秋季リーグ戦1234567計早 大821312  26東京学芸大05002  7(5回コールド) ○山内、金子、西村、松下-澤 ◇(二塁打)杉本 ◇(三塁打)丹野、高橋 ◇(本塁打)井口、吉原、川上、…

秋季リーグ戦
早 大12  26
東京学芸大  
(5回コールド) ○山内、金子、西村、松下-澤 ◇(二塁打)杉本 ◇(三塁打)丹野、高橋 ◇(本塁打)井口、吉原、川上、澤

 ついに迎えた東京都大学連盟秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)の最終戦。大量26点を奪い今季を締めくくった。初回、川上卓也(スポ3=岡山・新見)の適時打で先制すると、その後も打線がつながりこの回一挙8点を奪う。2回に2番手・金子太(教3=埼玉・川越)が5失点を喫するも早大はその後も得点を重ね、追随を許さない。終わってみれば19点差をつけ、東京学芸大に力の差を見せつけた。

 初回、2番・丹野太郎主将(スポ3=兵庫・滝川学園)が左翼線上への三塁打を放ちチャンスメイクを果たすと打席には3番・川上。7球目を外野へはじき返すと、丹野が帰還。先取点を奪った。早大はこれを口火に猛攻を仕掛ける。次打者は四球で出塁し、織部雅之(スポ3=宮崎南)が打席に。ここも織部がきっちりと適時打を放ち、2点目を奪った。さらに安打と死球でつなぎ、1死満塁で8番・井口聡(法3=東京・早大学院)にまわる。すると井口が中越えの満塁ランニング本塁打を放ち、突き放した。さらには次打者の吉原陸(スポ2=福島・安積)にも2者連続となるランニング本塁打が飛び出した。早大はこの回8点を奪い主導権を握る。


川上の適時打で先制に成功。その後打線がつながった

 2回にも2点を奪うとその裏、本来は外野を守る金子が初登板。しかし、先頭からことごとく捉えられ5連打を浴び、5失点。追い上げを許した。だが、この日の早大打線には勢いがあった。4回には川上の特大2点本塁打などで加点。5回には今季より先発のマスクをかぶるルーキー澤優輝(人1=東京・国学院久我山)の左越え3点本塁打などで大量12得点。最終戦で5回コールド勝ちを収めた。


5回にリーグ戦初本塁打を放ったルーキー澤

 主力だった4年生が抜け、新戦力を模索することから始まった秋季リーグ戦。その目玉の一人は実重僚右(人4=高卒認定)の後を継ぎ、正捕手として君臨する澤であろう。リーグ戦序盤は「キャッチャーとバッターの両立がなかなか難しかった」と振り返るものの、この日は4打数4安打5打点と大活躍。その打棒が開花する一方、ディフェンス面でも日頃から先輩投手たちと積極的にコミュニケーションを図り、試合となれば巧みなリードを堂々と展開している。大器の片りんをのぞかせた元高校球児は、関東学生選手権でもそのポテンシャルの高さを見せつけることができるか。新体制発足から約1カ月半、新芽は確実に芽吹き始めている。

(記事、写真 石﨑開)

コメント

澤優輝(人1=東京・国学院久我山)

――大勝でした。振り返ってみていかがですか

先攻ということで先取点が大事になると思っていたので、初回にしっかり畳み掛けられたのはチームとして良かったなと思います。

――ご自身も4打数4安打と大当たりでした

秋リーグ(東京都大学連盟秋季リーグ戦)からスタメンとして出ているんですけれども、最初はキャッチャーとバッターの両立が自分の中でなかなか難しくて。これまでヒットもあまり出ていなかったので、今日の最終戦しっかりバットで(結果を)残そうと思っていたので良かったなと思います。

――両立というのは、準備に関することでしょうか

そうですね、準備ですね。あとはピッチャー一人一人の球種や得意コースとかもしっかり頭に入れて、相手バッターの観察とかもしながら、打席にも入るというのは最初の方なかなか難しかったんですけれども、それがかたちになってきたので良かったなと思います。

――今日は本塁打も放たれましたが、打った球は

チェンジアップでした。ピッチャーが結構チェンジアップを混ぜてきていて、前の打席からそれは分かっていたので。次の打席はしっかりチェンジアップを狙っていこうと思って、しっかりと振り抜けたので良かったです。

――先ほどもあったように、今季からキャッチャーとして出場を続けています。マスクをかぶる上で意識していることなどありますか

基本的に上級生のピッチャーと組むことが多いので、普段からのコミュニケーションっていうのを一番大事にしていて。練習でも投げ終わったらすぐピッチャーのところへ行って、その日の調子とかを振り返る時間を大切にしています。

――他の1年生も多く試合に出ています。刺激になっていますか

そうですね。1年生の中で誰が一番最初にホームラン打つか、とか話したりして高め合っています。

――今季は終了しました。次の関東大学選手権に向けて、意気込みをお願いします

秋リーグで負けた国士(国士舘大)とか中央に勝ち進めば当たるので、そこでしっかりリベンジできるように頑張っていきたいと思います。