日本野球機構は6日に6月度の「日本生命月間MVP賞」の受賞者を発表し、セ・リーグでは投手部門で広島・野村祐輔投手がプロ5年目で初受賞。打者部門ではヤクルト・山田哲人内野手が5度目の受賞となった。フルカウント編集部では6月のベストナインを独断…

日本野球機構は6日に6月度の「日本生命月間MVP賞」の受賞者を発表し、セ・リーグでは投手部門で広島・野村祐輔投手がプロ5年目で初受賞。打者部門ではヤクルト・山田哲人内野手が5度目の受賞となった。フルカウント編集部では6月のベストナインを独断で選出。勝負の夏本番を前にチームへ貢献した選手は…。

■野村は4戦4勝で32年ぶり11連勝にも貢献

 日本野球機構は6日に6月度の「日本生命月間MVP賞」の受賞者を発表し、セ・リーグでは投手部門で広島・野村祐輔投手がプロ5年目で初受賞。打者部門ではヤクルト・山田哲人内野手が5度目の受賞となった。

 フルカウント編集部では6月のベストナインを独断で選出。勝負の夏本番を前にチームへ貢献した選手は…。

【投手】
◯野村祐輔(広島)
4試合登板、4勝0敗、防御率1.44

 4試合で先発し、すべて6回以上を投げて2失点以下。ヤクルト・村中に並び月間リーグトップタイの4勝、月間リーグ3位の防御率1.44と安定感のある投球を見せた。14日の西武戦(マツダ)からのチーム32年ぶりの11連勝に大きく貢献した。

【捕手】
◯中村悠平(ヤクルト)
22試合出場、打率2割6分1厘、0本塁打、11打点

 14日のソフトバンク戦(神宮)、18日の西武戦(神宮)で3打点をマーク。月間打率はリーグ20位だったが、リーグ2位の得点圏打率4割4分4厘(18打数8安打)と勝負強さを発揮。11打点はリーグ9位タイだった。

■山田は圧巻の活躍、2年連続トリプルスリーへ視界良好?

【一塁】
◯宮崎敏郎(DeNA)
19試合出場、打率3割4厘、5本塁打、8打点

 11日のオリックス戦からは4号3ラン、5号ソロと2試合連続アーチを放ち、月間本塁打はリーグ2位タイ。9日のオリックス戦(京セラドーム)から一塁スタメンに定着し、7試合連続安打をマークした。14日の日本ハム戦(横浜)からクリーンアップの一角を務める。

【二塁】
◯山田哲人(ヤクルト)
23試合出場、打率3割4分6厘、10本塁打、28打点

 打撃3部門でリーグトップ。打率は2位の阪神・福留と8厘差、本塁打は2位の巨人・坂本らと5本差、打点は2位のDeNA・筒香、ヤクルト・雄平と12点差と圧巻の成績を残した。2安打以上を8試合、1試合4打点を3試合で記録。2年連続のトリプルスリーへ視界良好だ。

【三塁】
◯川端慎吾(ヤクルト)
23試合出場、打率3割1分6厘、0本塁打、8打点

 月間打率はリーグ6位。3安打を2試合、複数安打を9試合で記録した。得点圏打率2割7分3厘(22打数6安打)で打点を伸ばせなかったが、無失策と堅守も光った。

【遊撃】
◯坂本勇人(巨人)
23試合出場、打率2割8分2厘、5本塁打、14打点

 全試合で「3番・遊撃」で出場。打率こそリーグ15位だったが、月間本塁打はリーグ2位タイ、月間打点はリーグ4位タイだった。得点圏打率3割4厘を記録。ヤクルト・山田と首位打者争いを続けたい。

■広島鈴木は神がかり的打撃、DeNA筒香も主砲の役割

【外野】
◯福留孝介(阪神)
20試合出場、打率3割3分8厘、0本塁打、7打点

 25日の広島戦(マツダスタジアム)の6回に二塁内野安打を放ち、日米通算2000本安打を達成した。1999年の中日入団からプロ18年目での大台到達。6月は打撃好調で、月間3度の猛打賞、2安打以上を7試合でマークした。本塁打、打点は伸びなかったが、月間リーグ2位の高い打率をマーク。月間26安打はリーグ5位タイだ。

◯鈴木誠也(広島)
21試合出場、打率3割2分9厘、4本塁打、14打点

 5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では5打数5安打。17日からのオリックス3連戦(マツダスタジアム)でサヨナラ、サヨナラ、勝ち越しと3試合連続V弾。神懸かり的な打撃を見せ、セ・パ交流戦の「日本生命賞」を受賞した。月間打率はリーグ3位、月間本塁打は5位タイ、月間14打点は4位タイ、月間26安打は5位タイだった。

◯筒香嘉智(DeNA)
22試合出場、打率3割5厘、4本塁打、16打点

 4日のロッテ戦(横浜)で13号3ラン、14号ソロで1試合4打点。15日の日本ハム戦(横浜)から2試合連続アーチを放った。月間16打点はヤクルト・雄平と並びリーグ2位タイ。月間打率7位、月間本塁打5位タイだった。

 選出外となったが、中日・大野雄大は3勝1敗、月間リーグトップの防御率0.84をマーク。阪神・メッセンジャーも3勝1敗、防御率1.24と安定した投球を見せた。抑えでは広島・中崎翔太が11試合登板、1勝1敗、月間リーグトップタイの6セーブをマークした。

 野手では巨人・長野久義がリーグトップの30安打を放ち打率3割2分3厘をマーク。ヤクルト・雄平は打率2割5分ながらも、リーグ2位タイの16打点をマークした。

 オールスター前のラストスパートにさしかかってきた。広島の独走が続くのか、その広島に待ったをかけるライバルが出現するのか。各選手の奮闘に期待したい。