学生団体戦の最終戦はベスト8で幕を閉じた。準々決勝まで駒を進め、日体大と対戦。3-3で90キロ級の代表戦までもつれ込んだが、最後は技ありを献上し惜敗した。 ◆10・20~21 第20回全日本学生体重別団体優勝大会(ベイコム総合体育館…
学生団体戦の最終戦はベスト8で幕を閉じた。準々決勝まで駒を進め、日体大と対戦。3-3で90キロ級の代表戦までもつれ込んだが、最後は技ありを献上し惜敗した。
◆10・20~21 第20回全日本学生体重別団体優勝大会(ベイコム総合体育館)
▼明大――ベスト8
有終の美を飾ることはできなかった。日体大と対戦した準々決勝。今大会は「重量級で取って軽量級で勝負」(川田修平・政経4=愛知県私立大成)というプランで挑んだ。大将戦を終え、3-3の五分。大会規定により、本戦で引き分けだった90キロ級のゴールデンスコア形式で代表戦が行われた。本戦同様、神鳥剛(政経3=愛知県私立大成)は長井晃志(日体大)に組み手で苦戦。なかなか技が繰り出せないでいると、開始2分12秒。技を掛けた一瞬を狙われ長井に小内刈りの技ありを献上。あと1勝、2年連続でベスト8の壁を打ち破れなかった。
今大会で学生大会の全日程が終了した。4年間明大をけん引した小川雄勢主将(政経4=修徳)は「地力の差が出たので、来年は自分に厳しくやってほしい」と優勝を下級生に託した。また、来年度に向け明るい兆しも見えている。山本康生(商3=崇徳)は世界選手権81キロ級銀メダリストの藤原崇太郎(日体大)に一本勝ちの大金星。「(一つ前の)川田さんが取ってくれて自分もと思った」(山本)と4年生の執念は下級生に伝わっている。来年こそ悲願の日本一を達成してみせる。
[髙橋昇吾]
試合後のコメント
猿渡監督
――神鳥選手が組み手争いで苦戦しました。
「長井も学生個人戦でベスト4には必ず入る選手で、神鳥とも何度か試合をして研究をしていたと思うし、やりづらいのはお互いさまだったと思います。その中で1年のブランクがあったという部分で、長井の方が強くなったという状況がありました」
小川
――キャプテンから見たチームというのはいかがでしたか。
「流れも悪くはなかったけど、最後の代表戦という場面で地力の差が出たと思うから、来年3年生以下で自分に厳しくもっとやってほしいなと思います」
川田
――学生大会最後でした。
「しっかり重量級とって軽量級で勝負をっていう、最後まで明治らしかったのでよかったです」
田中源大(政経4=高川学園)
――小川、川田、田中選手の3人で引っ張ってこられました。
「一人一人口で言うより行動で引っ張るようなタイプだったと思うので、3人とも。みんな後輩も結構まとまって着いてきてくれてたのかなと思ってます」
山本
――藤原選手に勝利しました。
「自分の前で試合をしていた川田選手が取ってくれて、自分もやるんだってそこで気持ちが切り替わって。あの場面で取って後ろの神鳥や雄勢先輩、萩尾に繋げられたのは良かったと思います」