カーメロ「試合に勝つフィーリングを取り戻すことが先決」ロケッツは10月30日のトレイルブレイザーズ戦に85-104で完敗した。ロケッツ指揮官のマイク・ダントーニは「まだ76試合ある」と、楽観的に語ったが、誰よりも事態の深刻さを理解している。…

カーメロ「試合に勝つフィーリングを取り戻すことが先決」

ロケッツは10月30日のトレイルブレイザーズ戦に85-104で完敗した。ロケッツ指揮官のマイク・ダントーニは「まだ76試合ある」と、楽観的に語ったが、誰よりも事態の深刻さを理解している。昨シーズン65勝をマークしたチームが、開幕から6試合終えて1勝5敗。しかも4連敗で西カンファレンス最下位に転落したのだから、只ならぬ事態なのは誰の目にも明らかだ。

ダントーニは試合後、「今のプレーは酷い」と嘆いた。そして「今は解決法を答えられない。これから考え、戦い続ける」と続けた。守備の改善が急務なのは間違いないが、ブレイザーズ戦ではオフェンスも全く機能しなかった。フィールドゴール成功率は32.3%(96本中31本成功)、3ポイントシュート成功率は23.3%(43本中10本成功)、そしてフリースロー成功率も56.5%(23本中13本成功)と散々の出来で、チームを取り巻く全ての状況が悪化の一途を辿っている。

カーメロ・アンソニーは「良くない時は、良くない方向に進んでしまうもの」とコメント。「まずは1勝することが大事。試合に勝つフィーリングを取り戻すことが先決。昨シーズン60勝以上したチームが、『試合に勝つフィーリングを取り戻す』と言っていることがおかしいけれどね」と、続けた。

このスランプは、エースであるジェームズ・ハーデンの負傷欠場(ハムストリング)が影響しているものではなく、根本的な部分で攻守ともに機能していないのだ。シーズン序盤とはいえ、これ以上負けが込めば、プレーオフ進出にも黄色信号が点灯し始めてしまうだろう。

昨シーズンのプレーオフで唯一ウォリアーズを追い詰め、今シーズンも『ストップ・ザ・ウォリアーズ』に最も近いと呼ばれているチームが、早くも正念場を迎えた。