３桁得点の圧勝！！陸の王者との一戦に向け、弾みをつける

　明大は関東大学対抗戦（対抗戦）の４戦目で成蹊大と対戦。試合は一方的な展開となった。序盤からフィジカルで圧倒。グラウンドを広く使い、トライの山を築いていく。前半を終えた時点で６３－０と圧巻のパフォーマンスを見せた。後半になり、失速するも攻守で成蹊大につけ入る隙を与えず、三桁得点の１１０－０でノーサイド。これで開幕から４連勝となった。

　開始わずか２分明大は連続攻撃から敵陣深くまで攻め込むと、最後はＳＨ福田健太の持ち出しから、反応したロック箸本龍雅が切れこみトライ。あっさりと先制点を奪う。６分には対抗戦今季初スタメンのＷＴＢ矢野湧大がキックカウンターからビックゲイン。福田、ＷＴＢ山崎洋之とパスを繋ぐと山﨑が個人技で切れ込み、インゴールを駆け抜ける。１３分にはラインアウトモールを組み、フッカー松岡賢太がグラウンディング。明大の強みであるセットプレーから得点をする。ここから勢いに乗った明大は得点を重ねる。前半だけで９トライを奪う猛攻を見せた。

存在感を示したロック片倉康瑛

　後半の序盤、反則により攻め込まれるが、堅固なディフェンスで失点を防ぐ。後半１１分スクラムからＮＯ・８朝長駿が持ち出し、ゴールをたたき割る。後半１８分にはスクラムからＢＫ展開。大外に待っていた矢野に繋ぎ、そのまま駆け抜け、７５－０とする。継続して攻め続け、３トライを奪う。３３分には矢野がこの試合ハットトリックとなるトライを挙げる。このトライで明大の得点は１００点を越えた。セットプレーを中心に攻め、成蹊大に得点の機会を与えない。試合終了間際ラインアウトモールで前に出ると密集で片倉がボールをねじ込んだ。結局、１１０－０の大勝で試合を終えた。

ハットトリックの活躍だった矢野

　前半ハンドリングエラーが散見されたものの、終わってみれば大勝の三桁得点。きょうの試合ではフォワードがゲインを切り、空いたスペースに俊足のランナーを走らせる基本ができていた。次戦は慶大。対抗戦は残り３試合だ。悲願の優勝を果たすためには負けられない試合が続く。明大が強豪校相手にどのようなプレーを披露するのか。目が離せない。

（記事　小田真史、写真　川上夏実、安岡菜月、涌井統矢）