グレコローマンスタイルの学生王者を決める今大会。1日目は全階級で準決勝までの試合が行われた。8階級で出場するも、明大からの決勝進出者はなし。決勝戦と3~8位を決める敗者復活戦を行う2日目は、準決勝で敗退した77キロ級・奥田海人(政経4=霞…
グレコローマンスタイルの学生王者を決める今大会。1日目は全階級で準決勝までの試合が行われた。8階級で出場するも、明大からの決勝進出者はなし。決勝戦と3~8位を決める敗者復活戦を行う2日目は、準決勝で敗退した77キロ級・奥田海人(政経4=霞ケ浦)のみの出場となった。
◆10・18~19 全日本大学グレコローマンスタイル選手権(駒沢屋内球技場)
[グレコローマンスタイル]
▼60キロ級
仲田――2回戦敗退
▼67キロ級
菊地――2回戦敗退
▼72キロ級
金子――1回戦敗退
▼77キロ級
奥田――準決勝敗退(※敗者復活戦へ)
▼82キロ級
佐々木雄――1回戦敗退
▼87キロ級
永井――1回戦敗退
▼97キロ級
二ノ宮――準々決勝敗退
▼130キロ級
米川――2回戦敗退
年3度の全国大会の一つである今大会。3位入賞者には12月に行われる天皇杯への出場権が与えられる。「競技生活を天皇杯で終わらせたい」。今大会を引退試合に据えていた奥田は、大舞台での幕締めを目指し試合に臨んだ。圧巻の強さで次々と試合を決めるも、準決勝では山﨑翔馬(九州共立大)相手に0―9のテクニカルフォール負け。コーションで1点を許すと、グラウンド技で一気に畳み掛けられた。この結果、奥田の5位以上が確定。3位を懸けて2日目を戦う。
パッシーブからの失点が命取りとなる。今年4月から、グレコローマンスタイルにおける消極的な選手への摘発が厳格化。パッシーブが与えられ相手に1点が入るほか、パーテレポジションからグラウンドでの攻防が要される。奥田の準決勝ではそれが顕在化。「スタンドで劣勢でなくとも、パッシーブから試合が決まってしまう。先に自分から仕掛けるしかない」(安西信昌コーチ)。敗者復活戦では、攻めの姿勢で優位に立ちたい。
[谷山美海]
試合後のコメント
安西コーチ
――選手たちの試合を振り返っていただけますか。
「グレコを専門とする人が少ない中で、フリースタイルと違う難しさもあったと思います。パッシーブの後にグラウンドから返されたり、四つ(組)になった時に大技を食らうのはフリーとの違いなので、勝負所での差が出てきた印象です」
――パッシーブから試合が決まる場面もありました。
「競技をやる以上はルールが全てですが、パッシーブを取られて4回返されたら終わり、というのは難しいですよね。奥田もスタンドで劣勢だったかと言えば、そうではないですけど、このルールの中で自分がすべきことを見極めないと、上には行けないですね」
――奥田選手が敗者復活戦で勝つには。
「先に仕掛けることが一番ですね。自分のスタイルが確立されているとは思いますが、今日はそれで負けてしまったので、付け焼き刃だとしても先に仕掛けたり、自分から攻めにいってほしいなと思います」
奥田
――どのような気持ちで試合に臨みましたか。
「3試合全てで勝ってやろうという強い気持ちで臨みました。天皇杯の権利も懸かっていますし、競技生活の最後を天皇杯で終わらせたいので、今回にかける思いは強かったです」
――敗者復活戦に向けての意気込みを聞かせてください。
「3位に入賞すれば天皇杯の権利が手に入るので、必死に取りにいきたいです。勝ち負けにかかわらず、悔いの残らないようにしたいです」