吉村真晴 坂本竜介 Photo:Itaru Chiba 24日、ついに卓球の新リーグTリーグが開幕した。試合を終えてリオ五輪団体銀メダリストのT.T彩たまキャプテン吉村真晴と坂本竜介監督の会見が開かれた。Q.Tリーグに出場してみて吉村:今日…

吉村真晴 坂本竜介 Photo:Itaru Chiba

 24日、ついに卓球の新リーグTリーグが開幕した。試合を終えてリオ五輪団体銀メダリストのT.T彩たまキャプテン吉村真晴と坂本竜介監督の会見が開かれた。



Q.Tリーグに出場してみて

吉村:今日Tリーグが開幕して第1試合を終えて、今は満足感があります。正直言って、勝ってこの場に来たかったんですけど、木下マイスター東京も素晴らしい試合をやってくれてそれに対してなかなかいい試合ができなかったところがあるので、残念な結果ではあります。

 Tリーグが開幕したことによって、今日初めて両国国技館で卓球の試合をやったんですけど、たくさんのファンの方が来てくれて、僕自身すごく嬉しかったですし、初めて高揚感というか熱くなる思いを皆さんから感じてすごく楽しく試合ができました。

 大島選手との試合自体はいつもライバルとしてやりあっている中で、久しぶりに試合をやったんですけど、今日は彼の方が素晴らしいプレーをして、自分が緊張して出だしサーブミスをしてしまった。あそこで余計固まってしまったところがあるので自分自身はまだまだやり切れてないなと正直感じています。

 これからのTリーグ、これをスタートとしてもっともっといろんな方々に知ってもらって素晴らしい卓球の試合というもの届けられるように僕ら選手も素晴らしいパフォーマンスができるように常にいい準備、ファンサービスもそうですしみんなに愛されるリーグになっていけたらなと思っています。

Q.いろんなリーグを見てきてTリーグの演出はどうだったか

坂本竜介 Photo:Itaru Chiba

-今日のオーダーについて

坂本:自分自身、ブンデスリーグで5年間、スウェーデンリーグで1年間プレーしましたし、世界卓球2014の時に演出ディレクターとして関わらせていただいて、その中でも今日は一番素晴らしい演出ではなかったかなと思っています。

 それに対してものすごく感謝の気持ちがTリーグにありますし、この演出の中で選手がプレーできたことを誇りに思っていますでしょうし、演出に関してNo.1の演出だったと思います。

 3人外国の選手がいる中でなかなか難しいのがダブルスというのがありまして、正直どう組んでいいのか、チョン ヨンシク・コウ鎮廷または吉村真晴という案もありましたし、吉村は石川佳純選手と世界卓球2017で金メダルを獲っていますし、ダブルスは間違いなく出るのではないかなと思っていたかと思いますけど。



 自分自身、吉村を"シングルスで男にする"というのが自分の仕事だと思っていましたので、その意味を含めると「まあ緊張したね」と(笑)。

 これもいい経験になると思いますし、吉村はチームで年齢が下から3番目。吉村をキャプテンにしたのは彼が今後、東京五輪に向けて必ずパフォーマンスを上げていかなければならない、水谷(隼)、張本(智和)、丹羽(孝希)と強い選手がいますけど彼は東京五輪を目指して勝たないといけないという中で、それを含めてこの2番手で。今日は残念ながら負けてしまいましたけど、出るというのは大きな意味があったと思います。

 負けたことも最後優勝という形にすれば必ずいい経験として残りますし、逆にチャンピオンになれば「初戦よく負けてくれたな(笑)」と言えると思いますし、吉村の負けも生きてくるのではないかと思います。

Q.お客さんに見られて強くなるということあると思う

吉村真晴 Photo:Itaru Chiba

吉村:多くの観客の皆さんに見てもらうことによって、世界卓球の準決勝、決勝。東京五輪はこれ以上入るかもしれませんし、こういった中で試合をしていくメンタリティーの強さ、自分のタフさを鍛えることが今日できたということでいい経験ができたなと思います。

 どれだけ自分の力を出していくか、そういったところも選手のひとつの強さになってくると思うので、まだまだ自分にはこの場が早かったかなと思いますね。

 非常にいい形で今日の試合に臨むことができていた中での今日のあの試合だったので正直残念な気持ちではありますけど、今日の経験を糧にして今後のTリーグとかワールドツアー、世界卓球大きな舞台で自分の実力を出し切って皆さんに楽しんでもらえるように頑張って行きたいと思っています。

<試合結果>
【T.T彩たま 1-3 木下マイスター東京】
第1マッチ:チョン ヨンシク/平野友樹 0-2 水谷隼/松平健太
第2マッチ:吉村真晴1-3 大島祐哉
第3マッチ:コウ鎮廷 0-3 張本智和
第4マッチ:チョン ヨンシク 3-2 水谷隼