11月9日、ATP(男子プロテニス協会)がATPワールドツアーアワードの各受賞者を発表。カムバック賞はノバク・ジョコビッチ(セルビア)が受賞した。錦織圭(日本/日清食品)も今回同賞にノミネートされていたが、受賞は逃した。ジョコビッチは昨年の…

11月9日、ATP(男子プロテニス協会)がATPワールドツアーアワードの各受賞者を発表。カムバック賞はノバク・ジョコビッチ(セルビア)が受賞した。錦織圭(日本/日清食品)も今回同賞にノミネートされていたが、受賞は逃した。

ジョコビッチは昨年の「ウィンブルドン」準々決勝で、肘を痛め途中棄権。そのまま2017年シーズンを終了していた。今年も「全豪オープン」後に手術を受け、本来のプレーをなかなか取り戻せずに一時はランキングも22位まで落ち込んだ。

それでも徐々に復調し「ウィンブルドン」で復活優勝を遂げると、「ATP1000 シンシナティ」での優勝で史上初の「ゴールデン・マスターズ」(キャリアの中でマスターズ1000の9大会を全制覇)達成。さらに「全米オープン」でも優勝し、11月に2年ぶりに1位に返り咲いたことが評価され今回の受賞にいたった。またジョコビッチは年末1位も確定しており、最優秀選手賞も受賞している。

一方の錦織も、今年は右手首故障からの復活をかけたシーズンだった。復帰初戦に選んだ下部大会で1回戦敗退となるなど、シーズン序盤は試合勘を取り戻すことに苦労し、4月には39位までランキングが落ちた。

それでも「ATP1000 モンテカルロ」準優勝、「全仏オープン」ベスト16とクレーシーズンで復調の兆しを見せると、芝シーズンの「ウィンブルドン」では自身初のベスト8へ進出。さらにシーズン終盤は、「全米オープン」で3度目のベスト4となるなど怒涛の追い上げを見せ、11月には1年2ヶ月ぶりのトップ10復帰となる9位にまでランキングを上げた。迫りくる若手の台頭にも負けず、2年ぶり4度目の最終戦への出場も掴み、充実したシーズンを送っている。

ジョコビッチと錦織が出場する最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)は、現地時間の11日に開幕する。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」表彰式でのジョコビッチ

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)