〇三河 91 ‐ 72 富山●(三河通算成績 7勝5敗) シーホース三河・金丸晃輔、圧巻の3Qだった。相手の富山ディフェンスがダブルチームで集まっても関係ない。むしろ、上手くさばく。終わってみれば、前日の31得点を超える33得点を決めた。 …

〇三河 91 ‐ 72 富山●
(三河通算成績 7勝5敗)

 シーホース三河・金丸晃輔、圧巻の3Qだった。相手の富山ディフェンスがダブルチームで集まっても関係ない。むしろ、上手くさばく。終わってみれば、前日の31得点を超える33得点を決めた。

 

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 後ろに飛んでも、斜めに飛んでも3ポイントを決めるその姿は、漫画「スラムダンク」に登場する「ミッチー」こと三井寿に重なる。本人は「僕自身は自分の事を3ポイントシューターだとは思っていないんですよ」と言うが、初代3ポイント王を獲得したその技術は間違いなく世界クラスだ。

試合は、後半オフェンスが爆発した三河が91–72で富山に圧勝。7連勝で3位に浮上した。
エース・金丸は2日連続で8本の3Pシュートを決める大活躍で、自身の個人通算2,000得点達成に華を添えた。

 今季から新加入の元NBAのジェームズ・サザランドも24得点の他、ゴール下で富山の巨漢ジョシュア・スミスとの競り合い、シュートブロックと躍動した。

鈴木喜美一ヘッドコーチは、開幕5連敗の時と7連勝した今の違いを問われると「オフェンスがチームでやれるようになった事」と答えた。
 比江島慎、橋本竜馬が移籍で抜けた今季、開幕当初は金丸に相手チームのマークが集まり、思うようなプレーができなかった。金丸-サザランドと言うリーグ屈指の攻撃オプションが出来上がった今、次は対戦相手がどのような対策を講じて来るかが次の壁になりそうだ。

 71年目の名門チームの挑戦は始まったばかり。

コートの外でも大盛り上がり

 11月最初のホームゲームのテーマは、11月3日の「文化の日」にちなんで「文化祭 『BURN』KA-SAI」。
コートの外では前日に続き、入口の横ではペインターのNOVOL氏が迫力あるライブペイント パフォーマンスで桜木選手を描き上げ、来場者の目を奪った。アリーナでは名古屋市中区若宮を拠点に活動するよさこいパフォーマンス『心纏い』が笑顔溢れる演舞でシーホース版「文化祭」を盛り上げた。

1Q 三河18–11 富山

 

金丸 12得点 好調をキープ

スターティング5は、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

リングにアグレッシブにアタックする富山をタフなディフェンスで凌ぐと、昨日の好調を維持する#14金丸が3Pシュート2本を含む3連続得点をマーク。#32桜木のファストブレイク、#0サザランドの連続得点で突き放す。終了間際には再び#14金丸が体勢を崩しながらもリングを撃ち抜き、1Qを締めくくった。

2Q 三河37–30 富山 (三河19–19 富山)

一時は逆転を許すも、7点リードで前半終了

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#5バッツ、#14金丸、#32桜木。

序盤はオフェンスが重くなり、富山に連続3Pシュートなどで点差を詰められて5分に21-22と逆転を許す。
しかし#12西川の積極的なゴールアタックからキャプテン狩俣が3Pシュートを決めてチームのエナジーを高めると、#0サザランドが連続ダンクから3Pシュート、さらにファストブレイクからダンクを叩き込む「サザタイム」を発動して計9得点を積み上げる。終了間際には#32桜木の連続得点で畳み掛け、7点のリードを取り戻した。

3Q 三河66–49 富山 (三河29–19 富山)

金丸 圧巻の5本中5本の3Pシュート 個人通算2,000得点を達成!

