伊藤美誠 写真:ロイター/アフロ

 ITTFワールドツアースウェーデンオープン」<10月29~11月4日/ストックホルム>女子シングルスで伊藤美誠スターツSC/世界ランク7位)が決勝進出を果たした。しかも準々決勝で劉詩ブン、準決勝では丁寧という中国のトップ選手を次々に破る快進撃だ。4日の決勝では世界ランク1位の朱雨玲(中国)と対戦する。



 いずれの勝利も目の覚めるような大逆転劇だった。特に3日に行われた準決勝は現在世界ランク2位で、世界卓球を3度制している世界女王の丁寧に2ゲーム先取されてから4ゲームを奪うタフな試合展開。丁寧の回転量豊富な打球に対しオーバーミスが続いた第1ゲームと徐々に相手のボールに合ってきたが一歩及ばなかった第2ゲームを振り返りながら伊藤は試合後、「(ゲームカウント)0-2になるまでは相手の戦術にやられっぱなしで思うようにできなかったが、そこからノンプレッシャーでやりました」と話した。

 その言葉通り、第3ゲーム以降はバック表(ラケットのバック面に貼った表ソフトラバー)の特性を生かし、パチンと弾くような素早いバックハンドを軸に丁寧を崩していく。加えてフォアハンドにも威力があり、ボディを目がけて思い切り打ち込んでいったミドル攻撃が何度も丁寧の体勢を崩した。とりわけ相手のミドルにレシーブし、4球目をストレートに打つ攻撃パターンが面白いように決まり、丁寧から何本もエースを奪った。

 伊藤が丁寧を下したのはこれが2回目で、前回は2016年4月のリオ五輪アジア予選だった。また劉詩ブンにも今年の世界卓球2018スウェーデン(団体戦)で初勝利を挙げており、今回が2勝目。決勝で待ち受ける朱雨玲にはシングルスでまだ勝ったことがない伊藤は、「今日の試合は2試合とも前半が良くなかったので、明日は1ゲーム目から自分のプレーができるようにしたい」と意気込みを語った。

注目の女子シングルス決勝は4日の日本時間19時20分に開始される。

(文=高樹ミナ)