連敗を止めるべく勝利を誓った日体大戦は、第1ピリオドから2失点を許し厳しい幕開けとなった。しかし第2ピリオドは一転、第1セットのFW滝智弥(政4・慶應義塾)―FW永田雅宗(総4・日光明峰)―FW振津直弥(政1・埼玉栄)のラインが息の合った攻…

連敗を止めるべく勝利を誓った日体大戦は、第1ピリオドから2失点を許し厳しい幕開けとなった。しかし第2ピリオドは一転、第1セットのFW滝智弥(政4・慶應義塾)―FW永田雅宗(総4・日光明峰)―FW振津直弥(政1・埼玉栄)のラインが息の合った攻撃から3連続得点、逆転に成功した。その後すぐ1点を返され同点に追いつかれるも、慶大は第3ピリオドでも引き続き攻撃の手を緩めずプレーした。しかし相手の奇襲でさらに1点を失いそのまま試合終了。まさかの5連敗となった。


何度もゴールに迫ったFW滝

2018年11月4日(日)17:30F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ

 1P2P3PTOTAL
慶應義塾大学0(8)3(11)0(10)3(29)
日本体育大学2(10)1(8)1(5)4(23)

※()内はシュート数

あと1勝でリーグ戦での5位以上を確定できる慶大。入替戦回避は既に決めていたものの昨シーズンの5位をキープするべく試合に臨んだ。この日こそは4連敗の悪い流れを断ち切り本来の慶大のプレーを見せてくれるのだろうか。


負けられない戦い

試合開始から足を動かした積極的なプレーを心がけて臨んだ第1ピリオドだったが、慶大にとりつく悪い流れはそう簡単に拭えない。2分、両校それぞれ反則をとられ4人対4人の状況で、1人少ない分空いたスペースを日体大に上手く使われると、慶大は早くも先制を許した。慶大も流れを完全に失う前に追いつくべく、スピード感のあるビルドアップからFW立島栞大(政1・慶應義塾)がシュートに繋げるも決めきれない。17分には再び上手く崩されて追加点を許した。


攻撃の起点となったFWスーリック(総4・駒大苫小牧)

第2ピリオド、インターバルを挟んで流れをリセットした慶大。C、Aマークをつけた3人が名を連ねる第1セットが反撃を開始すると、2、14分にFW滝とFW永田の連携から2連続得点で同点に追いついた。さらにその1分後、第1セットに抜擢されたFW振津が針の穴を通すシュートを放ち、慶大は逆転に成功した。このまま流れをキープしたい慶大だったが17分に失点、試合を再び振り出しに戻されてしまう。


1得点2アシストの活躍を見せたFW永田雅宗(総4・日光明峰)

前日は3-3で60分間を終え、GWS戦の末敗れている慶大は、この試合こそ60分間で決着をつけるべく第3ピリオドに臨んだ。熾烈な戦いを繰り広げる両校だったが12分、慶大はパワープレーのチャンスでパックを日体大ゴールに内に沈めるも、これはキックシュートと見なされノーゴールに。前日の試合でも、慶大はノーゴール判定をされ、その時は次のシフトで失点した慶大。慶大ファンの間にそのシーンが頭をよぎった3分後、慶大はDFが裏を取られ、相手に決勝点となる4点目を与えた。その後慶大は6人攻撃を試みるも決めきれず3-4で敗戦、5連敗となった。


逆転弾を決め祝福を受けるFW振津

第2ピリオドの3連続得点など本来の慶大の姿が見られた一方で、詰めの甘さも見られた試合となった。この5連敗で6位の法大に勝点差2にまで迫られている慶大。次戦は法大との直接対決だ。ここで勝っていい流れでインカレ、早慶戦へと流れを繋ぐか、6連敗でずるずるシーズンを終えるか。次の一戦が今シーズンの分岐点となることは間違いない。

(記事・写真:鈴木啓仁)

以下選手コメント

主将/FW滝智弥(政4・慶應義塾)


1得点2アシストでチームを引張ったFW滝

――5連敗を受けて

スタートは相変わらず悪かったのですが、今日の試合は2ピリ3ピリでは自分たちのやりたいこと、やってきたことをしっかり表現できた中で、くだらないミスで1点取られて負けてしまいました。今までのようにやりたいことをなにもできずに終わったわけではたかったので、少しは復活の兆しが見えたのかなと思います。結果がついてこない時はついてこないと思うので、次の試合で勝って良い流れで終わるしかないと思います。

――今日のゲームプランは

相手のラッシュを封じることとパック運びをしっかりやることだったのですがこの2つができませんでした。相手の裏を狙ったパスからノーマークを狙う単純な戦術にDFが対応できず、パック運びも上手くできなかったです。課題は明確で、それが失点に繋がりました。

――今回の敗戦をどう次に生かすか

2つの課題を修正していくことです。それ以外の面ではフォアチェックもアタッキングゾーンでの組み立ても悪くはなかったので、そこの精度を上げていきたいです。

――最終戦、インカレ、早慶戦への意気込みは

このチームでここまでやってきましたが、あと2ヶ月ほどしか時間は残されていないので、最終戦は勝って、インカレで必ずベスト4以上という目標を達成し、早慶戦も勝って、笑って引退できるように、全員で這い上がっていきたいと思います。

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦DivⅠ-A対戦成績(第13節終了時)

 明治中央東洋早稲田慶應義塾法政日本体育東海60分勝GWS勝GWS敗60分敗勝点順位
明治7-1
4-0
2-4
3-0
6-3
3-1
13-1
10012312
  5-6
 2-6
 7-4
 4-2
7-3
4-1
中央1-7
3-4
1-3
7-1
5-2
7-2
4-1
7213264
 0-6
 4-3
 5-3
 3-2
5-2
 7-2
東洋0-4
4-3
1-4
7-2
7-9
5-3
11-2
8203283
 6-5
 6-0
 6-1
5-3
 4-3
 9-0
早稲田4-2
3-1
4-1
5-3
6-2
5-1
14-1
11011341
 6-2
 3-4
 3-4
6-3
 5-2
 11-1
慶應
義塾
0-3
1-7
2-7
3-5
2-1
6-1
3-0
4018135
 4-7
 3-5
1-6
4-3
  3-4
 3-4
法政3-6
2-5
9-7
2-6
1-2
2-3
9-4
3028116
 2-4
 2-3
3-5
3-6
  2-3
 10-1
日本
体育
1-3
2-7
3-5
1-5
1-6
3-2
1-2
2101087
3-7
2-5
 3-4
 2-5
 4-3
 3-2
 
東海1-13
1-4
2-11
1-14
0-3
4-9
2-1
1101158
1-4
2-7
 0-9
 1-11
 4-3
 1-10
 

※○:60分勝(勝ち点3)、□:GWS勝(勝ち点2)、■:GWS敗(勝ち点1)、●:60分敗(勝ち点0)。

次戦予定

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦第14節vs法政大学

2018年11月11日(日)12:30 F.O. @ダイドードリンコアイスアリーナ