スタートは、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

富山は#34スミス、#11宇都を起点に攻勢をかけるが、#11宇都のファストブレイクを#0サザランドと#4狩俣が奪ってファストブレイクで逆襲。これを#32桜木が落ち着いて決めて反撃ムードを断つ。
すると#14金丸がこの10分で5本の3Pシュートを確率100%で沈めるオフェンスマシーンと化し、さらに自分にディフェンスを引きつけて#5バッツのゴール下をアシストする大爆発。#14金丸はこのQで個人通算2,000得点を達成し、圧巻のスコアリングショーで会場を酔わせた。

4Q 三河91–72 富山 (三河25–23 富山)

金丸 連日の大爆発 7連勝で3位に浮上

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#5バッツ、#14金丸、#32桜木。

17点リードで迎えた最終Qは、序盤から激しい点の取り合いとなる。富山が#7阿部の3Pシュートで先行すれば、#4狩俣も3Pシュートを入れ返し。富山#0ライオンズがミドルシュートを決めれば、#5バッツがリバウンドを沈めて応戦。拮抗した展開が続く中、#14金丸が3Pシュートを射抜いて20点差を築く。
終盤、富山は#6船生の連続3Pシュートで一矢報いるが、#9森川が連続で3Pシュートを決めて寄せ付けず、19点差で快勝した。
 

〇三河 91 ‐ 72 富山●
(三河通算成績 7勝5敗)
入場者:2,701人

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 今日の試合も非常にターンオーバーが少なくてクオリティの高いゲームだったと思います。
ディフェンスも頑張ったんですが、今日はやっぱりオープンのシュートがしっかり決まったというところがこういう差になったと思います。
非常に勢いに乗っている、得点能力のある富山さんなので、(富山さんの得点が)72点というのは、今の時点ではうまくいったと思います。

■ #0ジェイムズ・サザランド選手ヒーローインタビュー

ー今日の勝利おめでとうございます。
アリガト(日本語)

ー今日はどんなことを注意して臨みましたか。
ディフェンスです。スミス選手が大きいので、そこをしっかり止めることを考えました。

ー試合を振り返ってみていかがですか?
富山もかなりエネルギーを使ってやってきていたのですが、こっちは金丸選手が当たっていたのでそれがよかったと思います。

ー24得点の活躍でしたが、ご自身のスタッツをみていかがですか?
金丸選手の手を触ったらこうなりました。(笑)

ーファンの皆さんに一言お願いします。
今日はご青援ありがとうございます。

みなさんのおかげで連勝が続いているのでアウェーでもこれを続けていきたいと思います。

■ #14金丸晃輔選手ヒーローインタビュー

ー今日の勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。

ー周りが言葉を失うぐらいすごかったです。33得点。昨日と同じく3Pシュート8本成功しています。8/12の確率ですがいかがですか?
気持ちいですね。決まって。

ー実際にサザランド選手の手は触ったんですか?
記憶にないですね。(笑)

ー今日はバッツ選手に「いい感じ」というのは伝えましたか?
今日は逆に「外したシュートはとって全部決めてやる」という言葉をもらっていたので、安心して打つことができました。

ー試合を振り返ってみていかがですか?
今日は昨日と同じ展開にはならないと思って試合に入ったのですが、チーム全体としても良い攻撃ができてディフェンスもできて良い試合だったと思います。

ー5連敗のあと7連勝、開幕の頃と大きく違う点はどんなところでしょうか?
さっきヘッドコーチが仰っていたのですが全然オフェンスが違うので、みんな積極性が出て、空いたらシュートを狙っていくという、インサイドとアウトサイドのバランスが非常に良くなっているのでそこが大きく違うと思います。

ーファンの皆さんに一言お願いします。
来週からアウェーが続きますがぜひご青援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

■ 富山グラウジーズ ドナルド・ベック ヘッドコーチ 試合後コメント

 今日は自分たちにとって非常に悪い日になったと思います。第1Qに4回ほどリングの近くでミスをしてしまったので、それは自分がイメージしたスタートではなかったです。三河さんが後半3Pシュートを90%以上の確率で決めていたと思うので、ゲームとしても62%ということで、我々にとってはなかなかタフなシチュエーションでした。

三河さんと3回戦い、3つ消化できたというのは自分たちにとっては良かったですが、三河さんのビッグラインナップの時、サザランド、バッツ、桜木(以上三河)が一緒に出ている時にマッチアップできるのはリーグの中でも2、3チームしかないかなと思っています。

その2、3チームというのは帰化選手がいる千葉や川崎というチームになってくるかと思っています。

サザランド選手は非常に良い選手ですし、金丸選手と絡めたオフェンスは相当すごく良い武器になっていくと感じました。

自分たちとしては、三河さんは5連勝している中で、まずいタイミングで三河さんと対戦してしまったなと思っています。

三河さんはシーズン中にそこまで負けるという試合はないので、そこが三河さんの強みだと思っています。