大学の団体日本一を争う大学王座決定試合は10月15日、愛媛県総合運動公園で最終日を迎えた。男子決勝は早稲田大学と慶應義塾大学のライバル対決。ダブルスが強力な慶大は、D3畠山/山﨑、D2福田/今村が連勝するが、D1は早大の坂井/田中が逸﨑/羽…

大学の団体日本一を争う大学王座決定試合は10月15日、愛媛県総合運動公園で最終日を迎えた。

男子決勝は早稲田大学と慶應義塾大学のライバル対決。ダブルスが強力な慶大は、D3畠山/山﨑、D2福田/今村が連勝するが、D1は早大の坂井/田中が逸﨑/羽澤を破り、1勝を確保する。シングルスに自信を持つ早大にとってこの1勝は大きかった。いい流れを受けてS6藤井颯大、S4千頭昇平が快勝し、S3小林雅哉は今村昌倫に敗れたものの、3勝3敗のタイに追いつく。残り3試合が同時進行で、2本取った方が優勝という緊迫した展開。このうち2試合はフルセットにもつれる接戦となったが、そういう局面で強いのが連覇を続けてきた早大だ。S2古田伊蕗が逸﨑凱人に勝つと、エースの島袋将が羽澤慎治の追い上げを振り切り、優勝を決定。S5田中優之介も続いて、終わってみれば最後の3本ともを早大が取り、計6勝3敗で王座の牙城を守った。これで早大は14年連続26回目の優勝。なお3位決定戦は関西大学が近畿大学を7勝2敗で破っている。

◆早大・坂井勇仁主将のコメント

「慶應は今年ずっとダブルスが強くて、春の早慶戦、関東リーグ、そして今回と、1回もリードできなかったが、(シングルスに入って)3-3にできて、上での勝負になればチャンスはあると思っていた。慶應は最近よくトレーニングしているので、うちもリーグが終わってから長時間の練習を多くしたり、走り込んだり、すごい振り回し練習をして、それに走りかつ自信を付けてきた。それが(3-3からの)最後に出たというのもあると思う」

◆慶大・坂井利彰監督のコメント

「やることはやったので学生たちを褒めてあげたい。D3が勝つなど成長は見られ、シングルスの差で負けてしまったが、それは監督の力不足。これだけ最後まで戦えたことを自信にしてほしい。この1年、本当に学生と一緒にチームを作ってきた。決勝まで来させてもらって監督冥利に尽きる」(©スマッシュ)

※写真は大会の様子

(©スマッシュ)