11月9日、「Next Gen ATP ファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月6~10日/室内ハードコート)大会4日目。グループステージを勝ち上がった4人の選手で男子シングルス準決勝が行われた。準決勝では、一方のグループの1位と他方のグル…

11月9日、「Next Gen ATP ファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月6~10日/室内ハードコート)大会4日目。グループステージを勝ち上がった4人の選手で男子シングルス準決勝が行われた。準決勝では、一方のグループの1位と他方のグループの2位がそれぞれ対戦。

世界15位のステファノス・チチパス(ギリシャ)は世界68位で前年準優勝のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に4-3(3)、3(5)-4、4-0、2-4、4-3(2)とフルセットの末勝利し、決勝進出を決めた。

ATP公式サイトによるとチチパスは試合後「たくさん努力し、このような試合に勝つことができたので素晴らしい気分だ」「僕たちはみんな、何時間もコート上で戦って、勝利を望んでいる。最後に勝利を手にする一人、それは地球上で最も幸せな人だと思う。僕はとても満足している」と喜びを口にした。

そして「決勝はタフな試合になると分かっているので準備しなければならない。100%の状態でなければならない。精神的に準備をして、最後のすべてを決勝で出すつもりだ。明日上手くいけば素晴らしい年末になるだろう」と意気込みを語った。

今シーズン10月の「イントゥルム・ストックホルム・オープン」では自身初、そしてギリシャ人選手として初のツアー優勝を飾ったチチパス。今大会はここまで全勝している。このままの勢いで、決勝でもトップシードとしての強さを見せるか。

世界31位のアレックス・デミノー(オーストラリア)は世界76位のジャウメ・ムナール(スペイン)に3(5)-4、4-1、4-1、3(4)-4、4-2で勝利し決勝進出。

タイトル獲得はまだないものの、1月の「シドニー国際」と8月の「ATP500 ワシントンD.C.」で準優勝したデミノー。今シーズン、世界ランキング208位でスタートし現在順位を177も上げている。

デミノーはムナールとの対戦を振り返り「状況が激変する試合だった。第4セット、彼は必要な時に本当にいいプレーをした。そして僕は上手くいかず落としてしまった」「しかし、重要なのは座って、リセットして、立て直して最終セットに臨むことだった。だから僕は必要なことに集中できたことを嬉しく思う」と語った。

2017年に初めて開催された同大会。今後テニス界を背負うとされる、21歳以下の年間獲得ポイント上位7名とワイルドカード(主催者推薦枠)1名の計8名が出場。男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」と同様に4人ずつのグループに分かれ総当たりで戦い、上位2人ずつが決勝トーナメントに進むというルール。また、試合は4ゲーム先取(3-3の時はタイブレーク)の5セットマッチで、ノーアドバンテージで行われる。◇   ◇   ◇

【11月9日 試合結果】

◆男子シングルス 

準決勝

〇[1]ステファノス・チチパス(ギリシャ)4-3(3)、3(5)-4、4-0、2-4、4-3(2) ●[5]アンドレイ・ルブレフ(ロシア)

〇[2]アレックス・デミノー(オーストラリア)3(5)-4、4-1、4-1、3(4)-4、4-2 ●[7]ジャウメ・ムナール(スペイン)(テニスデイリー編集部)

※写真は「Next Gen ATP ファイナルズ」でのチチパス

(Photo by Julian Finney/Getty Images)