広島の1勝1分けで、戦いの舞台は福岡へ 日本シリーズは10月30日、パ・リーグの本拠地ヤフオクドームでの第3戦が行われる…

広島の1勝1分けで、戦いの舞台は福岡へ

 日本シリーズは10月30日、パ・リーグの本拠地ヤフオクドームでの第3戦が行われる。今年はここまで広島が1勝1分とリードしているが、ここ4年、セ・リーグのチームはパの本拠地で一度も勝っていない。これが、セが敗退する大きな原因となっている。

 ここ5年間の日本シリーズにおける本拠地別の勝利数を見てみよう。

○2013年 楽天4勝-巨人3勝
セ・本拠地 楽天2勝-巨人1勝(東京ドーム)
パ・本拠地 楽天2勝-巨人2勝(Kスタ宮城)

○2014年 ソフトバンク4勝-阪神1勝
セ・本拠地 ソフトバンク1勝-阪神1勝(甲子園)
パ・本拠地 ソフトバンク3勝-阪神0勝(ヤフオクドーム)

○2015年 ソフトバンク4勝-ヤクルト1勝
セ・本拠地 ソフトバンク2勝-ヤクルト1勝(神宮)
パ・本拠地 ソフトバンク2勝-ヤクルト0勝(ヤフオクドーム)

○2016年 日本ハム4勝-広島2勝
セ・本拠地 日本ハム1勝-広島2勝(マツダスタジアム)
パ・本拠地 日本ハム3勝-広島0勝(札幌ドーム)

○2017年 ソフトバンク4勝-DeNA2勝
セ・本拠地 ソフトバンク1勝-DeNA2勝(横浜スタジアム)
パ・本拠地 ソフトバンク3勝-DeNA0勝(ヤフオクドーム)

 セ・リーグは2013年の第6戦、巨人が楽天の本拠地Kスタ宮城(当時)で4-2で勝って以来、12連敗している。

広島は本拠地でさらなる強さを発揮の傾向

 最近5年の日本シリーズにおけるセパの通算勝敗は次の通り。

○パ・リーグ20勝-セ・リーグ9勝
セ・本拠地 パ・リーグ7勝-セ・リーグ7勝
パ・本拠地 パ・リーグ13勝-セ・リーグ2勝

 広島が、2012年以来6年ぶりにセ・リーグに覇権をもたらすためには、10月30日から始まるソフトバンク本拠地ヤフオクドームでの3連戦で、なんとしても勝利しなければならない。しかし、それはかなり厳しい課題ではある。

 広島はもともと「内弁慶」の傾向が強いチームだ。それは3連覇中のホーム(H)、ロード(R)別の勝敗を見ればわかる。率は勝率。

2016年 H51勝20敗1分 率.718 R38勝32敗1分 率.543
2017年 H50勝20敗1分 率.714 R38勝31敗3分 率.551
2018年 H45勝25敗2分 率.643 R37勝34敗 率.521
通算 H146勝65敗4分 率.692 R113勝97敗4分 率.538

 広島の強さの根源は、ホームでの7割近い勝率にあったのだ。マツダスタジアムでの熱狂的な応援は、広島の勝敗にはっきり影響を及ぼしていると言えるだろう。

 これに対し、ソフトバンクは敵地でも成績は大きく変わらない。

2016年 H40勝28敗3分 率.588 R43勝26敗3分 率.623
2017年 H52勝20敗 率.722 R42勝29敗 率.592
2018年 H40勝30敗1分 率.571 R42勝30敗 率.583
通算 H132勝78敗4分 率.629 R127勝85敗3分 率.599

カギとなるのは10月30日の第3戦だろう。ここで広島が、セ球団として5年ぶりにパの本拠地で勝利すれば、状況は大きく変わるだろう。

 広島の「日本一」のためには、「内弁慶の克服」が、大きなテーマになる。(広尾晃 / Koh Hiroo)