〇三河 83 ‐ 78 富山●(三河通算成績 6勝5敗) ついに勝ち越しだ。71年の歴史の中で関係者などに聞いても「記憶にない」と言う開幕5連敗でスタートしたシーホース三河の2018-2019シーズン。11月3日の富山グラウジーズ戦では「…

 〇三河 83 ‐ 78 富山●
(三河通算成績 6勝5敗)

 ついに勝ち越しだ。

71年の歴史の中で関係者などに聞いても「記憶にない」と言う開幕5連敗でスタートしたシーホース三河の2018-2019シーズン。
11月3日の富山グラウジーズ戦では「三河のパーマー大統領」アイザック・バッツが合計21リバウンド、「リアル・ミッチー」金丸晃輔は3ポイント8本を含む31得点と終始試合の主導権を握り6連勝となり、ついに開幕5連敗の借金を返済、お釣りが出た。

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 三河のエース・金丸晃輔は自身の事を「比較的スロースターター」と言う。

例年は年明け頃からシーズン終盤にかけて得点を量産するイメージがあるが、71年の歴史の中で「記憶にない」と言う開幕5連敗で覚醒したのか、この日は31得点と大爆発。

漫画「スラムダンク」に登場する三井寿に例えられる「リアル・ミッチー」こと金丸晃輔は、漫画のキャラクターと同じく追い込まれた場面でこそ力を発揮する。後ろに、斜めに飛びながらでも決める。
開幕から厳しいマークが続く等、本来の力ではなかった。「キレイなショットじゃなくても良い」と開き直ってから、徐々に本来の力を発揮し始めた。

一方、コートの外では11月最初のホームゲーム。11月3日の「文化の日」にちなんで「文化祭 『BURN』KA-SAI」。
アリーナ入口の横では、アーティスト左右田薫氏のライブペイント パフォーマンスにより巨大キャンバスに描かれた生原選手がお出迎え。
ロビーではお花や植物をオイルに浸したインテリア雑貨「ハーバリウム」を作りことができるワークショップを開催し、場外キッチンカーには、対戦相手・富山のブランド牛「とやま牛」ステーキや『東海ウォーカー』が厳選した「担々麺と麻婆豆腐の店 虎玄」が登場!2468人の観客はシーホース版「文化祭」でスポーツ、文化、食欲の3つの秋を楽しんだ。

1Q 三河26–15 富山

 

相手の強みを封じる守備から多彩な攻撃を展開

スターティング5は、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

#5バッツのリバウンド、#46生原のジャンプシュート、#14金丸の3Pシュートと連続得点を挙げて好調な滑り出しを見せる。守備でも#24加藤が富山の司令塔#11宇都を自由に与えず無失点に封じると、インサイドでは#5バッツ、#32桜木が富山の得点源#34スミス、#0ライオンズを合計わずか6失点に押さえ込む。
終盤にはディフェンスがインサイドに収縮したスペースを生かし、#0サザランド、#14金丸の3Pシュートで引き離し、三河ペースで2Qへ。

2Q 三河43–39 富山 (三河17–24 富山)

金丸14得点、バッツ13リバウンド。4点リードで後半へ

スタートは、#0サザランド、#5バッツ、#14金丸、#32桜木、#46生原。

序盤はお互いに得点を取り合い、二桁前後のリードで推移する。

富山#6船生の連続得点、#7阿部の3Pシュートなどで追い上げられ、残り3分に3点差とされるも、#16松井の3Pシュートを決めて流れを渡さず、4点のリードを維持して前半を終えた。

3Q 三河61–52 富山 (三河18–13 富山)

タイトな守備でリードを二桁に広げる

スタートは、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

ハードなディフェンスで、開始から約3分間富山を無得点に抑えると、#24加藤、#14金丸、#5バッツが加点し、一気に点差を二桁に戻す。富山も#34スミスのパワープレーや#11宇都のドライブで襲いかかってくるが、#8村上が#11宇都のファストブレイクを素早い帰陣で阻止するなど、集中力の高いディフェンスを継続して9点差で持ちこたえる。

4Q 三河83–78 富山 (三河22–26 富山)

