原 英莉花(19歳)はら・えりか/1999年2月15日生まれ。神奈川県出身。賞金ランキング37位(獲得賞金2937万9165円)。今季出場23試合。優勝0回。トップ10入り=5回。※11月6日現在、以下同。「(残り試合の目標は優勝?)も…

原 英莉花(19歳)
はら・えりか/1999年2月15日生まれ。神奈川県出身。
賞金ランキング37位(獲得賞金2937万9165円)。
今季出場23試合。優勝0回。トップ10入り=5回。
※11月6日現在、以下同。

「(残り試合の目標は優勝?)もちろん、優勝はしたいですけど、そううまくはいかないですから。でも、自分の現状判断と状況判断をきちんとして、あとはコースマネジメントをしっかりできれば可能性はあるのかな、と思います。

 今季は、調子が悪いわけではありませんが、落ちて、上がって、落ちて、上がって……みたいな感じでしたね。自分は気持ちの浮き沈みが激しいので、メンタルをもっとフラットにして、コンスタントに自分の調子を上げていくことが大事かな、と思います。それでも今年は毎試合、モチベーションだけは高く保てていたほうだな、とは思っています。

 私の強みは、ダイナミックなゴルフだと思っているので、残りの試合では調子は気にせず、自分のプレーができるようにがんばりたい」


松田鈴英(20歳)
まつだ・れい/1998年1月24日生まれ。滋賀県出身。
賞金ランキング15位(獲得賞金5077万1211円)。
今季出場33試合。優勝0回。ベスト10入り=7回。

「昨年と比べたら、ショットの曲がり幅が小さくなってきたという技術面と、外してはいけないほうには外さないというマネジメントの部分など、かなり成長できているなとは思っています。ただ、何回か優勝争いに絡みながら、上がりのホールでスコアを崩して優勝を逃すなど、集中力といった部分では、まだまだ課題は多いと思っています。

 残りの試合では、もちろん優勝を狙っていきたいです。ショットの精度はだいぶ上がってきているので、あとはアプローチ次第かな、と思っています」


三ケ島かな(22歳)
みかしま・かな/1996年7月13日生まれ。福岡県出身。
賞金ランキング38位(獲得賞金2657万2333円)。
今季出場28試合。優勝0回。トップ10入り=4回。

「今年は、調子は悪くないけど、いいわけでもないという感じのシーズンですね。それでも、今はだいぶ調子は上がってきたので、残りの試合は、いかに普通にやれるか、いかに自分のペースでプレーできるかだと思います。

 振り返ると、今年の1年は、『濃かったな』という印象です。年を重ねるごとに『1年経つのは早くなるよ』って、先輩方によく言われるんですけど、本当にそのとおりだなって思うぐらいに、この1年は早く過ぎましたね。(7月の)プロテストも含めて、いろいろな出来事があって、本当に1カ月が過ぎるのが早くて、『えッ、もう11月!?』って感じでしたから。

(残り試合の目標は優勝?)それは、まあそうですけど……。とにかく、最後まで気を抜かずにプレーしていきたいと思います」


菊地絵理香(30歳)
きくち・えりか/1988年7月12日生まれ。北海道出身。
賞金ランキング8位(獲得賞金6682万4956円)。
今季出場30試合。優勝0回。ベスト10入り=10回。

「今年は勝てていないので、残りの試合で優勝できれば、と思ってはいます。

 ショットも、パッティングも、昨年と比べて調子がいいのに、肝心なところでパットが入っていないので、勝ち切れないんです。そういう勝負どころで、少しでも入ってくれていたら、と思ったりもしますけど。

(最終日をトップで迎えた)日本女子オープンでも、最終日の大事なところでチャンスをことごとく外している。その隙を他の選手に突かれて、負かされてしまう。そういう試合が、今季は多かったですね。本当にゴルフは、最終的にはパッティングだな、と思います。

 日本女子オープンでは、世界で活躍する選手と一緒に回って、その差は感じましたね。アン・ソンジュ選手や申ジエ選手と比べても、自分はまだまだ。ショートゲームに関して言うと、数段劣っていると思っています。ほんと、勝つためにはパッティングは大事だなって思ったシーズンですね」


永井花奈(21歳)
ながい・かな/1997年6月16日生まれ。東京都出身。
賞金ランキング27位(獲得賞金3906万8270円)。
今季出場35試合。優勝0回。トップ10入り=9回。

「昨年はやや出遅れ気味だったので、今年はスタートダッシュを決めて1年間がんばることを目指していたんですけど、スタートはまずまずだったものの、途中で調子を崩してしまって……。それを修正するのに思ったよりも時間がかかってしまい、目標とする優勝もまだできていません。

