男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。32歳のケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、念願だったツアー最終戦に初めて臨む。大会公式サイト…
男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。32歳のケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、念願だったツアー最終戦に初めて臨む。
大会公式サイトによるとアンダーソンは「毎年、出場権の獲得は本当に大きな目標だった」「シーズンの初めから言っていたことなので、ついに実現させることができて、本当にうれしい」と話した。
今シーズン、世界ランキングは一時自己最高の5位を記録。過去には、2015年10月に1週のみトップ10入りしたが、その後にヒザ、股関節、肩などの故障にも苦しみランキングを大きく落としていた。しかし今年2月、約2年4ヶ月ぶりにトップ10に戻ってくると、現在も自己最高に近い6位に位置している。
今シーズンはここまで2つの大会でタイトルを獲得しているアンダーソン。1つ目の優勝は2月の「ニューヨーク・オープン」で、準決勝では錦織圭(日本/日清食品)を下した。そして記憶に新しい10月の「ATP500 ウィーン」、今度は決勝でその大会絶好調だった錦織を破っての優勝。ウィーンでの結果、アンダーソンは南アフリカ勢として、シングルスでは23年ぶりに最終戦出場権を獲得した。
また7月の「ウィンブルドン」準決勝では、ジョン・イズナー(アメリカ)とのビッグサーバー対決で驚異の試合時間6時間36分を記録。これはグランドスラム史上2番目に長い試合時間となった。この歴史的に長い一戦は2019年「ウィンブルドン」での最終セットタイブレーク導入に大きく結びついたであろう。
そんなアンダーソンは、最終戦のグループステージでも再び錦織と対戦することとなる。何と言っても彼の最大の武器はサービス。言わずと知れた203cmの長身から叩き込まれる破壊力抜群の高速サービスは、最終戦でも唸りを上げるか。◇ ◇ ◇
グループステージの組み合わせは、次の通り。
■グループ「グーガ・クエルテン」
[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア):世界ランキング(シングルス)1位
[3]アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ):世界5位
[5]マリン・チリッチ(クロアチア):世界7位
[8]ジョン・イズナー(アメリカ):世界10位
■グループ「レイトン・ヒューイット」
[2]ロジャー・フェデラー(スイス):世界3位
[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ):世界6位
[6]ドミニク・ティーム(オーストリア):世界8位
[7]錦織圭(日本/日清食品):世界9位(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 パリ」でのアンダーソン
(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)