関東大学リーグ戦(リーグ戦)ここまで8勝1敗で明大と並んで首位を走っている早大。この日の対戦は最下位の日体大であり、た…
関東大学リーグ戦(リーグ戦)ここまで8勝1敗で明大と並んで首位を走っている早大。この日の対戦は最下位の日体大であり、ただ勝つだけでなく勝ち方にもこだわりたい一戦だった。第1Pピリオド(P)の猛攻で3点を奪い、勝負を序盤で決めることに成功する。後半に失速する場面も見られたが、リードを守り切り5-2で白星奪取。この時点で、8勝6敗で終えた昨年の勝利数を超える9勝目を挙げた。
立ち上がりが不安定だった前日の反省を生かし、「チーム全体で最初からワセダのホッケーをやっていこうということを共有してきた」(DF坂本之麿、社4=青森・八戸工大一)とエンジン全開で第1Pに挑んだ。試合開始からアタッキングゾーンでパックを保持し続け、何度も日体大ゴールを脅かす。先制点を奪ったのは、早大を率いるFW鈴木ロイ主将(教4=北海道・苫小牧東)。すると続けてDFハリデー慈英副将(スポ4=埼玉栄)がブルーライン付近からスティックを振りかぶり強烈なスラップショットを決め、2点目をマークする。序盤で先制し、勢いに乗った早大は試合の主導権を握る。18分45秒、好調の第3セットのFW生江太樹(スポ2=北海道・釧路潮陵)が、鋭いシュートを放ち相手ゴーリーの態勢を崩す。がら空きとなったゴールにFW小澤田匠(スポ3=東京・早実)が滑り込みながらパックを押し込み、3点目を奪った。日体大にわずか2本のシュートしか許さない徹底した守りも光り、3-0でこのピリオドを終えた

得点直後のFW小澤田(左)と労うFW飛田
第1P終了間際の日体大のペナルティにより、相手よりもリンク上に立つプレーヤーが一人多いPPで迎えた第2P。数的有利な状況であったにも関わらず、38秒にまさかの失点。「あそこで決めて試合を決定づけたかった」と内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)が振り返ったように、追加点を挙げたい場面で逆に相手の得点を許し、課題が残った。リードはしているものの、日体大に攻め込まれる時間帯が続き、状況を打開したかった第2P終盤。坂本が相手ディフェンスをうまく利用して放ったシュートがネットを揺らす。「あの時間帯に1点欲しかったと思うので、個人的にもチーム的にも良かった」(坂本)との言葉通り、勢いを取り戻すことに成功。ところが、第3Pは双方のファウルがかさんでこう着状態となる。FW杉本華唯(スポ1=北海道・駒大苫小牧)のエンプティゴールでさらに加点したが、試合終了間際に日体大の流れるような反撃ゴールを許してしまう。最終スコアは5-2で勝利を手にしたが、最後は悔やまれる失点となってしまった。

勝負を決める4点目を挙げたDF坂本
しっかりと勝ち点3を奪い、首位の座を守った早大。しかし後半はどこか精彩を欠くプレーも散見され、決定率という反省点も見つかった。次戦の相手は、1巡目の対戦ではゴールを量産して完膚なきまでに叩きのめした東海大。2度目の対戦でも「中押し、ダメ押しをして、相手ベンチが試合を諦めるところまで」(内藤監督)戦い抜けるか。待ち受ける上位3校との対戦に向け弾みをつけるためにも課題を修正し、次戦は圧勝することが求められる。
※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。
※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。
(記事 小林理沙子、写真 糸賀日向子、宇根加菜葉)
※( )内はシュート数
| 結果 |
|---|
| 早大 | ピリオド | 日体大 |
| 3(23) | 1st | 0(2) |
| 1(25) | 2st | 1(8) |
| 1(13) | 3st | 1(9) |
| 5(61) | 計 | 2(19) |
| 得点経過 |
|---|
| チーム | 時間 | ゴール | アシスト1 | アシスト2 | PK/PP |
| 早大 | 8:45 | 16鈴木 | 17高橋 | 21矢島 | - |
| 早大 | 12:06 | 29ハリデー | 31大崎 | 1澤出 | PP |
| 早大 | 18:45 | 14小澤田 | 9生江 | - | - |
| 日体大 | 20:38 | 14佐野 | 81沢崎 | - | PP |
| 早大 | 36:17 | 33坂本 | 25篠田 | 16鈴木 | PP |
| 早大 | 59:12 | 19杉本 | 9生江 | - | EN |
| 日体大 | 59:25 | 75相澤 | 16川田 | 27松田 | PK |
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする |
| 早大メンバー |
|---|
| セット | FW | FW | FW | DF | DF |
| 1 | 21矢島 | 17高橋 | 16鈴木 | 33坂本 | 25篠田 |
| 2 | 19杉本 | 8青木 | 1澤出 | 29ハリデー | 13吉野 |
| 3 | 12飛田 | 9生江 | 14小澤田 | 31大崎 | 18羽場 |