 それでも、ここに来て調子はよくなってきています。最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップに出ることも目標のひとつなので、出場権が得られるように、最後まで優勝を目指してがんばっていきます」


葭葉ルミ(25歳)
よしば・るみ/1993年3月12日生まれ。東京都出身。
賞金ランキング33位(獲得賞金3350万1062円)。
今季出場33試合。優勝0回。ベスト10入り=7回。

「今年は、今までで一番楽しかった1年でした。ゴルフに関しては、今年も全米女子オープンに出場できて、その際に先輩プロの大谷奈千代さんにキャディーをしてもらったのがよかったです。大谷さんのおかげで、マネジメントの仕方などのバリエーションが増えて、そのなかで新たな課題が生まれて、それでゴルフがすごくよくなった部分がありました。いろいろなことがすごく”わかった”1年でしたね。

 また、今季は前半戦からすごく調子がよかったんです。私は例年、スロースターターなんですが、そんなことは初めてで、そういういつもと違うスタートが切れたのもよかったと思っています。いいスタートが切れたことで、中盤戦以降はいろいろと試すことができました。うまくいかないこともあったんですけど、そこでのことは来年につながると思います。

 あと、同世代の子たちが活躍していることが、お互いに刺激になっていますね。オフではみんなで食事に行ったりして楽しく過ごしているんですが、試合になるとライバルというか、切磋琢磨して戦うわけじゃないですか。そういう充実感もあって、今年は楽しかったかなって思います」


大里桃子(20歳)
おおさと・ももこ/1998年8月10日生まれ。熊本県出身。
賞金ランキング50位(獲得賞金2115万7750円)。
今季出場32試合。優勝1回。トップ10入り=2回。

「今季は、目標のプロテストも合格して、ツアー優勝も飾って、自分では上出来の1年だと思います。もう少しやれたかな、という思いもありますが、”まぐれ”で優勝して以降、予選落ちもすごく多いので、来年はもっと予選落ちを少なくしていきたいし、優勝がなくてもシード権(賞金ランク50位以内)を獲得できるような位置に入れるようにしたいです。

 本当はオフに替える予定だったクラブも、優勝して余裕ができたので、早めに替えることができたのはよかったです。パター以外、ドライバーも、アイアンもすべて替えて、ここに来てミスも少なくなり、いい傾向が徐々に出始めているので、残りの試合も精一杯がんばりたいと思います」


小祝さくら(20歳)
こいわい・さくら/1998年4月15日生まれ。北海道出身。
賞金ランキング6位(獲得賞金7296万7442円)
今季出場35試合。優勝0回。トップ10入り=13回。

「残りの試合ですか? 優勝できたらうれしいですけど、まずは上位に入れるようにがんばります。

 今季は、シードを獲ること(賞金ランク50位以内)を目標にやってきたんですけど、まさかこんなにいい感じでこられるとは思っていなかったです。シーズン中盤ぐらいに意外といいプレーができたのが、その後の結果にもつながったのかなと思いますね。

 でも、試合をこなしているなかで、課題がすごくあることを感じて、自分の下手さに気づかされもしました。ショットはまだいいのですが、課題となるのは、やっぱり小技系ですね。アプローチとか、ショートゲームはまだまだ経験が足りないな、と思いました。

 アン・ソンジュ選手とか、申ジエ選手とか、本当にすごいですよね。『そこから寄せられるんだ』って思わされることがたくさんあって、見ていてとても勉強になります。パターも含めて、オフには徹底的に練習しないといけないなって、コーチとも話しています」


上田桃子(32歳)
うえだ・ももこ/1986年6月15日生まれ。
賞金ランキング19位(獲得賞金4654万7685円)。
今季出場28試合。優勝0回。トップ10入り=8回。

「今季の結果は満足いくものじゃないですね。でもまあ、十何年もシーズンを戦っていれば、いいシーズンばかりというわけではないので、こういったシーズンからも発見できるものがあるわけで。悔しいシーズンですけど、自分の癖もたくさん知れたので、へこむことばかりではなかったなと思います。

 今年はシーズンオフから、自信を持ってやれていなかったと思うんですよね。調子を上げようと思っていろいろとやっていたんですけど、なかなか調子が上がってこなくて、とりわけパッティングがずっとよくならなかった。でも、新しい発見というか、パッティングで気づくことがすごく多かった1年でした。だから、今やっていることができるようになったら、さらにジャンプアップできるかなと思っています。

 この1年間、モチベーションは下がらずにやれました。結果は伴っていないかもしれないけど、モチベーションを切らさないというか、投げやりにならないというか、自分が今、何をやるべきか、ということに集中できている状態でした。何をしたらいいのかわからない、という状態にいないことはよかったと思います」