近年の男子テニス界で最も熱いライバル関係であろう、"クレーキング"ラファエル・ナダル(スペイン)と"芝の帝王"ロジャー・フェデラー(スイス)。数々の歴史的な名勝負を繰り広げ、30代となり円熟味を増した彼らは今もトップレベルに君臨している。T…

近年の男子テニス界で最も熱いライバル関係であろう、"クレーキング"ラファエル・ナダル(スペイン)と"芝の帝王"ロジャー・フェデラー(スイス)。数々の歴史的な名勝負を繰り広げ、30代となり円熟味を増した彼らは今もトップレベルに君臨している。

Tennis World USAによると、ナダルは「本当のところを言えば、彼(フェデラー)とは何度も対戦したけれど、彼が相手の時はぼくはいつも調子がいいんだよ」「たぶん、彼に勝てているのはそういうことだと思う」と話した。

一方で「でもそれがいつストップするかは誰にもわからないことだ」「これまで38回対戦してそのうちぼくが23回勝てていたとしても、ロジャーとの試合に臨む時は、それでもやっぱりこれから対戦する相手は信じられないプレイヤーだっていう意識で臨むことになる」とフェデラーへのリスペクトを忘れない。

「これまでのことは恐らく何の助けにもならない。毎試合、いつも過去のことは過去のこととして、今日はまた新しい一日だと思って試合を迎えている。確かに、これまで彼に勝っていることで試合に臨むうえで自信を持てるということはあるかもしれないけれど、だからと言ってまた勝てるわけじゃない」

また、ジュニア時代も含めてこれまでのキャリアで、対戦して一番楽しかった相手は?と聞かれたナダルは「どうだろう。一人の名前を挙げるのは難しいな。ロジャーとの試合はいつも特別な感じがしたかな」と答えた。

「二人のキャリアにとって重要な試合ばかりだったし、プレースタイルの違いも試合を面白いものにする要因の一つだったと思う」「どちらかが何かスタイルを見つけると、他方は相手にそうはさせないと対策を練るんだ」「それに試合が少し戦略的なんだ。試合はビッグタイトルがかかっているし、だから毎回特別な感じなんだよ」

ナダルが4時間48分にも及ぶ大激闘でフェデラーを破った、伝説の2008年「ウィンブルドン」決勝。初対戦から10年以上経ち、怪我からのカムバックを目指す両者が再びグランドスラム決勝で激突した2017年「全豪オープン」。ナダル対フェデラーは、我々ファンにとってもいつも特別な一戦だ。

2018年シーズンはまだ対戦がないが、これからもナダルとフェデラーのライバル関係から目が離せない。(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「ATP1000 上海」でのフェデラー(左)とナダル(右)

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)