| 4 | 11加賀美 | 24河田 | 2北村 | 10住友 | 23草島 |
GK34谷口 B-GK39村上 | コメント
内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)
――きょうは前日の立ち上がりの悪さを修正していましたが、立ち上がりの良い試合と悪い試合の差は何でしょうか
立ち上がりを悪くしようと思って悪くしているわけではないですが、エンジンがかからなかったり、誰かがやってくれるだろうという気のゆるみが原因ですかね。それと自分の中で戦わなければいけないんだけれども、全員がそういう風に思ってしまうときがありますね。きょうに関しては前日の反省があったので、その辺は出来たのかなと思います。逆に第1Pに3点入って試合が決まったところがあったので、第2P以降シュートの精度が落ちたかなと思います。61本打っているので、もう一点か二点入ってもおかしくない試合でした。
――後半に失速したのは連戦の疲れからでしょうか
それもありますが、日体大も第2Pからエンジンがかかって運動量が上がったので、うちだけの問題ではなくて、ある程度はしょうがないですね。
――第1Pで3点を先制している状況で、第2P開始直後にショートハンドゴールを許してしまいました
そうなんだよね。あそこで決めて試合を決定づけたかったというのが本音です。野球と同じで、先制、中押し、ダメ押しとあるけれど、本当は第2Pで中押ししたかったですよね。4点差にして相手ベンチが試合をあきらめるのを待とうと思っていたけど、それができなかったのが最後までずるずるといいゲームになってしまった要因かなと思います。痛かったですね。
――メンバーが少し変わっていますが、調子のいい選手を上げているのでしょうか
調子がいいのと悪いのとが交互に出てくるので、その辺は競争でコーチ陣が判断しています。
――先週と今週はいい面と悪い面が両方出ましたね
そうですね。それを来週、一旦きれいにして完璧な形でやりたいと思います。慶大戦は反則が多くて、きのうの法大戦は立ち上がりが悪くて、きょうは少しだけども改善できたかな。本当はきょう全部出し切りたかったけれども、そこまではできなかったですね。まずは第1Pの運動量を増やして先制をして、第2P以降も運動量を落とさずに中押し、ダメ押しをして、相手ベンチが試合を諦めるところまで本当は持っていきたいですね。それを来週トライしたいと思います。
DF坂本之麿(社4=青森・八戸工大一)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
まず勝ち点3を取れたことは一番大きいと思います。でも決められるチャンスはいっぱいあったので、もっと点数は取れたのかなと思います。
――立ち上がりは昨日と比べて良かったと思いますがいかがですか
チーム全体で最初からワセダのホッケーをやっていこうということを共有してきたので、それが実際にプレーで表せたかなと思います。
――ご自身の得点シーンを振り返っていかがですか
狙ってなくてラッキーゴールなんですけど、あの時間帯に1点欲しかったと思うので、個人的にもチーム的にも良かったと思います。
――パワープレーの時に得点を許してしまったことについては
自分もアイスタイムしてたので悔やまれるんですけど、そこから焦ることなく連続失点はしなかったので、そこは良かったのかなと思います。
――次戦以降への意気込みをお願いします
どこが相手だろうとまずはワセダのホッケーをしっかりして、これからずっと勝ち続けられるように頑張っていきたいと思います。
FW小澤田匠(スポ3=東京・早実)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
序盤に3点取れたのが大きいですね。コーチからも入りを大事にしろと言われてたので、そういうプレーを第1Pでできたことは良かったと思います。でも終盤になるにつれて良くないプレーがちょっと増えてきたので、そういうところを直していきたいと思います。
――立ち上がりにおいて意識していたことは
やっぱり足を動かしてまず自分たちのペースにするというのと、第1Pで点を取って勝負をつけようというのを言っていました。
――ご自身のゴールを振り返っていかがですか
あれはこぼれてきたパックをたたいただけです。太樹(生江、スポ2=北海道・釧路江南)が良いシュートを打ってそれをたたいただけなので、ごっつぁんゴールみたいな感じです。
――第3セットの連携はいかがですか
ディフェンスもすごく良い動きをしてくれていますし、足も動いていますし調子は悪くないと思います。安定したプレーを続けられれば、チームの勝ちにもつながるんじゃないかと思います。
――シュート61本で、5得点という点についてはいかがですか
61本というシュートの数は悪くないんですけど、それに対して5点というのはちょっと少ないと思うので、もっと来週の練習の中で決定率というのを課題にチームで頑張っていくのがいいかなと思います。
――それでは、来週の試合への意気込みをお願いします
来週もしっかり集中して、格下だと思わずにチャレンジャー精神でやっていきたいです。勝つ為に頑張ります。