを振り返る上で、夏を境に相馬選手の得点が増えたことが大きな力にもなっていたと思いますが

やっぱり後期は得点が多くなったということは、本当に良かったと思います。それは今後、自分はサッカー人生がまだ終わらないので、上に行くにつれて、どこのレベルに行くにしても大切なことだと思っています。

――2試合を残して優勝が決まるということになりました。残りの試合はどのように過ごしていくことになりますか

あまり良くないことかもしれないですけど、自分は自分のことしか考えていないので(笑)、普段の練習では圧倒できるようにやるし、名古屋の試合に出て感じた課題をワセダでやって、高いレベルで出る時、Jリーグで出る時、もちろんインカレや関東リーグで出る時、どの試合においても自分が成長することだけを考えてやっていきたいと思います。