中地区首位の富山に連勝、貯金1へ

スタートは、#0サザランド、#5バッツ、#8村上、#14金丸、#24加藤。

富山#0ライオンズに3Pシュートとバスケットカウントなど計11点を積み上げられ、開始4分に69-65と4点差まで詰め寄られる。
オフィシャルタイムアウトを挟み、#14金丸が3連続で3Pシュートを決めて再びリードを二桁に広げると、会場のボルテージも最高潮に。ファン・ブースターのエナジーを受け、最後まで粘りを見せる富山を粘り強いディフェンスで振り切り、6連勝を飾った。

〇三河 83 ‐ 78 富山●
(通算成績 6勝5敗)
入場者:2,468人

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 お互い非常にハードな過密スケジュールの中で、前回はちょっと点差の離れた試合だったので、今日は非常に危険だなと感じていました。
 相手はそれに対してリベンジしてくるし、スカウティングして、自分たちにやられたところはやられないようにしてくるし、そういった意味では、富山さんは我々をしっかりスカウティングして対応してきたと思います。
ただ、どちらに転ぶかわからないようなゲームでもあったんですが、最後はリバウンド。ディフェンスを頑張ってリバウンドを取れたというところが非常に大きかったです。それから、お互いにミスが少ない、クオリティの高いゲームだったと思います。
シュートも非常に入りました。そういった意味でもリバウンドが多く取れたことが今日の勝因じゃないかと思います。

■ #5アイザック・バッツ選手 ヒーローインタビュー

ー本日の勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。(日本語)

ー試合を振り返ってみていかがですか?
今日はハードな試合だとわかっていたのですが、チーム一丸となって戦えたのよかったと思います。

ーバッツ選手個人としてはどんなことに気をつけて試合に臨まれましたか?
ディフェンスとトランジションに気をつけました。

ーオフェンスリバウンド10、ディフェンスリバウンド11、プレータイム39分18秒、この数字はいかがですか?
試合前に金丸選手から「今日はいい感じがする」と言われていたので、とりあえずリバウンドに集中しようと思っていました。

ーファンの皆さまに一言お願いします。
今日はご青援ありがとうございました。明日もご青援よろしくお願いします。

■ #14金丸晃輔選手ヒーローインタビュー

ー本日の勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。

ーまずは本日の試合を振り返ってみていかがですか?
まず、さっきバッツが言ったことは嘘です。(笑)
ぼくはそんなこと言っていないです。(会場笑)

ーそれでも「いい感じ」はしていましたか?
最初外していたのですが、チャンスがあったのでそこからリズムを作りました。

ー好調の要因はいかがですか?
きれいにシュートを打とうという意識がありすぎたので、多少タフショットぎみでも「空いたら打とう」という意識で試合に向かいました。

ー3Pシュート8本、得点31得点、30点オーバー。ご自身のこの記録は?
得点もうれしいですけれど、3Pシュート14本を打てたということがうれしいです。

ーファンの皆さまに一言お願いします。
これからハードなスケジュールが続きます。そんな時こそ皆さんの青援がより必要になってくると思いますので、ご青援よろしくお願いします。

■ 富山グラウジーズ ドナルド・ベック ヘッドコーチ 試合後コメント

自分自身としては、前回三河さんと戦った時よりも少し良くなっていた部分があったので、その部分では満足しています。
チームとしてはしっかりと進展していますし、富山としては完全に新しいチームですし、選手同士もお互いに学び合っている最中です。
チームとしてまだ17試合目くらいなのですが、#32桜木、#14金丸、#5バッツ(以上三河)はもう150試合くらいは一緒にプレーしていると思います。
前回も言ったんですが、#5バッツ、#32桜木、#0サザランド、あとは#14金丸(以上三河)もいるとなるとリーグの中でもトップクラスのラインナップだと考えています。そういうハイレベルな選手がフロアにいるとなかなかマッチアップするのも難しいかなと考えています。
ただ今夜、チームとしてしっかりとアジャストをして、明日はより良くプレーしたいと思います。
オフェンスとディフェンスのところ、ミスがあったところをしっかり修正していきたいと思います。明日はできたら勝ちたいなと思っています。