2020年の東京でオリンピック種目復活を果たす女子ソフトボール。2000年のシドニーでは銀メダル、2004年のアテネで…

 2020年の東京でオリンピック種目復活を果たす女子ソフトボール。2000年のシドニーでは銀メダル、2004年のアテネで銅メダル、2008年の北京で悲願の金メダルを獲得した、日本のお家芸とも言える競技だ。北京オリンピック以降、12年の時を経て2大会連続の金メダルを狙う日本代表のキャプテン山田恵里選手に、東京オリンピックへの思いや、世界選手権で感じた世界との壁について聞いた。


・合わせて読みたい→
高木姉妹の偉業に刺激 東京五輪でメダルを目指す美女アスリート(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/go-for-the-tokyo-olympic-medal/)


――8月に行われた世界選手権ではライバルのアメリカに敗れ準優勝でした
「準優勝おめでとう」って言われるより、「残念だったね」と言われるのが正解だと思います。勝たないといけない試合だったのに、優勝することができなかった。

――負けたことで得たものも多い?
世界選手権で感じたことはたくさんありました。技術的にはまだまだやらなくてはいけないことがあると思いますし、決勝で結果が出なかったことが全てですよね。
周りから期待されているのもわかっていたし、たくさんの人が応援しに来てくれているのもわかっていたのに、その中で結果を出さないといけないというプレッシャーに勝てなかった。
オリンピックではそれよりもっとすごいプレッシャーがかかる中で結果を出さないといけないのに、その前の段階ですら結果を出せなかった。支えてくれている人や応援してくれている人のためにも頑張ろうと思っても、自分のプレーが出せなければ、結局何も伝わらないんですよね。

五輪種目除外もしんどかったけど、東京五輪での復活の後の方がシンドイ…


――東京オリンピックでソフトボールは12年ぶりに復活します
正直、プレッシャーしかないですね。今回の世界大会は負けてしまいましたけど、勝たなければいけない。ソフトボールがオリンピック種目に復活する、しかも自国開催で金メダルを期待されているので、達成しなければいけない。

――ソフトボールの復活が決まった時はどのような気持ちでしたか?
北京の後オリンピック種目から除外されて、それからの10年間はしんどかったですね。
でも、東京オリンピックが決まってからの方が辛かったです。復活して欲しいと言う思いはずっとありましたけど、実際にソフトボールが復活するとなって、いよいよ本当に負けられないというプレッシャーを感じるようになりました。
日にちは待ってくれないですけど、優勝を目指さなくてはいけないので、本番でそのプレッシャーに打ち勝つには毎日の積み重ねしかないです。練習するしかないんです。

――オリンピックのプレッシャーは計り知れないものがありそうです
オリンピックという舞台は10年間経験していないですが、オリンピックでしか経験できないことがあって。アテネオリンピックでは銅メダルだったんですけど、その経験があったから北京では金メダルが取れたと思っています。

 その北京から10年、ソフトボールがオリンピック競技からなくなって、東京で復活する。

その10年間は自分の経験値も上がりましたけど、その分、怖さもわかってきました。経験が味方する部分と邪魔をする部分の両方があるなと今は感じています。ソフトボールは流れがあるスポーツなので、こういう風になったらこういう展開になるとか、そういうのが何となくわかるんですよ。悪い流れとかであれば、その流れを断ち切るように動いたりすることができる。それは経験があるからできることだと思います。

経験しているから味方する部分と邪魔する部分


――現在のメンバーでオリンピックを経験している選手は山田選手と上野由岐子選手のみです
オリンピックは本当に独特の雰囲気なので、その怖さや経験を伝えていくのが大変だと思っています。伝えるというか、結局自分で感じるものなので、「あの時はこうだったよ」としか言えないんですよ。身をもって感じてもらって、それに対してアドバイスすることはできると思うんですけど。オリンピックの雰囲気を言葉で伝えるというのは難しいですね。
でも、知らないからこそ、怖いもの知らずでやれる選手たちがいるというのも強みだと思います。自分のプレーが出せないというのがオリンピックなので、それをいかに出せるかということが大事になってくる。オリンピックを経験した立場としては、プレッシャーに押し潰されそうな時に色々な方法でチームをいい方向へ持っていくのが役割だと思っています。それが具体的に何なのかはわからないですけど、その場になったらきっとわかることだと思います。

――若い選手だからこその思い切りの良さもあると
私が20歳の時に出場したアテネオリンピックは全然お客さんがいなかったんですよ。ヨーロッパの方ではソフトボールの人気があまり高くないので(苦笑)。のびのびとプレーできましたね。しかも若かったので、プレッシャーとかもなく自由にやっていました。

昔はプレッシャーとかも感じなかったですし、むしろ大舞台の方が「自分が何とかしてやろう」というワクワクした気持ちがあって楽しめたんですけどね。年齢を重ねるに連れて、感じるものや背負うものが多くなってきて、プレッシャーを感じるようになってきました。

 オリンピックまであともう2年もない中で、金メダルを取るためにこれからどうしたらいいのか。自分に確信を持ってプレーができるのか、そのための積み重ねをいかにできるのか、それらが大切だなと思っています。プレッシャーに打ち勝つにはと毎日の積み重ねによる自信だと感じています。世界選手権では負けてしまいましたけど、新たな課題も見つけて学ぶこともできたと思っています。東京オリンピックに向けて、ここからまた頑張って行きます。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]