今シーズン、プロ野球界では背番号「99」を付けた2人の選手が注目を浴びた。”平成の怪物”こ…

 今シーズン、プロ野球界では背番号「99」を付けた2人の選手が注目を浴びた。”平成の怪物”こと松坂大輔(中日)、もうひとりは、横浜DeNAベイスターズのネフタリ・ソトだ。

 MLBでのプレー経験もある29歳のソトは、田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)、坂本勇人(読売ジャイアンツ)、柳田悠岐(ソフトバンク)などと同学年。2017年に入団テストを経てDeNAに加入し、今季5月には1軍スタメンの座を確保した。

 内外野の守備をこなし、打順も二番から六番まで変動する中、107試合に出場して41本ものアーチを描き、セ・リーグのホームラン王に輝いた。

 そんなプエルトリコ出身のスラッガーに、好調の要因や来季の展望などについて直撃した。




セ・リーグのホームラン王を獲得したソト

──DeNAの入団テストを受けたのは2017年ですが、なぜ日本球界に活躍の場を求めたのですか?

「新しい挑戦ですかね。日本で自分自身の開拓をしに来日しました」

──日本の野球に対してどんなイメージを持っていましたか?

「日本で野球を経験した知人から、『日本の野球はきめ細やか。練習量も多い』と聞きました。やりがいがあるな、と思いましたね」

──背番号に「99」を選んだ理由は?

「いくつか候補番号があったんですが、その中から一番大きい数字を選びました。入団当初はチームに溶け込むことを重視していたので、背番号のことには気にしていませんでしたが、今では落ち着いてきたからか、とても愛着を感じる番号になりました」

──日本に来て苦労されたことは何でしょうか。

「コミュニケーションです。毎日が躊躇したり遠慮したりの繰り返しで、当初はとても悩みました。それでも、徐々に相手が言っていることを理解できるようになって、2カ月ぐらいで言葉の不安を解消することができました」

──ちなみに、最初に覚えた日本語は?

「『おはようございます』ですね。1日の始まりですから大切です」

──入団テストに合格した後、アレックス・ラミレス監督から何か声をかけられましたか?

「『自分が持っている力をすべて出し、ベストを尽くしてくれ』と言われました」

──DeNAには、ホセ・ロペス選手という”助っ人”の大先輩がいますね。

「ロペス選手は、相手投手の球種や配球に関してのアドバイスをしてくれるので、とても助けられています。試合中も一緒に行動して、同じ野手として活躍するためのお手本にしています」

──今季は5月から試合に出ずっぱりでしたが、オフの過ごし方は?

「ショッピングに行くのは好きですが……。睡眠を多くとって休養に専念していることが多いです」

──日本でよく食べるものはありますか?

「焼肉です! 好きな部位はハラミ、タン、フィレですね。私がよく行くお店では数種類の”別腹メニュー”があるので、私は”シメ”として大好物のアイスの入ったフルーツパフェを食べます(笑)」

──そんな休養と食事の充実もあってか、今季は好調をキープしホームラン王も獲得しました。自信になった試合や打席はありますか?

「とくにありません。日頃の練習から伝わってくる感覚を大事にしています」

──脅威に感じた対戦投手はいましたか?

「巨人の菅野智之投手です。球が速くコントロールもよくて、とくにスライダーが一級品。トータルですばらしい投手です」

──相手投手は弱点を徹底的に研究して投げても、ソト選手はすぐに克服してしまいます。なぜ対応できるのですか?

「それも、日頃の練習から答えを探します。野球とは”アジャストするスポーツ”だと思うんです。試合で打てなかった球やコースをイメージしなから練習に取り組んでいるので、対応が早いのは練習のおかげです」

──真面目な性格なんですね。

「努力家です(照れ笑い)」

──野球を始めたのは何歳くらいからですか?

「3歳からですね。父親がとても野球に熱心でプレーもしていたので、その影響を受けたんだと思います。子どもの頃のポジションは主にショートでした。打者としては中学生ぐらいから、長距離ヒッターというよりアベレージヒッターとして開花した記憶があります」

──現在、内外野の守備をそつなくこなしていますが、理想のポジションをお聞かせください。

「これまでのキャリアでは、ファーストとサードを多く守りました。とくに理想はないです。与えられたポジションで頑張ります」

──日本では、田中将大投手や坂本勇人選手など、1988年生まれ(ソト選手は1989年2月の早生まれ)の選手たちは”最強世代”とも呼ばれています。

「同じ学年というのは知っています。メジャーや日本で活躍する選手が多く、レベルが高いのでリスペクトしています。僕も負けないようにプレーをしたいです」

──契約の延長が決まり、来季にさらなる活躍してくれることを楽しみにしているDeNAのファンが多いと思います。そのファンの方たちにひと言お願いします。

「いつも横浜スタジアムを満員にしてくれて、大きな声援が後押しになるので本当に感謝しています。ありがとうございます。チームを日本一に導けるように頑張ります!」