■春夏連覇を果たした大阪桐蔭勢に注目!

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 高校生の注目は、史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭“カルテット”だろう。中でも、藤原恭大根尾昂は1位指名が確実視されている。藤原は3年夏の甲子園で4番を務め、打率4割6分2厘、3本塁打、11打点を記録。さらに、レーザービームを生み出す強肩に加え、50メートル走は5秒7と、まさに走攻守そろった超一級品の素材といえる。

 根尾は、投げては最速150キロ、打っても高校通算32本塁打、守っては遊撃と外野をこなすなど、唯一無二のポテンシャルを秘める。指名球団によって育成方針も変わることが予想され、さまざまな可能性に満ちあふれた選手だ。
 今夏にエースナンバーを背負った柿木蓮も要注目の右腕。最速151キロの剛速球と低めに集める制球力を兼ね備え、3年夏の甲子園では準決勝と決勝を1人で投げ抜いた。さらに190センチの長身左腕・横川凱もプロ志望届を提出している。甲子園を沸かせたスター軍団の4選手。その動向から目が離せない。

■旋風を巻き起こした剛腕

 今ドラフトの目玉の1人が吉田輝星(金足農)だ。最速152キロの伸び上がるストレートを武器に、3年夏の甲子園では奪三振ショーを披露。チームを秋田県勢103年ぶりの決勝進出に導き、金農旋風と呼ばれた快進撃は記憶に新しい。当初は大学進学が見込まれたが、プロ入りを表明した“みちのくの剛腕”。トップクラスの注目度を誇る甲子園のヒーローは、どの球団のユニホームに袖を通すのだろうか。

■侍ジャパンU-18代表に選出された有望プレーヤー

 野手では、小園海斗(報徳学園)も1位指名が見込まれる。50メートル5秒8の俊足を生かした守備は、すでにプロの一軍クラスとの評価も。2年時から藤原とともに侍ジャパンU-18代表に選出されるなど大舞台の経験も豊富で、3年夏の甲子園では大会タイ記録となる1試合3二塁打を記録した。走攻守すべてを高水準で備えた遊撃手として熱視線を浴びている。

 今秋のU-18出場選手では、「ノーヒットノーランリレー」を飾ったスリランカ戦で先発を務めた渡邉勇太朗(浦和学院)も上位指名候補。190センチ90キロの恵まれた体格、さらにその投球フォームから“大谷翔平2世”とも称されている。開幕戦となった香港戦で、最終回を3者連続三振で締めた市川悠太(明徳義塾)は、2年秋の明治神宮大会を制した右のサイドハンド。豊富なスタミナが魅力的だ。

■甲子園に出場した選手たち

 熱戦が繰り広げられた第100回夏の甲子園。記念大会に出場した選手の中にも、まだまだドラフト候補は数多く存在する。川原陸(創成館)は、直球と切れ味抜群のスライダーのコンビネーションで打者を封じるサウスポー。2年秋の明治神宮大会では、大阪桐蔭戦で好救援を披露し、チームの準優勝に貢献している。垣越建伸(山梨学院)は184センチ93キロの大型左腕。3年夏の山梨大会では15イニングで26個の三振を奪う快投を見せた。

 野手では、野村佑希(花咲徳栄)が希少な右の長距離砲として高い評価を得ている。背番号1を着けた3年夏には、聖地で2本塁打をマークし、その長打力を見せつけた。林晃汰(智弁和歌山)は3季連続で甲子園の土を踏んだ左打ちのスラッガー。飛距離は高校生トップクラスと評され、3年春のセンバツでは逆方向に本塁打を運んでいる。

 また、3年夏に甲子園出場を逃した選手にも逸材が名を連ねる。2年夏の甲子園に出場した太田椋(天理)は非凡な守備センスが光る遊撃手。増田陸(明秀日立)は高校通算34本塁打を放った、スケールの大きなショートだ。野村大樹(早稲田実)は、1学年上で昨年のドラフトの目玉だった清宮幸太郎(現・日本ハム)と3・4番コンビを形成した右の強打者。山下航汰(健大高崎)は、2年春のセンバツで1大会2本の満塁弾を記録するなど、高校通算75本塁打のスラッガーとして注目を集める。

■甲子園未出場の金の卵

 全国大会と縁がなかった選手では、引地秀一郎(倉敷商)が高い評価を得ている。150キロ台の直球を武器とする剛腕で、上位指名も十分に考えられる存在だ。ほかには、小柄ながら奪三振能力が高い矢澤宏太(藤嶺藤沢)や、最速152キロを誇る勝又温史(日大鶴ヶ丘)は、野手としても身体能力の高さが光る。強肩強打の益子京右(青藍泰斗)、素早く正確なスローイングが武器の田宮裕涼(成田)の両捕手も指名候補に挙げられるだろう。

※データはすべて2018年10月15日終了時点

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」番組公式サイト
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