秋季リーグ最終戦の相手は中大。春季リーグ戦・東日本インカレと敗北を喫している強敵だ。1、2セットを先取されるが、持ち味の粘りを見せ勝負はフルセットへ。中盤は先行したものの、終盤に逆転を許し勝利を逃した。明大は4位で秋季リーグ戦を終えた。◆…

 秋季リーグ最終戦の相手は中大。春季リーグ戦・東日本インカレと敗北を喫している強敵だ。1、2セットを先取されるが、持ち味の粘りを見せ勝負はフルセットへ。中盤は先行したものの、終盤に逆転を許し勝利を逃した。明大は4位で秋季リーグ戦を終えた。

◆9・8~10・20 秋季関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)
◆10・20 中大戦(深谷ビッグタートル)
明大2{24―26、22―25、25―19、26―24、13―15}3中大◯

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
OH(アウトサイドヒッター)鎌田佳朗(法3=東亜学園)、MB松田海飛(文2=愛工大名電)、OP池田颯太(営2=松本国際)、OH小松一哉(政経3=雄物川)、MB三輪大将(政経1=高川学園)、S上林直澄(法2=東亜学園)、Li小川智大主将(政経4=川崎橘)



 選手交代が流れを呼び起こした。セットカウント0ー2で後がない第3セット。9ー10と相手にリードされた場面で「雰囲気を変えたかった」(小川)。松田に代わり古川慎(営3=東海大四)が出場。すぐにブロックポイントを挙げ、チームを盛り上げる。その後も「自分の役割は点を取ること」(古川)と、古川のAクイックから4連続得点で17ー13に。勢いそのままにセットを取り返した。続く第4セットは古川をスタートから起用。しかし、立ち上がりで中大に4連続得点を許す。それでも「負けられない気持ちがプレーに出ていた」(上林)。三輪のAクイックを皮切りに4連続得点で1点を先行すると、最後はデュースまでもつれたが、中大のサーブミスにも助けられセットを連取する。勝負の第5セット、互いにサイドアウトを取り合う展開に。鎌田のコンビ攻撃が決まると、相手のミスを誘い3連続得点で10ー9とリードを奪う。しかし13ー13の場面、小松のセンターライン踏み越しによりマッチポイントを献上。そのまま中大に勝負を決められたが、「秋季リーグで一番手応えのある試合だった」(小川)と、確かな手応えをつかみ最終戦を締めくくった。

 7勝4敗、4位で秋季リーグが閉幕した。4位という結果に、「課題は残る」(小松)。しかし、三輪がスパイク賞を初受賞。さらに主将・小川が3大会連続のリベロ賞を獲得し、攻守のキーマンの活躍が光った。「全日本インカレのシード権も取れて、良い形でつながった」(小川)。悲願の全日本インカレ優勝を目指し、明大は歩みを止めない。

[藤山由理]

試合後のコメント
鈴木康時監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。

 「正直言うともう少しできたと思います。硬くなっていたわけではないと思いますが、前半はかみ合わずにミスが多く、目指してきたバレーとはちょっと違うかなというのが出だしの印象でした。それでも諦めずに頑張ってくれて、フルセットまではきたので、もう一歩でしたね」

古川
――交代を知らされた時はいかがでしたか。

 「3セット目途中から出て、4セット目始まる前に(スタートから)『行くぞ』と言われて、松田の役割はブロックでそこができていなかったので、自分の役割はスパイクを決めることだったのでそこだけに集中しました」

――全日本インカレに向けて自身の役割はどこにあると思いますか。
 「スーパーサブ的なポジションなので、いつでも準備してチームを盛り上げていきたいです」

三輪
――スパイク賞を獲得しましたが。

 「今日の試合は良くなかったので、取れなかったと思っていました。(受賞できて)結構嬉しいです」