「全米オープン」では日本人初のグランドスラムでの優勝。また、シーズン最終戦である「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」の出場権を獲得した大坂なおみ(日本/日清食品)。そんな大坂を、レジェンドのマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)…

「全米オープン」では日本人初のグランドスラムでの優勝。また、シーズン最終戦である「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」の出場権を獲得した大坂なおみ(日本/日清食品)。そんな大坂を、レジェンドのマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)が称賛したコラムが、WTA公式サイトに公開されている。ナブラチロワは、グランドスラム女子シングルスで通算18個のタイトルを持つ。

ナブラチロワは、まずWTAファイナルズのことについて触れ「大坂選手は今シーズンの話題の中心でした。シンガポールでは一番人気の一人となるでしょう」とつづる。

続けて「それにこれが重要なのですが」と前置きし「シングルスのトーナメントにアジアからの選手が出場することになります。リー・ナ(中国)選手(2011年全仏で優勝し、アジア勢として初のグランドスラムタイトルを獲得)が引退して、WTAファイナルズの会場がシンガポールに移ってから誰も出場したことがありませんでした。しかし今は、世界のトップ8に大坂選手がいて、どの大陸にも応援する選手がいるのです」とWTAファイナルズ出場を決めた大坂の活躍を評した。

そして、大坂が「全米オープン」決勝戦で完全アウェーのプレッシャーのなか戦い抜いたことについては「大坂選手は感情を立派にコントロールしていました。あれだけ困難で尋常でない状況下で堪え、彼女にとって最大のタイトルを目前にして、見事な振る舞いでした。あれだけのことを立派にやり遂げたわけですから、もう何があっても大丈夫でしょう」とつづる。

続けて「これからはコートの上でどんな事態に陥っても、まったく大したことではないはずです。その時は感情面で苦しかったと思いますが、あの経験が今となっては彼女の最大の武器になるはずです。シンガポールでも、そして彼女のこれからのキャリアにおいても、あの経験が支えとなって安定していられるでしょう」と心強いメッセージを送ると同時に、これからの大坂の活躍に大きく期待を寄せた。(テニスデイリー編集部)

※写真は「チャイナ・オープン」での大坂なおみ

(Photo by Di Yin/Getty Images)