11月10日、「Next Gen ATP ファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月6~10日/室内ハードコート)大会最終日。男子シングルス決勝と、準決勝で敗れた選手による3位決定戦が行われた。決勝では、世界15位のステファノス・チチパス(ギ…

11月10日、「Next Gen ATP ファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月6~10日/室内ハードコート)大会最終日。男子シングルス決勝と、準決勝で敗れた選手による3位決定戦が行われた。

決勝では、世界15位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が世界31位のアレックス・デミノー(オーストラリア)に2-4、4-1、4-3(3)、4-3(3)で勝利し、見事優勝を果たした。

今シーズン、世界ランキング91位でスタートし現在15位と順位を76上げているチチパス。10月の「イントゥルム・ストックホルム・オープン」では自身初、そしてギリシャ人選手として初のツアー優勝。また、今大会はグループステージ、準決勝、決勝と全勝し、飛躍の年となった。

ATP公式サイトによると、チチパスは試合後「素晴らしい気分だ。ここで今週いいプレーをしてきた」と今大会を振り返り、そして決勝について「素晴らしい試合だった。僕は優勝を目指していた。僕は精神的に強く、それは最終セットのタイブレークで証明された」と話した。

続けて「僕はここミラノでプレーする機会を得て、2番目の優勝者となったことに非常に感謝している。とても特別な瞬間だ。自信を持つことができると思うし、今後より良いプレーができるだろう」と今後について力強いコメントをした。

3位決定戦では、世界68位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が世界76位のジャウメ・ムナール(スペイン)に1-4、4-3(4)、2-4、4-2、4-3(3)で勝利。ルブレフは前年同大会で準優勝していたが、今大会は3位となった。

ルブレフは準決勝と3位決定戦を振り返り「タフな2試合だった。どちらの試合も僕は精神的に強かった。昨日は少しついてなかったが、今日は反対でちょっとラッキーだった」と話し、「精神的に強い状態でシーズンを終えることはいいことだと思う。これが来シーズンの新しいスタートになることを願うよ」と今シーズンを締めくくった。

2017年に初めて開催された同大会。今後テニス界を背負うとされる、21歳以下の年間獲得ポイント上位7名とワイルドカード(主催者推薦枠)1名の計8名が出場。男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」と同様に4人ずつのグループに分かれ総当たりで戦い、上位2人ずつが決勝トーナメントに進むというルール。また、試合は4ゲーム先取(3-3の時はタイブレーク)の5セットマッチで、ノーアドバンテージで行われた。◇   ◇   ◇

【11月10日 試合結果】

◆男子シングルス 

決勝

〇[1]ステファノス・チチパス(ギリシャ)2-4、4-1、4-3(3)、4-3(3) ●[2]アレックス・デミノー(オーストラリア)

3位決定戦

〇[5]アンドレイ・ルブレフ(ロシア)1-4、4-3(4)、2-4、4-2、4-3(3) ●[7]ジャウメ・ムナール(スペイン)(テニスデイリー編集部)

※写真は「Next Gen ATP ファイナルズ」で優勝したチチパス

(Photo by Julian Finney/Getty Images)