フルカウント編集部では、パ・リーグの6月ベストナインを独断で選出。6月は打率3割以上を17選手が記録するなどハイレベルな争いとなったが、勝負の夏本番を前にチームへ貢献した選手は?■ハイレベルな争いとなった6月、圧巻はやはり大谷! 日本野球機…

フルカウント編集部では、パ・リーグの6月ベストナインを独断で選出。6月は打率3割以上を17選手が記録するなどハイレベルな争いとなったが、勝負の夏本番を前にチームへ貢献した選手は?

■ハイレベルな争いとなった6月、圧巻はやはり大谷!

 日本野球機構は6日、6月度「日本生命月間MVP賞」の受賞者を発表した。パ・リーグ投手部門では日本ハム・大谷翔平投手が昨年3・4月度以来、自身2度目の受賞。打者部門ではロッテ・田村龍弘捕手がプロ4年目で初受賞となった。

 フルカウント編集部では、パ・リーグの6月ベストナインを独断で選出。6月は打率3割以上を17選手が記録するなどハイレベルな争いとなったが、勝負の夏本番を前にチームへ貢献した選手は?

【投手】
○大谷翔平(日本ハム)
4試合登板、4勝0敗、防御率0.29

 登板4試合すべてで「5番・投手」で先発し、5日の巨人戦(東京ドーム)では日本最速163キロをマーク。12日の阪神戦(札幌ドーム)では163キロを連発。160キロ超の剛速球を31球投げる圧巻の投球を見せた。19日の中日戦(ナゴヤドーム)で8回無失点、オリックス戦(京セラドーム大阪)でも7回無失点で勝利した。月間防御率、勝利数、41奪三振、被打率.137はいずれもリーグ1位、31投球回もリーグ2位と抜群の数字を残した。打撃では打率.265、0本塁打、3打点だった。

【捕手】
○田村龍弘(ロッテ)
22試合出場、打率.400、1本塁打、13打点

 主に8、9番と下位打線を任されたが、26日の西武戦では1号2ランを含む4安打3打点と大活躍。月間打率リーグ1位、出塁率.444はリーグ2位、32安打はリーグ3位だった。猛打賞は4試合、2安打以上は11試合でマークした。5月末まで打率.192だったが、一気に打率.275まで上げた。

■ソフトバンクから7戦連続打点の内川、全23戦で出塁した今宮を選出

【一塁】
○内川聖一(ソフトバンク)
23試合出場、打率.341、5本塁打、25打点

 1日の中日戦(ヤフオクドーム)から7試合連続打点をマーク。11日の巨人戦(ヤフオクドーム)では10号満塁弾、11号ソロで5打点を挙げた。29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)では1試合4安打をマーク。25打点は月間リーグ1位。月間打率リーグ8位、月間本塁打5位タイだった。

【二塁】
○ナバーロ(ロッテ)
23試合出場、打率.280、6本塁打、20打点

 全試合で二塁スタメン。24日の西武戦(前橋)から5試合連続打点をマーク。27、29日のソフトバンク戦(東京ドーム、ヤフオクドーム)は2試合で3本塁打8打点と大暴れした。月間打率こそリーグ22位だったが、リーグトップ19四球で月間出塁率.416はリーグ9位タイ。月間本塁打はリーグ4位、月間打点はリーグ3位と奮闘した。

【三塁】
○レアード(日本ハム)
22試合出場、打率.333、5本塁打、17打点

 9日の広島戦、10日の阪神戦(ともに札幌ドーム)と2試合連続猛打賞をマーク。18日の中日戦(ナゴヤドーム)からの4試合で2発を含む計6打点をマークした。猛打賞3試合、2安打以上8試合で記録。月間打率10位、月間本塁打5位タイ、月間打点6位タイだった。

【遊撃】
○今宮健太(ソフトバンク)
23試合出場、打率.351、1本塁打、13打点

 5月22日の西武戦(西武プリンスドーム)から出塁を続け、6月の全23試合で出塁。1番打者に定着した。29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)では5打数4安打の固め打ちを見せた。月間34安打は12球団トップ。月間打率リーグ5位、月間打点は11位タイだった。

■外野は全23試合中21試合で安打の西武・秋山

【外野】
○陽岱鋼(日本ハム)
22試合出場、打率.345、5本塁打、18打点

 2日のヤクルト戦(札幌ドーム)で1試合4安打の固め打ちを見せ、25日のオリックス戦(ほっともっと神戸)で7号2ラン、8号3ランで1試合5打点をマーク。その試合から4試合で計10打点を挙げた。猛打賞は5試合、2安打以上は7試合で記録。月間打率6位、月間安打5位タイ、月間本塁打5位タイ、月間打点4位タイ、出塁率.424は7位と活躍が目立った。

○角中勝也(ロッテ)
23試合出場、打率.361、2本塁打、14打点

 主に3番として打線を牽引。2日の広島戦(QVCマリン)から3試合連続マルチ安打を記録。25日の西武戦(西武プリンスドーム)では4安打を放った。猛打賞は2試合、2安打以上は10試合で記録した。月間打率3位、月間30安打5位タイ、4位タイの15四球。出塁率.455はリーグ1位だった。

○秋山翔吾(西武)
23試合出場、打率.340、1本塁打、10打点

 交流戦中は「1番・中堅」で出場を続け、1日のDeNA戦(西武プリンスドーム)から13試合連続安打をマーク。無安打に終わった試合は2試合だけだった。猛打賞は2試合、2安打以上は10試合で記録。月間打率9位、月間33安打は2位、出塁率.434は4位だった。

【指名打者】
○デスパイネ(ロッテ)
22試合出場、打率.365、4本塁打、16打点

 12日のヤクルト戦(QVCマリン)では11号3ランを含む4打点。25日の西武戦(西武プリンスドーム)では12号ソロ、13号ソロを含む4安打3打点をマークした。交流戦中のセ・リーグ主催試合では左翼を守った。月間本塁打11位、月間打点は8位だったが、月間打率は2位、月間31安打は4位、出塁率.429は5位だった。

■選出外も楽天・釜田、西武・森など投打に光る選手が多々

 選出外とはなったが、先発投手では楽天・釜田佳直が4試合登板、3勝0敗、防御率1.82の活躍を見せた。救援投手ではソフトバンク・岩嵜翔が10試合登板、1勝0敗、5ホールド、リーグ2位の防御率1.16を記録。オリックス・吉田一将は12試合に登板し、3勝0敗、4ホールドをマークしている。

 野手では、主に右翼手で出場した西武・森友哉はリーグ4位の打率.355、3本塁打、9打点。ロッテ・加藤翔平はリーグ7位の打率.343をマークし、オリックス・糸井嘉男はリーグトップの11盗塁を決めた。ソフトバンク・松田宣浩、楽天・ウィーラー、西武・メヒアはいずれも打率.250以下も、月間リーグトップの7本塁打をマーク。メヒアの月間22打点はリーグ2位だった。交流戦MVPに輝いたソフトバンク・城所龍磨は月間打率.324でリーグ17位だった。

 オールスターも開催される7月。以前として独走するホークスにストップをかけるチームが出てくるのか注目だ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count