「三菱 全日本テニス選手権」の本戦が10月27日、大阪・ITC靱テニスセンターで開幕した。今日の男女シングルス1回戦はノーシードのみのため、ジュニア選手が数多く登場。男子では注目の全日本ジュニア王者・田島尚輝がプロの岡村一成に挑んだ。しばら…

「三菱 全日本テニス選手権」の本戦が10月27日、大阪・ITC靱テニスセンターで開幕した。今日の男女シングルス1回戦はノーシードのみのため、ジュニア選手が数多く登場。男子では注目の全日本ジュニア王者・田島尚輝がプロの岡村一成に挑んだ。しばらく南米のクレーで戦ってきた田島は、第1セットはハードコートのリズムに慣れず4⁻6で落とすが、中盤からは冷静にラリーを続ける中で相手の弱点を見極め、ペースをつかむ。6-0、7-5で逆転勝ちし、全日本初出場&初勝利を飾った。18歳ですでにプロ転向済みの川上倫平も大学生の逸﨑凱人を6-3、6-1で破り2回戦に進んだ。

女子のジュニア年代では、内藤祐希が去年のインカレ女王・清水映里に4-6、7-6、6-3、永田杏里が慶大1年の平田歩に4-6、6-2、6-1で共に逆転勝ちした。また西郷里奈は20歳のプロ相川真侑花に6-3、6-2で快勝。あまりスピン回転をかけず、高い打点からフラットで打ち込むストロークで終始主導権を奪った。インターハイ8強、全日本ジュニアは16強止まりだった西郷が、最高峰の全日本で予選から2回戦進出と、快進撃を見せている。その他ではカジュール・アンジュ・オヴィ、宮本愛弓、佐藤南帆、吉岡希紗らが勝ち上がったが、全日本ジュニア優勝の坂詰姫野はプロの鮎川真奈に3-6、5-7と、あと一歩及ばなかった。

◆田島尚輝のコメント

「本来ならファイナルセットの最初から飛ばすべきでしたが、今日は今一つ自分の感覚が合っていなかったので、焦らずに、それほど攻めませんでした。自分は相手の嫌なところを突いていくタイプで、一通りのショットが打てるので、フォアの一発などに頼るタイプではないです。(全日本初出場について)チャレンジャーの気持ち。全員自分より上だと思っているので、1試合1試合戦うだけです」

◆内藤祐希のコメント

「ワイルドカードを頂いてセンターコートでプレーさせてもらい、コートに入ってからプレッシャーを感じて、自分のプレーがぜんぜんできませんでした。0-5スタートでしたが、相手のマッチポイントで吹っ切れて、自分のプレーができるようになりました。目標は、今調子が上がっているので、1試合1試合やって決勝まで行けたらなと思っています」

◆西郷里奈のコメント

「予選を上がっただけで満足しないように、集中して戦いました。去年まで全日本は観戦していた側だったので、ここに出られて楽しみ。インターハイなどでは同じ年代が相手で、最後の年だったので、優勝したい気持ちが緊張につながりました。今回はチャレンジャーなので伸び伸びできます。(姉も今日勝ち)今回一緒に出られて、応援し合っています」(©スマッシュ)

※写真は大会の様子

(©スマッシュ)