男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。形式や大会名称は今とは異なるが、1970年に東京で初めて開催されたのが最終戦の始まりだ。「ウィン…

男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。形式や大会名称は今とは異なるが、1970年に東京で初めて開催されたのが最終戦の始まりだ。

「ウィンブルドン」では男子シングルスで史上最多となる8度の優勝を飾り"芝の帝王"とも評されるロジャー・フェデラー(スイス)。ツアー最終戦においても同大会史上最多、6度優勝した経験を持つ。

フェデラーは、2002年に「テニス・マスターズ・カップ(現在のNitto ATPファイナルズ)」初出場。2度目の出場となった2003年に、決勝でアンドレ・アガシ(アメリカ)を破って初優勝を飾っていた。なお、今年で16回目の出場を予定している。

2003年以降も優勝を重ね、同大会で6度優勝しているフェデラーだが、最後の優勝は2011年。2011年以降には決勝進出も、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3度阻まれている。

フェデラーは今シーズン、4個のツアータイトルを獲得。1月の「全豪オープン」で今シーズン初優勝。また10月の地元大会「ATP500 バーゼル」では同大会、2年連続9度目の優勝。そしてキャリア通算99個目のタイトル獲得となった。

「ATP1000 パリ」準決勝では、ジョコビッチにフルセットの末に敗れたフェデラー。試合後にはツアー最終戦に向け「休息し、ロンドンでの大会に備えるのを楽しみにしている」「トップ10を相手に最初から試合をする。単純ではない」と話した。

しっかりと休養を取りツアー最終戦で2011年以来、7度目の優勝に向け素晴らしい対戦を見せてくれることに期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」でのフェデラー

(Photo by Bilgin S. Sasmaz/Anadolu Agency/Getty Images)