「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

川瀬 航作 かわせ・こうさく
米子松陰高→京都学園大
投手・右投右打・182センチ85キロ
1997年3月2日生(21歳)

 

 サイドハンドから最速146キロの重いストレートを投げ込む京滋大学リーグを代表する右腕。制球力が高く、ストライク先行で勝負していけるのが強みだ。1年春から登板機会を与えられ、3年春には6勝を挙げて最優秀選手賞を受賞。リーグ屈指の投手として脚光を浴びた。
昨年まではプロか社会人で進路に迷いがあったが、「今のチャンスで入らなかったらもうプロには入れない」とプロ志望を決意。覚悟を決めた今年は春季リーグ戦で5試合に先発登板し、全ての試合で勝利。防御率0.88という好成績で2度目の最優秀選手賞に輝いた。全日本大学野球選手権でも1回戦の日大国際関係学部戦で内野ゴロを量産して2安打完封。チームを3年ぶりの全国大会勝利に導いた。

「今までやってきた同級生と少しでも長くやりたい」と意気込んだ大学ラストシーズンだったが、9月に台風21号が直撃。その影響でグラウンドの支柱が傾き、安全面への配慮から、つい先日まで使用を禁じられた。その間は近隣の高校や町民グラウンドを転々とする日々。思うような練習はできなかったが、「気持ちが強くなったので逆に良かったと思います」と前向きに捉えた。
しかし、実戦練習が不足していた影響は避けられず、全勝した春と違って秋は苦戦を強いられた。勝った方がリーグ優勝となる18日の佛教大戦では先発するも4回途中3失点と不本意な投球となり、チームも3対6で敗戦。大学ラストシーズンを神宮で終えることはできなかったが、試合後には「5回リーグ優勝して全国大会にも出場させてもらえたのでやり切った気持ちです」とスッキリとした表情で4年間を振り返っていた。

大学では先発として結果を残してきたが、「投げ方的にリリーフになると思っています。松永昂大投手(ロッテ)の右投手バージョンが理想です。マウンドでの立ち振る舞いなどを意識しています」とプロではリリーフとして生きる道を探っている。チームを率いる坂根耕世監督は「ピンチでも動じない」と評価しており、精神的にも火消し役としての適性は高そうだ。

来年度から大学名が京都先端科学大に変更となるため、今年が“京都学園大”として最後の年となる。“京都学園大最後のエース”が平成最後のドラフト会議で指名され、節目の年に花を添えることができるだろうか。

文・写真=馬場遼

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」番組公式サイト
http://www.tbs.co.jp/baseball-draft/