漫画「スラムダンク」の三井寿(ミッチー)のような選手が実在する。シーホース三河・金丸晃輔選手。類まれな集中力と冷静なプレーで、ここぞの場面で後ろに跳んでも、斜めに跳んでもキレイな3ポイントシュートを決める。以前にCoCoKARAnextで…

 漫画「スラムダンク」の三井寿(ミッチー)のような選手が実在する。シーホース三河・金丸晃輔選手。類まれな集中力と冷静なプレーで、ここぞの場面で後ろに跳んでも、斜めに跳んでもキレイな3ポイントシュートを決める。

以前にCoCoKARAnextでインタビューをした際には、意外にも「僕自身は自分の事を3ポイントシューターだとは思っていないんですよ」と言うが、ゾーンに入った時の成功率は圧巻。Bリーグ初代3ポイント王に輝いた。

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理不尽な状況下でも冷静さを保つ秘訣「リアル・ミッチー」(https://cocokara-next.com/motivation/real-mitchi-coolness-secret/)

リアル・ミッチーが25得点と大活躍

 10月29日(月)の試合で25点と爆発した金丸は、試合後のインタビューに「明日(30日)の試合は僕にマークが集まると思うので、その中で自分の役割を果たしたい」と冷静に答えた。

今シーズ3勝5敗で迎えた三河の第6節はアウェーで滋賀レイクスターズと激突。

エース・金丸が3Pシュート4本を含む今季自己最多の25得点でオフェンスを牽引。サザランドが14得点8リバウンド、バッツが13得点9リバウンドと続き、チームバスケットで4連勝を摑み取った。

40分間強度の高いディフェンスを継続し、堅守からオフェンスの流れを生み出す「勝利の方程式」が確立されてきた。

 金丸は以前にインタビューで「う~ん、僕は少しスロースターターかもしれませんね…」と言っていた。主力選手が移籍で抜け新体制となった今年、相手のマークも集中し、開幕から数試合はなかなか本領発揮と行かなかった。

 伝統的に守りを固めて、手堅く勝つのが三河のスタイルだが、今季は更に「ディフェンスに力を入れる」と言っている中、攻撃陣が本領を発揮し始めた。

1Q 滋賀18–17三河

 

金丸 9得点も、1点のビハインド

スターティング5は、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

#14金丸がドライブからのジャンプシュートで口火を切ると、ピックアンドロールからアウトサイドシュートを連続で沈めて9得点をマーク、開始わずか3分半で2-11のリードを奪う。

タイムアウトを取って立て直しを図った滋賀は、#40フィッシャーの連続得点などで追いあげ、残り2分に#24高橋のドライブ、ファストブレイクからのフリースローで逆転され、滋賀18–17三河で1Qを終える。

2Q 滋賀24–36三河 (滋賀6–19三河)

完璧なディフェンスで6失点に封殺

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#5バッツ、#12西川、#14金丸。

#0サザランドの3Pシュートでリードを奪い返すと、#16松井のミドルシュート、#32桜木のタップシュートで加点。さらに#0サザランドと#16松井の3Pシュート、#5バッツのゴール下と中外バランス良く得点を重ねていく。

こうした攻撃の好リズムを生み出したのは、今季の真骨頂ともいえる強固なディフェンスだ。#4狩俣が相手PGに執拗にプレッシャーをかけて攻撃のリズムを狂わせると、周りの選手も確実なシュートチェックを行い、リバウンドを奪って滋賀に付け入る隙を与えず6失点に封じた。

3Q 滋賀35–56三河 (滋賀11–20三河)

スタートは、#5バッツ、#14金丸、#24加藤、#32桜木、#46生原。

インサイドを強調して#5バッツ#、32桜木がポストプレーから得点を積み上げると、#14金丸が難しい体勢からフェイダウェイシュートを沈めてたたみ掛ける。
後半もハードなディフェンスを継続して滋賀の攻撃を単発に封じると、残り3分に#14金丸の3Pシュートで点差を20点の大台に乗せた。

4Q 滋賀56–77三河 (滋賀21–21三河)

エース・金丸 25得点。21点差勝利で4連勝!

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#5バッツ、#12西川、#14金丸。

#12西川がゴールにアタックして先制すれば、#14金丸がチームでつくった一瞬のフリーを逃さず3Pシュートで仕留める。さらに#14金丸は自ら打開して華麗なレイアップを決めると、開始3分にこの日25得点目となる3Pシュートを撃ち抜いて30点のリードを築く。
ここから滋賀は途中出場の#1西が5得点5アシストとアグレッシブにプレー。#31ラワル、#40フィッシャーの得点で猛反撃を仕掛ける。
しかし三河は#8村上が#5バッツのバスケットカウント、#16松井のミドルシュートを演出して流れを引き戻し、最後は#12西川がドライブレイアップを決めて、滋賀56–77三河で4連勝を飾った。

●滋賀 56 ‐ 77 三河〇
(三河通算成績 4勝5敗)

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 滋賀さんも非常にアグレッシブでディフェンスを一生懸命やる良いチームなので、我々もしっかりディフェンスをしないと厳しいゲームになるということで、今日は選手が約束事である滋賀さんに対してのディフェンスをしてくれたと思います。
明日は今日みたいにはいかないと思うので、もう一回しっかりとビデオを見て冷静に分析したいと思います。

■ #14 金丸晃輔 選手 ヒーローインタビュー

-試合を振り返って
試合の入りもよかったですし、ディフェンスでも相手のインサイドの選手にカバーできていました。良いディフェンスをして、良いオフェンスに繋がったと思います。

-得点シーンも多かったですが、プレーを振り返っては
今日は比較的ノーマークになる回数が多かったので、空いたら打つというのは決めていました。
あと、チームメイトがしっかりと見てくれていて、しっかりとスクリーンもかけてくれたので自分のシュートが生まれました。

-明日の意気込みをお願いします
明日はハードにくると思うし、簡単には打たせないようにしてくると思うので、そこで焦らずに良い選択をしたいです。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。